慶應義塾大学SFC 環境情報学部 AO入試 志望理由書 提出例(渡辺光博研究会向け)

■ 議論の整理・・・ 

ここ最近になって「メタボリックシンドローム」という言葉が,世間一般に急速に浸透してきた。メタボリックシンドロームとは,肥満,とくに内臓脂肪の過剰な蓄積,つまり「内臓脂肪型肥満」を基にして,境界型糖尿病,脂質代謝異常,高血圧,脂肪肝などの病気が,ひとりの人に重なり合って起こってくる疾患であり,心筋梗塞や脳卒中の危険因子として知られている。勘違いしてはならないのは,糖尿病,脂質代謝異常,高血圧を持っている人は多いが,これらの病気が単に重なり合っただけではなく,内臓脂肪型肥満が“土台”もしくは“下地”になって生じる人を「メタボリックシンドローム」と呼ぶことである。もともと農耕民族だった日本人を含むアジア人は,肥満や動脈硬化になる人は少なかったが,動物性タンパク質や脂肪を多く摂る食生活の欧米化や過栄養によって,エネルギー代謝のバランスが崩れ,肥満や内臓脂肪蓄積の要因となり,それが,糖尿病,動脈硬化などの疾患を引き起こしている。

 

■ 問題発見・・・ 

では,「メタボリックシンドローム」を予防,治療するためには何が必要か。

 

■ 論証・・・ 

まず,食生活や運動などの生活習慣の改善である。肥満になると,エネルギーの過剰摂取にならないための食生活と適度な運動を必ず勧められるが,日々の生活の中では,周りの協力が不可欠であり,仕事など時間の制約があることから,実践が難しいと考える人も多い。その他,薬剤による改善なども挙げられるが,その分野において,貴学環境情報学部の渡辺光博教授は「メタボリックシンドローム」に起因する病態をまとめて,エネルギー代謝疾患ととらえ,新規治療法開発の研究をしている。胆汁酸がエネルギー消費を亢進させ,肥満,糖尿病を改善する作用があることを見出し,且つ副作用が少ない薬剤として期待できることを発表している(*1)

 

■ 結論・・・ 

そこで私は,「メタボリックシンドローム」のような代謝疾患,例えば脂質異常症や骨粗しょう症などの新たな治療法を研究したいと考えている。

 

■ 結論の吟味・・・ 

SFCでは,実践的で能動的なプロジェクトへの参加を主体としたカリキュラムを実践しており,私の研究に最適な環境が整っている。また,貴学の渡辺光博教授が,人々の健康長寿のために,代謝の観点から様々な研究を数多く行っていることに,非常に感銘を受けた。したがって,私はSFCに入学し,是非とも渡辺教授の研究会に入会したいと強く希望する。

 

 

 

(*1) 渡辺光博.“胆汁酸による脂質代謝・エネルギー代謝調節”,臨床化学, Vol.36, No.3, pp.215-227, 2007

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