慶應義塾大学SFC 環境情報学部 AO入試 志望理由書 提出例(仰木裕嗣究会向け)

■ 議論の整理・・・ 

近年のスポーツ競技はデータサイエンスの様相がより鮮明となり,科学的アプローチによる動的解析も進んでいる。その恩恵によるパフォーマンスの向上もまた著しい。従来は計測が困難だと信じられてきた動的特性も,今や計測が可能な時代となった。これも,近年のデジタル技術の進歩により計測機器や通信機器の小型高性能化が進み,アスリートに装着可能なセンサが小型軽量化されるとともに,近距離データ通信を介してセンサデータが収集可能となったことによる。また,アスリートを養成するコーチングの現場においても,科学的分析に基づくエビデンス・ベースド・コーチングが主流となり,センサデータからパフォーマンス向上のための課題を導き出すアルゴリズム開発も年々進化するなど,工学的素養を持つ人材の参画が大いに期待される一分野となっている。すなわちこれが,「スポーツ情報科学」と呼ばれる研究分野である(*1)

 

■ 問題発見・・・ 

近年,より高難度のジャンプによる高得点化が著しいフィギュアスケートのジャンプエレメントに対してスポーツ工学的アプローチを適用することにより,トリプルアクセルや4回転ジャンプがより安定化するコーチング手法を検討したい。さらには,4回転の先にある5回転ジャンプの実現可能性についてもあわせて検討してみたい。

 

■ 論証・・・ 

物理的視座から分析した場合,フィギュアスケートのジャンプは,可変慣性モーメントをもつ非剛体の回転運動に他ならない。すなわち,回転運動を記述する物理パラメータとして,鉛直上方初速度(最高到達点),角速度初速,回転軸傾斜角,ジャンプ時の空中姿勢により決定される慣性モーメントを採る。その物理量をリアルタイムで計測するには,装着可能な加速度センサ,ジャイロセンサに加えて,ビジョンセンサによる画像解析も必要となる。各物理パラメータの評価値をジャンプ直後に現場で知ることができるシステムを構築することが最終目的となろう。

 

■ 結論・・・ 

そこで,貴学環境情報学部にてスポーツ情報科学を専門に研究している仰木裕嗣教授に師事し,フィギュアスケートの4回転ジャンプやトリプルアクセルの成功率を改善するためのスポーツ工学的コーチング手法について研究を深めたいと考えている。

 

■ 結論の吟味・・・ 

仰木裕嗣教授は,スポーツ工学について数々の実績(*2)~(*4)がある仰木裕嗣研究会には上述の研究を進めるのに最適な環境がある。したがって,私は貴学SFCに入学し,仰木裕嗣研究会に入会することを強く志望する。

 

 

 

(*1) 仰木裕嗣.“エビデンス・ベースド・スポーツの時代”,KEIO SFC JOURNAL, Vol.14, No.2, pp.24-41, 2014

(*2) 仰木裕嗣,Heike Brock,瀬尾和哉.“スキージャンプ選手の飛翔軌跡の計測”,日本機械学会シンポジウム,スポーツ・アンド・ヒューマン・ダイナミクス2015講演論文集, 2015

(*3) 仰木裕嗣.“スポーツ行動センシング:位置と加速度の計測からエネルギー消費を知る”,情報処理, Vol.54, No.6, pp.596-599, 2013

(*4) 仰木裕嗣.“競泳水着の性能と流体力学”,日本機会学会誌, Vol.113, No.1095, pp.105-108, 2010

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