慶應義塾大学SFC 環境情報学部 AO入試 志望理由書 提出例(中澤仁研究会向け)

■ 議論の整理・・・ 

わが国の小売業に着目すると,店舗販売の伸びが鈍い一方で,インターネット通信販売(ネット通販)は急増している。このネット通販急成長を下支えするのが,世界でも類を見ない,わが国の宅配サービス網である。特にGAFAの一角を占めるアマゾンの隆盛は宅配サービスなしではありえない。しかし,取扱量増加と人手不足により,宅配ネットワークは崩壊しつつある。長年にわたり熟慮を重ねて築き上げられてきた宅配業者のサービス網の末端において,宅配ドライバーの努力だけでは処理できない問題が発生している。それが「再配達問題」である。宅配サービスにおける「ラストワンマイル(荷物の受け渡し)」が機能不全を起こしつつあるのである。しかも,無人ロボットやドローンが人に代わって荷物を配送する未来は当面先であり,一刻の猶予もない。

 

■ 問題発見・・・ 

それゆえ,根底にある構造的問題にメスを入れ,従来とは異なる仕組みを持つ宅配ネットワークを再構築することで再配達率をゼロに近づけることが期待されている。そして「再配達問題」の解決は,ICT技術による宅配ネットワークのスマート化をおいて他にない。

 

■ 論証・・・ 

宅配ネットワークにおいて,集荷から配送までの荷物の流れを一括管理する宅配業者社内システムは,利用価値の高いデータの宝庫である。たとえば,ソーシャルネットワークサービスと宅配業者の社内システムが,荷物輸送中の節目で連携できれば,受け取り側と配達ドライバーとのあいだで配送場所・日時の再確認やすり合わせが可能となる。確実に初配達時に受け渡しができるよう位置情報データを有効利用することで再配達問題を解決に近づけることができるのである。

 

■ 結論・・・ 

そこで,貴学にてユビキタスコンピューティングやスマートシティを専門に研究している環境情報学部中澤仁教授に師事し,「再配達問題」の解決に寄与するロジスティクスの実現に必要な仕組みや要素技術について研究したい。これは物流システムがもたらす環境負荷の低減にも貢献すると考えている。

 

■ 結論の吟味・・・ 

貴学の中澤仁教授は,「街に埋もれて見えない無限の情報を採集するのがライフワークの一つ」と公言されるほど,都市のスマート化に関心をお持ちで,これまでもユビキタスコンピューティングによるスマートシティ化についての数々の研究実績がある(*1)~(*2)。それゆえ,中澤仁研究会は上述の研究に最適の研究環境であると考え,貴学SFCに入学し中澤仁研究会に入会することを強く希望する。

 

 

 

(*1) 中澤仁, 陳寅, 米澤拓郎, 大越匡, 徳田英幸.“ユニバーサルセンサネットワークと清掃車を活用した藤沢市のスマート化”,デジタルプラクティス,Vol.8, No.3, pp.244–252, 2017

(*2) 三上量弘,河野慎,陳寅,中澤仁.“深層学習を用いたゴミ収集動画からゴミ袋個数の測定”,人工知能学会全国大会論文集(2018), pp.1-4, 2018

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