慶應義塾大学SFC 環境情報学部 AO入試 志望理由書 提出例(中西泰人研究会向け)

■ 議論の整理・・・ 

近年,小型センサ,モーションキャプチャ,高解像度プロジェクタの情報入出力機器が巧みに空間的に配置されたインタラクティブな情報環境が登場している。特に,デジタルサイネージやプロジェクションマッピングは,素材となる光や空間,ディスプレイのサイズ・配置といった実空間の物理的属性を設計要素として扱わなければ実現できない高度な情報システムである。そこで,貴学環境情報学部の中西泰人教授らは,表示される情報のサイズ・動き,出力装置のサイズ,入力装置と出力装置の相対位置,周囲の空間,を要素とする情報システムを「空間的な情報システム」と定義し,その設計開発を支援するシステム”CityCompiler”を開発した(*1)。これは,空間モデリング機能をもつソフトウェア統合開発環境であって,空間的な情報システムの動作を仮想空間でシミュレーション可能であり,システム実行中に出力装置のサイズ・位置・向きおよび入力装置の位置・向きが変更できて,シミュレーション向けたコードをそのまま実空間でも動作させることができるという機能的特徴を有するシステムである(*1)

 

■ 問題発見・・・ 

一方で,CityCompilerは仮想空間におけるシミュレーション結果と実空間における実地検証結果との間に生じる誤差(エラー)を最小にすることができないシステム仕様を採っているため,情報環境と物理環境をシームレスに結びつけるようなモデリングがそもそもできないという機能上の制約がある。

 

■ 論証・・・ 

情報学的分析によれば,情報入出力機器の機能・性能の向上によってデジタルな情報環境とアナログな物理環境の境界が曖昧になった空間が現実空間となりつつあるばかりか,情報環境と物理環境が相互に影響を及ぼし合う系を構成するまでになった。しかし,上述の制約により,この分析にはCityCompilerが利用できない。

 

■ 結論・・・ 

そこで,CityCompilerに機能改善を施し,環境知能という視点から「人・モノ・環境の構造と特性」を明らかにすることにより,「知能を増幅するための情報アーキテクチャ」について研究を深めたいと考えている。

 

■ 結論の吟味・・・ 

貴学の中西泰人教授は,「時空間デザイン」「マルチスケールシステム」をキーワードとして実空間と情報空間を接続するインタラクティブな情報システムについて研究し,かつCityCompilerの開発元締めでもあることから,中西泰人研究会は上述の研究に最適の環境である。ゆえに貴学SFCに入学し中西泰人研究会に入会することを強く希望する。

 

 

 

(*1) 中西泰人.“新たなかたちのひろばの創造と三つの美学 享楽の美・冗長の美・未完の美”,KEIO SFC JOURNAL, Vol.17, No.1, pp.74-98, 2017

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