慶應義塾大学SFC 総合政策学部 AO入試 志望理由書 提出例(平高史也研究会向け)

■ 議論の整理・・・ 

産業経済のグローバル化に伴い,中国をはじめとしたアジア諸国や欧米への企業進出はめまぐるしい。それに伴い,日本人の長期海外赴任者やその家族などの在外日本人が増えている。在外日本人は,主に英語と日本語,現地語を使いわけて生活している場合が多いが,とくに非英語圏の国においては,国毎にそれぞれの使用頻度は変わってくる。海外では,言語によるコミュニケーションが取れるか否かによって生活が一変する。言語ができれば,現地人の知り合いや友人ができやすく,社会やコミュニティにも溶け込みやすく活動範囲が広がる。つまり,その国に適応しやすくなる。現地人の中には,言語ができないことで,あからさまに不快感を言葉や態度に表す人もいるため,生活するにあたり言語によるコミュニケーションが非常に重要になるのである。

 

■ 問題発見・・・ 

では,在外日本人における非英語圏での英語・日本語・現地語の使い分けはどのようなものか。

 

■ 論証・・・ 

例としてドイツのデュッセルドルフと中国の上海での調査によると,言語の使い分けについては,デュッセルドルフでは,日本語・英語の使用率が高く現地語が低いのに対して, 上海では,英語が低く,日本語・現地語が高いという結果が出ている。デュセルドルフでは,同僚やビジネスの顧客がヨーロッパ人全般であるためか,英語によるコミュニケーションが自ずと前提になっている。さらに,日系企業が多く拠点を構えているという地域的特色から,日本語で事足りる場面も多い。一方,上海ではビジネスだけでなく,他の領域も含めて全体的に英語の使用率が低くなっている。英語が通じない所が少なくないとされる中国の中で,上海は英語を使える人がかなり多いと言われるのに,日本人の英語使用率が低いのは,中国人の日本語使用率が高いことや日本語母語話者には親和性の高い漢字が街で用いてられていることが影響しているのかもしれない。また,日本企業で働く中国人職員や現地サービス分野のスタッフの日本語能力の高さや日本人が中国語に対して抱いている言語意識等が働いているものと推測される。

 

■ 結論・・・ 

そこで,日本在住の外国人が英語・日本語・母国語をどのように使い分けて暮らしているかを研究したいと考えている。

 

■ 結論の吟味・・・ 

上述の研究を進めるため,貴学SFCに入学し,言語教育や使用言語の使い分けについて研究している平高史也研究会に入会することを強く希望する。

 

 

 

(*1) 平高史也.“海外非英語圏に在住する日本語母語話者の言語生活 デュッセルドルフ,上海の場合”,ドイツ文学, Vol.156, pp.6-23, 2018

 

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