慶應義塾大学SFC 総合政策学部 AO入試 志望理由書 提出例(加茂具樹研究会向け)

■ 議論の整理・・・
全国人民代表大会は,中国の憲法で最高権力機関と定められている。全国の省や市,軍などから選出された代表ら約3千人で構成され,任期は5年である。北京の人民大会堂で年1回開かれ,憲法改正や法律の制定,予算審議を行う。1年間の施政方針を示す首相の政府活動報告は,国内外から注目を集める。中国人民政治協商会議は,中国共産党,各民主党派,各団体,各界の代表で構成される全国統一戦線組織であり,全国委員会のほかに,地方の省,直轄市など各行政レベルにも設置されている。任期は5年で,会期中は政策提案などがなされる。また今は,政府監督という職務は有名無実化しており,引退させられた政治家が名誉職としてあてがわれるケースがある。どちらの会議もほぼ同じ3月頃に開催される。

■ 問題発見・・・
では,この2つの会議はどのような役割を果たしているのか。

■ 論証・・・
人民代表大会代表と中国人民政治協商会議委員は,中国の民意機関が,代理者,諫言者,そして代表者としての政治的役割を発揮することによって,民意機関の構成員が選出された選挙区や彼らが所属する組織のさまざまな情報が中国共産党や人民政府に伝わっていく。それは,人民代表大会の代表や中国人民政治協商会議の委員を通じてである。中国共産党や人民政府の指導者などの中国共産党による一党体制における政策決定者にとって,政策の立案と修正の際に不可欠な情報が,2つの民意機関を通じて提供されているのである(*1)。そしてこの2つの民意機関の活動は,外から見れが,まるで「共演」しているようにも見える。この共演の政治的役割は,一党支配体制の政策決定者にとって,統治する地域のさまざまな要求の全体像を理解する上で,不可欠な政治的役割を果たしていると言える。しかし,この2つの「共演」が,主体的になされているのか,あるいは中国共産党によって演じさせられているのかは,明らかにされていない。中国の一党体制を考えるなら,演じさせられていることは十分に考えられることだが,その研究はまだあまりなされていない(*1)。

■ 結論・・・
そこで,中国共産党による一党体制の安定と全国人民代表大会および中国人民政治協商会議との関係について研究したいと考えている。

■ 結論の吟味・・・
この研究を進めるため,貴学SFCに入学し,現代中国政治や政治外交について数多くの研究実績がある加茂具樹教授の研究会に入会することを強く希望する。

(*1) 加茂具樹.“現代中国における民意機関の政治的役割 代理者,諫言者,代表者。そして共演。”, アジア経済, Vol.54, No.4, pp.11-46, 2013

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