慶應義塾大学 法学部 FIT入試 B方式 2014年 総合考査Ⅰ・Ⅱ 解答例

2014年度FIT入試第2次選考概要(B方式)

1.総合考査Ⅰの概要 •設問の内容:

“ILO Department of Statistics” (http://laborsta.ilo.org/STP/guest)をもとに作成した、日本・韓国・スウェーデン・フランスの「女性の年齢別労働力率」(1965年)、同(1985年)、および同(2005年)の図表を示し、これらの資料から読み取れる時系列的変化および各国の特徴を論じ、その要因を推察することを求めました。

  • 解答の形式:A3原稿用紙形式・400字以内。
  • 試験時間:45分

参考URL:http://riwac.jp/admin/wp-content/uploads/2014/07/6148b72a6ee4179f67799c053b598e5a.pdf#search=%27%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%B9%B4%E9%BD%A2%E5%88%A5%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%8A%9B%E7%8E%87+%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%27

https://boxil.jp/mag/a3213/

2.総合考査Ⅱの概要 •設問の内容:

『昔、エジプトの発明の神テウトが文字を発明し、神々の王タモスに言った。「文字を学べば、知恵と記憶力が高まります」と。それに対しタモスは次のように答えた。「人々が文字を学ぶと、記憶力の訓練がなおざりにされ、忘れっぽくなる。また、文字が与える知恵とは外面的な知恵であり、人は見かけだけの博識家となり、うぬぼれてしまう。」

テウトになりかわってタモスに反論し、その反論に対しタモスになりかわって再反論しなさい。』

  • 解答の形式:A3原稿用紙形式・400字程度。
  • 試験時間:45分

 

≪総合考査Ⅰ 解答例≫

【議論の整理・問題発見】

「女性の年齢別労働力率」によれば、女性の労働力割合に年齢別変化があり、20代と40~50代にピークがあって、30代では一旦離職している形跡がみられる。これはM字カーブと言われ、女性が出産・子育てによって仕事が継続できないことを端的に示している。さらに、時系列的変化としては、各国ともM字カーブの真ん中の谷が緩やかになり、スウェーデン・フランス等の欧米各国では、M字から台形に変化しているが、日本・韓国等のアジア諸国では台形への変化が緩やかとなっている。

【論証・結論】

これは、欧米諸国に比べてアジア諸国では、出産・子育て期における女性の社会進出への対応が遅れていることを示す。日本では、「育児介護休業法」「女性活躍推進法」を制定して、女性の働き方の改革が行われ、現状の改善が行われている。ただ、M字カーブを台形に修正しようとした結果、離婚が増加し、子供の家庭環境が悪化する可能性がある点に配慮が必要となる。

 

≪総合考査Ⅱ 解答例≫

【議論の整理・問題発見・論証】

タモスの言う2つの論点に対しては、「文字があることによって、記憶を再度確認することによって記憶が正確になり、その結果、記憶力が増強すること」と、「文字を学んだ者は、文字で得た知恵をさらに進化させられるため、必ずしも外面的な知恵しか得られない訳ではない」と反論が可能だ。要は、文字をどのように使うかは文字の読み書きができる者の努力次第だといえる。

ただし、その反論に対しては、同様の立場からの反論が可能だ。文字の読み書きができる者の努力次第であれば、「文字を読み書きできても記憶を再度確認するためには、記憶を確認する労力を惜しまないことが必要で、読み書きできることによって、その努力を怠ってしまう」点と、「文字で得た知恵をさらに進化させるにも多大な労力が必要で、多くの者は、その労力を嫌がって、文字で得た知恵を使うことのみに熱中する危険がある」と反論することが可能だ。

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