上智大学 文学部 ドイツ文学科 編入学試験 2017年 小論文 解答例

■ 設問

以下の文章を読み,非言語的コミュニケーションの困難さとその重要性について,大学で外国語,文学,文化を学ぶことと関連付けながら,600字~800字で論じなさい。

(略)

 

■ 答案構成

議論の整理→ 非言語的コミュニケーションの重要性

問題発見→ 非言語的コミュニケーションの難しさ

論証→ 非言語的コミュニケーションは,共有文化を背景とするコミュニケーション技法

解決策or結論→ 文化は,習うものではなく学び取るもの

解決策or結論の吟味→ 外国文学を学ぶ際の心がけ

 

■ 答案

議論の整理→ 非言語的コミュニケーションの重要性

非言語的コミュニケーションの重要性は,情報伝達率に現れる。非言語的コミュニケーションの研究者バードウィステルによれば,二者間の対話では,言葉によって伝えられるメッセージが35%,残りの65%はジェスチャー,表情,会話の間など言葉以外の方法によって伝えられるという。また,非言語的コミュニケーションの重要性を説いた「メラビアンの法則」によれば,二者間の対話で伝達される情報は,言語情報が7%,聴覚情報が38%,視覚情報が55%という。これは,言語的コミュニケーションだけでは話者が伝えたい内容がすべて伝わらないだけに留まらず,非言語的コミュニケーションを介して話者が意図しない内容が誤って伝わるおそれすらあることを意味する。すなわち,意図したことを正しく伝えるためには,言葉を補完する非言語的コミュニケーションにも細心の注意が必要である。

問題発見→ 非言語的コミュニケーションの難しさ

さて,ここで外国語による非言語的コミュニケーションが困難な理由を考えてみたい。

論証→ 非言語的コミュニケーションは,共有文化を背景とするコミュニケーション技法

非言語的コミュニケーションには,その社会の「文化」が反映されている。ここでいう「文化」とは,その社会に暮らす人々が共有している「社会的空気」である。会話を交わす時の対人距離のとり方,視線の置き方,相槌の入れ方なども「文化」の一部である。しかるに,外国文化を学ぶとは,その言語を母語とする人々が共有する社会的空気を習得することであり,外国文学を学ぶ真の目的は,文字で表現された文化的背景を読み取ることにある。

解決策or結論→ 文化は,習うものではなく学び取るもの

本来これは人から習うものではなく,その社会で暮らしていく中で,自らの感性で学び取るべきものである。その習得は母語においてすら難しい。まして外国語であればなおさらである。これが非言語的コミュニケーションの困難さの正体である。

解決策or結論の吟味→ 外国文学を学ぶ際の心がけ

大学において外国文学を学ぶ際には,その言語が話される環境に漂う社会的空気をも学び取るよう心がけたい。その気概で望むことが重要であろう。

 

非言語的コミュニケーションの重要性は,情報伝達率に現れる。非言語的コミュニケーションの研究者バードウィステルによれば,二者間の対話では,言葉によって伝えられるメッセージが35%,残りの65%はジェスチャー,表情,会話の間など言葉以外の方法によって伝えられるという。また,非言語的コミュニケーションの重要性を説いた「メラビアンの法則」によれば,二者間の対話で伝達される情報は,言語情報が7%,聴覚情報が38%,視覚情報が55%という。これは,言語的コミュニケーションだけでは話者が伝えたい内容がすべて伝わらないだけに留まらず,非言語的コミュニケーションを介して話者が意図しない内容が誤って伝わるおそれすらあることを意味する。すなわち,意図したことを正しく伝えるためには,言葉を補完する非言語的コミュニケーションにも細心の注意が必要である。

さて,ここで外国語による非言語的コミュニケーションが困難な理由を考えてみたい。

非言語的コミュニケーションには,その社会の「文化」が反映されている。ここでいう「文化」とは,その社会に暮らす人々が共有している「社会的空気」である。会話を交わす時の対人距離のとり方,視線の置き方,相槌の入れ方なども「文化」の一部である。しかるに,外国文化を学ぶとは,その言語を母語とする人々が共有する社会的空気を習得することであり,外国文学を学ぶ真の目的は,文字で表現された文化的背景を読み取ることにある。

本来これは人から習うものではなく,その社会で暮らしていく中で,自らの感性で学び取るべきものである。その習得は母語においてすら難しい。まして外国語であればなおさらである。これが非言語的コミュニケーションの困難さの正体である。

大学において外国文学を学ぶ際には,その言語が話される環境に漂う社会的空気をも学び取るよう心がけたい。その気概で望むことが重要であろう。(784字)

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