上智大学 神学部 神学科 編入学試験 2016年 小論文 解答例

■ 設問

問い

 次の文章は,カトリック教会の「人間の尊厳」と「平和」についてのメッセージである。これらを読んで,①「人間の尊厳」と「平和」には,どのようなつながりがあると考えられているのか,②またそれは,キリスト教のどのような教えに由来するのかを,聖書や思想家の言葉と関連させながら説明しなさい。

(略)

(注:字数制限なし)

 

①「人間の尊厳」と「平和」には,どのようなつながりがあると考えられているのか

■ 答案構成

議論の整理→ 「人間の尊厳」と「平和」とは何か

問題発見→ 「人間の尊厳」と「平和」のつながりは何か

論証→ 創造主である神がもたらしたもの

解決策or結論→ 人間の権利と課題

解決策or結論の吟味→ 

 

■ 答案

議論の整理→ 「人間の尊厳」と「平和」とは何か

「人間の尊厳」とは,人権を肯定することによって効果的に認識されるものであり,普遍的に促進されるべきものである。「平和」とは,正義の技とも言えるべきものであり,すべての人の全人的発展の実りとして生まれるものである。

問題発見→ 「人間の尊厳」と「平和」のつながりは何か

では,「人間の尊厳」と「平和」には,どのようなつながりがあると考えられるのか。

論証→ 創造主である神がもたらしたもの

「人間の尊厳」は創造主である神によって,被造物である人間に刻まれた特徴であって,人間の意思や国家の権力にあるものではない。「平和」は単なる戦争の不在や敵対する力の均衡の保持や独裁的な支配から生じるものではなく,神によって社会に刻み込まれ,完全な正義を求めて人間が実現していかなければならない調和である。

解決策or結論→ 人間の権利と課題

このことから,「人間の尊厳」と「平和」は,人間社会の創造主である神が,我々に示された権利と課題である。そして私たちは,「人間の尊厳」を犯すことなく,「平和」を維持する努力をし続けなければならないと考える。

解決策or結論の吟味→ 

 

「人間の尊厳」とは,人権を肯定することによって効果的に認識されるものであり,普遍的に促進されるべきものである。「平和」とは,正義の技とも言えるべきものであり,すべての人の全人的発展の実りとして生まれるものである。

では,「人間の尊厳」と「平和」には,どのようなつながりがあると考えられるのか。

「人間の尊厳」は創造主である神によって,被造物である人間に刻まれた特徴であって,人間の意思や国家の権力にあるものではない。「平和」は単なる戦争の不在や敵対する力の均衡の保持や独裁的な支配から生じるものではなく,神によって社会に刻み込まれ,完全な正義を求めて人間が実現していかなければならない調和である。

このことから,「人間の尊厳」と「平和」は,人間社会の創造主である神が,我々に示された権利と課題である。そして私たちは,「人間の尊厳」を犯すことなく,「平和」を維持する努力をし続けなければならないと考える。(398字)

 

 

②またそれは,キリスト教のどのような教えに由来するのか

■ 答案構成

議論の整理→ 神からの権利と課題

問題発見→ キリスト教のどの教えに由来するのか

論証→ 聖書を読み解く諸教皇の教え

解決策or結論→ 「人間の尊厳」を守ること

解決策or結論の吟味→ 

 

■ 答案

議論の整理→ 神からの権利と課題

私は,「人間の尊厳」と「平和」は人間社会の創造主である神が私たちに示された,権利と課題であると考えた。

問題発見→ キリスト教のどの教えに由来するのか

では,それはキリスト教のどのような教えに由来するのか。

論証→ 聖書を読み解く諸教皇の教え

今までの諸教皇は,聖書の教えとして「人間の尊厳」は,神からいただいた恵みであるという観点から語られてきた。人間は神の愛によって,神の「似姿」として創られた。人間は,罪や弱さがあっても,神に協力して公正で平和な世界を創り,戦争,憎しみ,不正,不平等,恐れ,破壊,差別をなくすという夢の実現をしていかなければならない。また「人間の尊厳」の否定は,神の否定,人種・文化・民族を越えた神のルーツの否定である。また「平和」は,単に戦争のない世界ではなく,より積極的に他者との間で,お互いを尊重し,いたわってより良く生きることをめざすという意味も含んでいるとしている。

解決策or結論→ 「人間の尊厳」を守ること

つまり,「人間の尊厳」を守るということは,自分の権利を主張するだけではなく,他者の権利も尊重するということである。そしてそれが,「平和」な世界を実現するということに繋がっていくのだと考える。

解決策or結論の吟味→ 

 

私は,「人間の尊厳」と「平和」は人間社会の創造主である神が私たちに示された,権利と課題であると考えた。

では,それはキリスト教のどのような教えに由来するのか。

今までの諸教皇は,聖書の教えとして「人間の尊厳」は,神からいただいた恵みであるという観点から語られてきた。人間は神の愛によって,神の「似姿」として創られた。人間は,罪や弱さがあっても,神に協力して公正で平和な世界を創り,戦争,憎しみ,不正,不平等,恐れ,破壊,差別をなくすという夢の実現をしていかなければならない。また「人間の尊厳」の否定は,神の否定,人種・文化・民族を越えた神のルーツの否定である。また「平和」は,単に戦争のない世界ではなく,より積極的に他者との間で,お互いを尊重し,いたわってより良く生きることをめざすという意味も含んでいるとしている。

つまり,「人間の尊厳」を守るということは,自分の権利を主張するだけではなく,他者の権利も尊重するということである。そしてそれが,「平和」な世界を実現するということに繋がっていくのだと考える。(451字)

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