上智大学 法学部 国際関係法学科 カトリック高等学校特別入試 2018年 小論文 解答例

■設問

次の文章を読んで、「少数集団(minority group)」とはアメリカ社会でどのような集団なのか、文中に書かれている叙述に触れながら、分かりやすく説明しなさい。

■答案構成

5STEPで書く

議論の整理→ 「少数民族」は数のことを言うのではない

問題発見→ アメリカの「少数民族」はどのような集団か

証→ 黒人や貧民・低学歴層

解決策or結論→ 多数派によって差別され、任意的に決まる集団

解決策or結論の吟味→ 今では差別は薄れている

■回答

議論の整理→ 「少数民族」は数のことを言うのではない

アメリカ社会における「少数集団」とは、数量的少数を示すものではない。

問題発見→ アメリカの「少数民族」はどのような集団か

では、一体、アメリカ社会における「少数集団」はどのような集団か。

論証→ 黒人や貧民・低学歴層

例えば、アフリカ系の黒人たちは「少数集団」に位置づけられる。かって、黒人たちは、白人たちに金で買われ、奴隷同然の扱いを受けていた。リンカーン大統領の「奴隷解放制限」によって、黒人差別は弱まったが、依然として差別が残っているとされている。また、貧民層や低学歴層も「少数集団」に位置づけられる。アメリカでは、貧民層や低学歴層の家に生まれた子どもは、良い教育が受けられなくなる確率や、良い就職機会に恵まれない確率が、上流階級の子ども達と比べて高まってしまう。黒人や、貧民・低学歴層といった「少数民族」に共通するのは、上述したように、社会的に圧迫された集団ということである。数量的に言えば、白人と比べたら少ないが、全体としてみるとかなりの数の黒人はいるし、貧民層・低学歴層の数は、上流階級よりは多いだろう。もう一つ、「少数集団」の特徴は、固定的ではなく任意的に決まることである。時代の変化によって、かっては「少数集団」であったものがそうでなくなる時もくる。はじめて黒人のオバマ大統領が誕生した時は、黒人も意見を述べやすい社会が実現していた。

解決策or結論→ 多数派によって差別され、任意的に決まる集団

このように、多数派により差別を受けている集団、かつ、任意的に決まる集団を、アメリカでは「少数集団」と呼ぶのである。

解決策or結論の吟味→ 今では差別は薄れている

アメリカは、様々な民族が暮らしている国であり、文化の違いには寛容で、人種や貧乏であることを理由とした差別は、今はもう存在しないという意見もあるだろう。しかし、今でも、黒人の名前で求人に応募すると、白人の名前で応募した時に比べて、採用の確率が低くなるという話も耳にする。文化レベルでの差別は根強く残っていると言えるだろう。

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