上智大学 総合人間科学部 心理学科 カトリック高等学校特別入試 2018年 小論文 解答例

■設問

「(病気・貧困・災害など)何があっても安全と幸福が保障されている社会を実現すべきである」という主張に対して考えられうる反論を三つ挙げ、その反論それぞれについての自分の意見(賛成でも反対でも中立でも)を述べなさい」(1000字以内)

■答案構成

5STEPで書く

議論の整理→ 何があっても安全と幸福が保障されるべきという意見がまかり通っている。

問題発見→ その考えに対する3つの反論を述べる

論証→ 「一つ目:支える人の負担が大きい」「二つ目:社会的弱者の甘えにつながる」「三つ目:不正受給につながる」

解決策or結論→ 全ての人に安全と幸福が実現する社会は到来すべきではない

解決策or結論の吟味→ 「人々は助け合って生きていくべき」「本当に助けを必要としている人もいる」

■回答

議論の整理→ 何があっても安全と幸福が保障されるべきという意見がまかり通っている。

日本では、何があっても安全と幸福が保障されている社会を実現すべきだという正義の主張がまかり通っている。

問題発見→ その考えに対する3つの反論を述べる

ここでは、その考えに対する以下の3つの反論を述べる。

論証→ 「一つ目:支える人の負担が大きい」「二つ目:社会的弱者の甘えにつながる」「三つ目:不正受給につながる」

まずは、そうした社会を実現するためには、支える人の負担が大きいことである。例えば、自らの収入だけでは生活できない人のために生活保護が支給されるが、その原資は税金である。また、高齢者の医療費や介護費などにも、税金が使われている。つまり、何があっても安全と幸福が保障される社会の実現には、支える側の費用負担(税金・社会保険料)が絶対なのである。

二つ目の反論は、社会的弱者の甘えにつながるということである。例えば、病気で働けなくなっても、会社や自治体から保険金が支払われるため、病気を治癒して社会復帰しようとする意欲が無くなる人がいる。また、リストラにあって無職となっても、生活保護のお金をあてにして、再就職しようとしない人もいる。このように、何があっても生活していける社会になってしまうと、働かずにすまそうとする輩が出てくる。

三つ目の反論は、不正受給の問題につながるということである。例えば、近年、生活保護を不正受給してパチンコに興じているような、不届き者がいると問題になっている。あまりに社会保障が手厚くなってしまうと、この制度を利用して、本来こうした制度の必要がない人まで、対象としてしまうという事態が生じる。

解決策or結論→ 全ての人に安全と幸福が実現する社会は到来すべきではない

上述の3つの理由から、私は、全ての人に安全と幸福が実現する社会の到来には否定的な立場をとる。

解決策or結論の吟味→ 「人々は助け合って生きていくべき」「本当に助けを必要としている人もいる」

 

支える人の負担が大きいとはいっても、人々は助け合って生きていかねばならないのだから、致し方ないだろうという人もいるだろう。また、本当に助けを必要としている人達もいるのだから、このような意見は厳しすぎると論じる人もいるだろう。確かに支え合って生きていくのはその通りだし、本当に助けを必要としている人には手を差し伸べるべきだと私も思う。しかし、全ての人がそうした人であるかというと疑問を感じざるを得ない。社会保障の制度を悪用したり、他人の税金をあてにして生活しているような輩がいるのは間違いないので、こうした人たちまで手を差し伸べる必要はないだろう。

 

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