上智大学 外国語学部 イスパニア語学科 外国人入試 2016年 小論文 解答例

設問5

「国民」「民族」「言語」「方言」をキーワードに、あなたの母国について六百字以内で述べなさい。

議論の整理→ドイツに暮らす移民たち

現在ドイツでは、国民の20%近くが移民背景を持っているといわれている。戦後、労働力不足のため海外から移住してきた移民たちは、数十年間ドイツで暮らし、その子どもたちや孫たちはドイツ語を母国語として話し、ドイツの文化になじんでいる。

問題発見→明確に「国民」を定義することは可能なのか?

このような状況で「ドイツ国民」とは誰を指すのだろうか。

論証→移民のアイデンティティ

移民の2世や3世は、確固たる国民や民族に帰属しているとは言い難く、アイデンティティは大きな問題となっている。自らをドイツ人と自認する人もいれば、両親の出身国に帰属意識を持つ人もいれば、そのような枠組みにはもはや捉われないと考える人もいる。言語についても、移民がドイツ社会に流入してきたことで、ドイツ語自体が大きな影響を受けた。現在若者が話すドイツ語には、トルコ語やイタリア語、英語など様々な言語が混じり、いわば新しい方言を創り出しているといえる。

解決策or結論→国民や民族を明確に定義することは不可能である

このように、現在のドイツでは国民や民族、母国語を明確に定義することが難しい状況にある。統一的な「ドイツ国民」はもはや存在せず、個人によって事情が異なるのだ。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

これはドイツに限った話ではなく、グローバル化によって国境や文化がボーダーレスになりつつある今、他の国でも起きている事であろう。そのため、民族や言語に明確な境界を設けるのではなく、相互に影響を与えあっている状態を認めたうえで、互いの差異を尊重しあうことが重要なのではないかと考える。(581字)

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