上智大学 文学部 国文学科 外国人入試 2016年 小論文 解答例

設問

問題1の文章も参考にしながら、「あそび」から生まれる人間や文化に対する効用または弊害について、600字から800字で具体的に論ぜよ。

議論の整理→あそびと人間の発展

人間の文化は「あそび」から発達したというホイジンガの説は説得力がある。現在、社会は非常に緻密に組みあがっているので、「あそび」をするという実感があまり得られないが、本来は学問や労働といったことも、「あそび」に端を発していると考えることができる。

問題発見→現代社会におけるあそびの形は?

それでは現代において「あそび」とはどのような形で存在しているのだろうか。

論証→テクノロジーとあそびの関係

この数十年間で我々の社会は急激に変わった。インターネットがインフラのように発達し、世界中の情報に瞬時にアクセスできるようになり、世界が身近になった。本来、情報へのアクセス権が広がり、テクノロジーの進歩によって多くの時間を節約することができるようになったはずだ。しかし逆説的に、人々は「あそび」をしなくなったのではないだろうか。つまり、情報があふれているために知的好奇心や探求心は活発ではなくなり、自ら工夫して発想をする機会が減ってしまった。それにより、人々は「あそび方」を忘れてしまったといえるのではないだろうか。

解決策or結論→常識を超えるあそびは減っている

現在、子どもたちはオンライン上で「あそぶ」ことが増えた。友人と約束した時間帯に、同じゲームにログインし、個々人が自宅でゲームに興じる。一見「あそび」をしているように見えるが、しかし実際には所与のゲームに操作されているとも見える。ゲームというプラットフォームで遊んでいる以上、世の中の常識や社会の枠組みを超えた発想が生まれる「あそび」とは本質的に異なるのだ。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

このように、現代では一見自由やあそぶ機会が増えたように思えるが、実際には人間が本来持っていた「あそぶ」力が奪われているように思える。ホモ・ルーデンスとして発展してきた人間にとって、現在の社会は大きな試練となっているといえるのではないだろうか。瞬間的な面白さに惑わされることなく、社会の常識や枠組みを超えるクリエイティブな「あそび」を見つけることが重要だと考える。(774字)

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