上智大学 総合人間科学部 教育学科 外国人入試 2018年 小論文 解答例

設問1

傍線部①に書かれている「均等な教育機会を制度的に保障する」とは、どのようなことか。200字程度で説明しなさい。

「均等な教育機会を制度的に保障する」とは、国がすべての国民に対して、義務教育を受ける権利を保障し、そのために必要な制度的条件を保障することである。たとえ人口が極めて少ない町や教員が不足している場所であっても、国は学校を作る必要がある。また、すべての児童が同じ内容を学ぶことができるように、国で学校施設や教員、学習目標や教材をそろえることを意味している。(176字)

設問2

傍線部②には、「統合主義の夢」により進められてきた様々な試みは「民主主義の夢」と分かちがたく結びついているということが書かれている。「統合主義の夢」の試みは、どのようにして「民主主義の夢」と結びつくのだろうか。このことを300字程度で説明しなさい。

「統合主義の夢」の試みとは、様々な社会背景をもつ人々が同じ空間で教育を受けることで、異質で多様な集団に属する人々を同じ社会に生きるメンバーとして迎え入れ、ひとつのまとまりを形成していくことを指している。そして互いの違いを超え、ひとつの社会を形成していくためには、自分の意見や価値観だけではなく、他人の考え方や価値観を理解・尊重し、ともに行動していくことが求められる。まさにこの点において「統合主義の夢」と「民主主義の夢」が結びつくことになる。社会の縮図である学校の日常生活や学習経験を通じて他者を理解することで、社会的な統合が果たされ、他者にも自分にも権利を認め、権利を主張することができる主権者が育つのである。(306字)

設問3

著者は、格差と貧困は違うと指摘したうえで、子どもの貧困には早急に対処しなければならないと説いている。具体的に、この問題にどのように対処すればよいだろうか。自分自身の考えを300字程度で述べなさい。

議論の整理→子供の貧困への対処の必要性

筆者は、子どもの貧困を放置すると社会の公正さが失われてしまうため、早急な対処を求めている。

問題発見→具体的な対処方法は何か?

ではどのように対処すればよいだろうか。

論証→教育の平等性

義務教育までの学校教育は、すべての人が同様の内容を全国で学ぶことができるよう、平等性に配慮している。子どもの出自による不平等性を排除され、結果として教育を受けることで子どもの貧困がなくなっていく。

解決策or結論→インフラ的な存在としての学校教育という認識

そのため、教育はサービスや効率性を重視するのではなく、社会のインフラ的な存在である。コストが見合わなくても教育に対する人的・物質的な投資は継続するべきであり、安易に予算を削除したり、競争原理を導入するべきではない。また教育をサービスと捉える保護者に対しても、学校側は過剰に対応する必要もない。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

子どもが将来的に貧困から脱するためには、教育がもつ公的意義を社会全体で再認識する必要があると考える。(358字)

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