上智大学 外国語学部 ポルトガル語学科 公募制推薦入試 2016年 小論文 解答例

設問

ポルトガル語圏の国々について学ぶことにはどのような意義があるだろうか。その他の国々について学ぶ場合との対比を念頭に、あなたの考えを800字以内で論じなさい。

議論の整理→ポルトガル語圏の確認

現在、ポルトガル語は、ポルトガル、ブラジル、アンゴラをはじめとしたアフリカの6か国、マカオと東ティモールなど10か国で公用語として話されている。人口2億人のブラジルを有していることから、ポルトガル語の話者人口は世界で7番目に多く、複数の大陸にまたがって話される数少ない言語である。

問題提起→ポルトガル語圏の国を学ぶ意義は?

ここまで幅広く話されているポルトガル語圏の国々について学ぶ意義は何だろうか。

論証→ブラジルを例に、その国について学ぶ意義を考える

私は、ポルトガル語圏の国々を通じて「多様性」を学べることが最も重要な意義だと考える。たとえばポルトガル語が公用語となっているブラジルを例に見てみよう。ブラジルは奥の移民から成り立っている。日系移民をはじめ、イタリア系、スペイン系、ドイツ系、ポーランド系、ウクライナ系、ユダヤ系、アメリカ系、そして中国系の移民が居住している。これに加え、いわゆる先住民族も暮らしているのだ。人口の4割近くが移民背景を持っているといわれているブラジルでは、自分が他人と違うということはごく当然の状況である。
さらに、ブラジルの北部には国土の4割近くを占めるアマゾン川流域が存在し、南部では雪が降る地域も存在する。アマゾン川やセラードでは非常に多様な生物が生息しており、世界中の研究者の興味を惹きつけている。

解決策or結論→「多様性」を学ぶ

このように、ブラジルという国一つをとってみても、いかに多様性に富んだ国か理解できる。民族だけでなく、地理的環境や生物、すべてが多様な社会なのだ。ブラジル以外の国を含めたら、ポルトガル語圏がいかに多様か、想像できるだろう。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

それと反対に、島国である日本では他者との共存が求められるため、「空気を読む」といった同調圧力が強い。これにはよい側面もあるが、逆に異質な他者を排除する仕組みにもつながる危険がある。自己の存在も他者の存在も当然のように受け止める社会を学ぶこと、それがポルトガル語圏の国々を学ぶ意義ではないだろうか。(777字)

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