上智大学 文学部 ドイツ文学科 公募制推薦入試 2016年 小論文 解答例

設問

以下の文章を読み、著者の「古典」や「教養」についての意見を踏まえて、大学で外国文学を学ぶことの困難と意義について、600~800字で述べなさい。

議論の整理→著者の「古典」「教養」への評価

著者は、古典教養は人間と社会についてのマニュアル化することのできない深い洞察を与えるものとして高く評価している。しかし日本では、20世紀に欧米の高等教育スタイルを受け入れたため、古典教養が切り捨てられてしまった。それにより実力主義が徹底し、競争機会を平等に与えることができ、日本社会は豊かになったことは評価しつつも、筆者は古典教養を学ばなくなったことを「日本の教育の欠陥」と批判している。

問題発見→外国文学を学ぶ意味はなにか

この意見を踏まえ、大学で外国文学を学ぶ意味について検討したい。

論証→外国文学を学ぶ困難と意義

そもそも文学を「学ぶ」ことなど可能なのだろうか。文学には正解はない。しかし正解がないからこそ面白いし、多様な価値観や考えに触れることができる。だが「答え」を求めることが当然となっている若者にとっては、その事実に向き合うことは困難であろう。
他方で、外国文学を学ぶ意義は何であろうか。それは、専門家のガイドを受けながら外国の文学に触れることで「文学の読み方」を知ることだと考える。文学作品は、単純な内容理解にとどまらず、成立背景や登場人物の心情分析、文学作品と実社会との関係など、実に様々な角度から読むことができる。専門家の導きに従うことで、たとえば古典と言われる文学作品がなぜ長大な時間、忘れ去られることなく存在しているのか、変わらない人間の普遍的な真理は何なのか、といったことに思いをはせることができるのではないだろうか。

解決策or結論→多角的な視点を得る文学体験

このように文学作品を軸に、多角的な視点を得ることができるのは、外国文学を学ぶ意義の一つと言えよう。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

そして著者が嘆くように、非定型的な判断ができない若者が増えているのだとしたら、彼らこそ大学で外国文学を学ぶべきであろう。師や学友たちと文学作品を題材に活発に議論をするという体験を通じて、マニュアルには記載のない対応や考えを身に着けることが可能になるのではないだろうか。外国文学にはそのような可能性があると考える。
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