上智大学 文学部 新聞学科 公募制推薦入試 2016年 小論文 解答例

以下のテーマについて1000字程度で作文せよ。

「移動」

議論の整理→2015年以降の難民の移動

2015年以降、中東やアフリカ大陸からの難民がヨーロッパ大陸に押し寄せた。母国での政情が不安定で生命の危険を感じた人々が、難民となって他国に向かったのだ。その時、どの国よりも積極的に難民を受け入れたのがメルケル首相率いるドイツであった。2016年までのあいだに80万人以上の難民がドイツに入国したとする調査がある。このように、日々の暮らしに恐怖を感じながら生きている人がいる限り、人道的な理由からも彼らに手を差し伸べることは当然であると考える。

問題発見→現代社会の「移動」の反動はなにか?

インターネットの普及で様々なことがボーダーレスになっているため「移動」は昔と比べ飛躍的に簡単になったが、ではそのような移動が起きる際に、発生しうる問題点は何であろうか。

論証→ドイツの難民受け入れ

それは、逆に「移動」に反対する人々が登場し、移動することに制限がかかることではないかと思う。たとえばドイツでは、難民を受け入れた当初はメルケル首相への支持率も高くなり、ドイツ国民の大多数が好意的に受け取っていた。しかしケルンでの集団暴行事件をきっかけに、国民感情に大きな変化が起きた。「受け入れてやっているのに恩をあだで返すのか」という感情がドイツ全体に広がり、結果として「ドイツのための選択肢」という難民・移民排斥を訴える右翼政党が議席を伸ばすこととなった。彼らはおもにイスラム系の移民や難民の受け入れ禁止や追放を訴えているが、その背景にあるのは、人々の移動によって「それまで存在していたドイツが壊されてしまった」という思いではないだろうか。

解決策or結論→移動が活発に起こることで、反発や拒絶を示す人がいる

多くの人が移動することで、国や人種といった概念も変化してきた。ドイツでは移民3世や4世が誕生し、ドイツ国籍を持つ者のうち4割近くが外国人を親戚にもつと言われている。国境や人種といった概念が曖昧化する中で、それを不安視する人たちが登場したのが、今回の難民受け入れのドイツであったと思う。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

人間の移動が活発になるのは経済的にも、また文化的にもよい点が多い。しかし他方で、移動が起こりすぎることに恐怖を感じる人も存在する。しかし、人種や宗教によって何人たりとも排斥されるべきではない。移動が簡単になった現代こそ、そのような反動が起こりうることを意識しながら生きていくことが重要であると考える。(912文字)

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