上智大学 文学部 新聞学科 公募制推薦入試 2017年 小論文 解答例

設問

以下のテーマについて1000字程度で作文せよ。「障害」

議論の整理→現代社会における「障害」の定義

そもそも「障害」とは何を指すのか。現在、障がいとは「身体・知的・精神のいずれかに障害があり、日常生活に相当の制約を受けるもの」と理解されている。つまり心身の何らかの理由のため、生きにくさを感じている人間のことを指しているといえよう。そして2016年に施行された「障害者差別解消法」では、あらゆる人間が障害の有無にかかわらず、互いに人格と個性を尊重し合い、障害を理由とする差別の解消を行うことが確認されている。つまり、障がい者が生きやすい社会が当然のものとして考えられているのである。

問題発見→障がい者が生きやすい社会とは?

それでは、実際に障がい者が生きやすい社会とはどのようなものだろうか。

論証→学校教育における障がい者への合理的配慮

この問いは、障がいの原因をどこに求めるかによって答えが異なってくる。長いこと、障がいの原因が個人に求められることが多かった。障がいを持っている人間が、その障がいを修正・軽減する「責任」を持っていおり、医学的ケアを受ける必要がある、という考え方である。他方で、障がいの原因を社会に求める考え方もある。つまり、障害を持つ人間が「生きづらさ」を抱えてしまう社会にこそ問題があり、その社会を修正すべきであるとする考え方である。前者を「医学モデル」、後者を「社会モデル」と呼び、現在では「社会モデル」が主流の考え方となっている。そして障がいの原因を社会に求める場合、障がい者の周囲の人間が環境を整える必要がある。
たとえば学校現場では、障がいのある生徒に対して「合理的配慮」が求められるようになった。車いすの生徒が生活しやすいように学校内のバリアフリー化をすすめたり、聴覚過敏の生徒に対してヘッドホンの着用をすすめたり、視覚障害のある生徒がいる場合教室の照度を調整するためにカーテンを用いたり、学習障がいのため書くことが苦手な生徒に対して板書計画を事前に配布したりといったことが、学校現場における「合理的配慮」と言えるだろう。そして「合理的配慮」にもとづいて、教員間で事例の積極的な共有や学習会、保護者との綿密な情報交換なども行うことで、障がいをもつ生徒の周囲が理解を示しやすくなる。

解決策or結論→合理的配慮はWIN-WINの関係をつくる

そしてこのような合理的配慮に基づいた対応は、障がいをもつ生徒のみならず、障がいのない生徒にとっても生きやすい社会となるであろう。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

どんな人間も包み込む社会を作ることを前提として行われる行為が、結果として誰もが生きやすい社会を作ることにつながることになるのではないだろうか。(991文字)

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