上智大学 法学部 国際関係法学科 公募制推薦入試 2018年 小論文 解答例

設問

以下は、核兵器を廃絶すべきかという問いに対して、否定的な立場からの文章です。筆者の主張をまとめたうえで、筆者の主張に対するあなた自身の考えを述べてください。(800字)

議論の整理→本文の整理

筆者は、核兵器の廃絶に対して反対の立場である。67年間、核兵器が使われずに世界が保たれた理由は、核兵器が抑止力として働いているからであり、「使用されないことによって決定的な働きをする唯一の兵器」であるとしている。ゼロ・オプションが合意された場合、自国の存立が脅かされる国などは再核武装を必ず行うのであるから、核兵器は必要であり、現在の世界の平和の源である、と主張している。

問題発見→核は抑止力として本当に必要か?

たしかに筆者の述べるように、核を有する国は直接戦争を行うことはなかった。しかし本当に核兵器の廃絶は不可能なのだろうか。核を持つことでしか平和を保つことはできないのだろうか。

論証→核兵器を廃棄する必要性

私は筆者の意見に反対である。なぜならば、これまで核兵器が使われなかったのは偶然であり、核を威嚇として保有している時点で、核兵器が利用される可能性が存在するからだ。さらに偶発的事故などの危険も考えると、核兵器は廃絶すべきである。筆者は、核兵器を廃絶するのは不可能であり必ず「欺く」国が出てくると主張する。しかし、まさにそのような疑いを抱くことこそが、核兵器の廃絶を困難にしている原因ではないだろうか。たとえば北朝鮮に対して、核保有国が「核を放棄せよ」と求めても説得力は皆無だ。

解決策or結論→核廃絶のための外交交渉をするべき

そうではなく核の保有が違法とする条約の批准に向けた外交交渉をすることで、核の廃絶についての対話が可能となる。核を持つ国が存在する限り、自らも格を保有しようとする国が生まれることは明白である。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

2017年に核兵器禁止条約が国連で成立した。しかし条約の交渉会議には核保有国や日本、韓国らは参加しなかった。核の抑止力は、結果として保有国と非保有国のいたちごっこを招くだけである。唯一の被爆国である日本こそが先導して、核兵器の廃絶に向けた国際世論の形成に努力するべきではないだろうか。(742字)

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