上智大学 法学部 法律学科 公募制推薦入試 2016年 小論文 解答例

設問

次の二つの文章を読んで「障害」とは何かについて、あなたの考えをまとめてください。その際、あなたが経験したことのある「障害」の経験についても、言及すること。(800字)

議論の整理→障がいとは

「障害」と聞くと、たしかに「継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるもの」を想像する。しかし二つの文章にあるように、障がいとは多数派が作り出した社会に適合しない状態の者をそう呼んでいるに過ぎない。

問題発見→障がいは制限を受けるものなのか?

本当に「障害」とは、「制限を受ける」のだろうか。

論証→スマホのユーザー補助機能

たとえば、スマートフォンにはユーザー補助機能があり、視覚障がい者向けの設定がある。一つは「読み上げ機能」であり、もう一つは「画面拡大機能」である。前者は選択したエリアの文章を自動的に読み上げる機能であり、後者はトリプルタッチによって画面を拡大できるものだ。これらは「障害」のある人を想定して作られたのだが、先日、私の家族もこの機能を使っていることがわかった。なぜ使っているのかを聞いたところ、母は調理中に読み上げ機能を使ってレシピを再度確認しようとしたという。妹は、読めない漢字があったため読み上げ機能を使い、さらに難しい漢字を拡大して確認したらしい。このように、当初は障がいのある人向けに作ったデザインが、実は「健常者」と呼ばれる人間にとっても使いやすいことは多いと考える。スマートフォンの機能だけでなく、バリアフリーの住居のほうが高齢者や妊婦、ベビーカーを使う家族などが過ごしやすいのも想像に難くない。

解決策or結論→そもそも「障害」を作っている社会に問題がある

つまり、「障害」とは多数派がたまたま生きやすい環境に適合できない人たちに対して一方的に押された烙印であり、彼らを排除してしまっている社会自体に問題があると感じる。「障害」者を排除するのではなく、彼らも社会を構成している当然の一員として迎え、全員が生活しやすい社会を作るのは当然ではないだろうか。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

スマートフォンの事例からもわかるように、実は「障害」とされている人が暮らしやすい社会のほうが、全員にとって暮らしやすい社会が作れる。このように互いが「依存」できる先を増やすことで、障がいという言葉が使われなくなることを切に願う。(795字)

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