上智大学 総合人間科学部 看護学科 公募制推薦入試 2017年 小論文 解答例

設問

以下の文を読み、あなたの考えを800字以内で述べなさい。

議論の整理→「学ぶ力」の低下

筆者は「学ぶ力」は「先駆的に知る力」であり、自分にとってそれが重要であることが、何の証明を必要とせずとも理解できるものだ、と述べている。そして学ぶ力は、現在の日本において著しく低下しているという。

問題発見→本当に「学ぶ力」は低下しているのか?

この「学ぶ力」は「学ぶことができる力」と言い換えることができるが、これは本当に低下したといえるのだろうか。

論証→数値化された社会と「学ぶ力」

私は「学ぶ力」自体は決して低下していないと考える。なぜならば、もし日本全体で自分にとって「先駆的に知る力」が低下しているのであれば、日本は今よりも事故や犯罪が増え、社会が大混乱するだろうが、そこまで混乱しているようには思えないからだ。
つまり、学ぶ力は誰しも持っているのだが、それを発揮する方法が不明瞭である、ということではないだろうか。現在の人間は、幼いころから数値化された社会に生きている。試験の点数により順位が決まり、身長や体重、収入など、身近な要素はほぼすべて数値化される。このような社会では、判断を数値の大小によって決めることが行動基準となり、その数値化の背景を深く考えることはしない。それにより反射的に経済的な判断が優先されるので、そもそも「学ぶことができる」力が求められる機会自体が少なくなっているのではないだろうか。

解決策or結論→「学ぶ力」は低下しているのではなく、使う機会が少ないため低下したように見える

以上のことから、現代では「学ぶ力」は低下しているのではなく、使う機会が少ないために発揮することができないといえる。「学ぶ力」を活性化させ育てるためには、それを使う機会を作ればよいのだ。たとえば、芸術や文学といった数値化できないものを鑑賞し、その体験を友人や家族と共有する。他人との交流を通して相手の意見を知り、それにより自分の学ぼうとする意欲は高まるだろう。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

インターネットがインフラのように普及している現代社会では、能力の数値化は容易に起こりうる。だからこそオフラインで生身の人間と交流し多様な価値観に触れ、知的関心を広げることが重要なのではないだろうか。(794字)

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