上智大学 総合人間学部 社会福祉学科 公募制推薦入試 2016年 小論文 解答例

設問
人口減少社会の到来により、経済界を中心にして、外国人の移民によって我が国の労働力を確保するべきだという議論があります。これについてプラス面として指摘されていることとマイナス面として指摘されていることを書きなさい。
次に①プラス面といわれていることについてのマイナス面として考えられることを自分で考え、論ずるとともに、②マイナス面として指摘されていることに対する社会保障や社会福祉などの対応策について論じなさい。(字数無制限)

議論の整理→少子高齢化に伴う日本の対応
日本は少子高齢化により2016年から人口が減少し始めた。それに伴い、外国人移民を労働力として受け入れるという議論が起きた。

問題発見→プラス面とマイナス面は?
このプラス面としては、一定の労働力が確保されることで日本経済が維持される、ということが挙げられる。またマイナス面としては、十分な議論を経ないまま移民を受け入れることで、彼らが日本社会になじめず摩擦が起きる可能性や、移民の生活環境の整備の難しさが挙げられる。

論証→プラス面とマイナス面の分析
①プラス面として指摘されている点については、単純労働の移民が増えても、日本の経済が果たして維持されるのか、という点から吟味するべきである。
現在日本の産業で労働力が必要とされている分野としては製造業やサービス業である。しかし、そもそも少子高齢化で働く人口が減少し続けることから、重要なのは継続的に働き続け、産業を支えてくれる労働力が確保できるか、という点である。単純に労働力として移民を無作為に受け入れることで、結果として日本の産業が継続せず、衰退してしまう可能性もあるといえるのではないだろうか。
②マイナス面として指摘されていることについて重要なのは「移民をどのような存在として受け入れるか」ということである。彼らを一時的な労働力として考えた場合、いずれ帰国してしまうのだから日本語や文化を理解してもらう必要はない。その場合、移民は自分たちの出身国や宗教で固まり、ゲットーを形成する危険がある。そうではなく彼らを日本の社会の一部として受け入れるならば、当然日本語や日本人の価値観といったことを教授するプログラムを作成すべきであろう。また移民の住環境をどのように整えるのか、地域との密接な関係をどのように作り、彼らの生活をどのように支えるのかといった問題についても考えるべきであろう。さらには移民の子供の教育支援といった内容も支援すべきである。

解決策or結論→移民を受け入れるのは賛成だが、受け入れ態勢の社会を作る必要がある
以上のことから、外国人を移民として受け入れ、労働力として補填することは日本にとって必要な政策だと考える。しかし同時に、移民を日本社会の一員として受け入れるための社会保障を整備する必要があるだろう。そうでないと移民が孤立してしまい、日本社会との摩擦が生まれたり、犯罪組織とつながってしまう危険性もある。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する
ドイツでは1960年代から移民を受け入れ、現在はドイツ社会で当然の存在となっている。そのような国の事例も大いに参考にしながら、日本でも引き続き積極的な議論をするべきである。(990文字)

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