上智大学 総合人間科学部 教育学科 公募制推薦入試 2018年 小論文 解答例

設問

H29年の文科省の小学校指導要領には「児童が持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められる」と書かれている。「持続可能な社会の創り手」とはどのような人間像か。そしてどのように教育することができるかについて論じよ。

議論の整理→「持続可能な社会の創り手」の定義

「持続可能な社会の創り手」とは何を指すであろうか。
日本は拡大家族から核家族へと家族形態も変化し、少子高齢化が叫ばれ、孤独死を迎える老人も多数いる。インターネットが普及し、スマートフォンを持つ人間が増えたことで、人と会話をする時間は減り、逆にオンラインでのつながりが増えてしまっているのが現代であろう。そして人とのつながりが希薄化しているからこそ、自分の周囲で起きている問題を我が事としてとらえることが難しくなっているのではないだろうか。そしてだからこそ、自分のことだけを考えるのではなく、家族や友人など他者の存在も、自分のこととしてとらえることができる人間が必要なのではないだろうか。このような感受性を持つ人間を「児童が持続可能な社会の創り手」と定義できると考える。

問題発見→「持続可能な社会の創り手」をどのように育てることができるか?

それでは一体、そのような「持続可能な社会の創り手」をどのように育てることができるだろう。

論証→生物の授業を例に

前述のように、「持続可能な社会の創り手」は本人がほかの人間や社会とかかわる中で、自発的に自分を変えていくことで成長する。そのような人間を育てるには、なるべく児童が実体験として対象とかかわり、対象に興味を持ち、知り、自分の考えを発展させていくことが必要である。その上で、児童の考えを周囲と共有し、行動としてつなげ、行動に対するリアクションを経ることで、社会にかかわる体験を得る。それによって児童は、社会と自分を関係のあるものとしてとらえ、社会で起きる問題を我が事としてとらえるようになる。
たとえば生物の授業を生徒が学ぶとき、単に教科書を解説するだけでは生徒の主体的な学びにはつながらない。自分が住む地域にはどのような生物がいるのか、その生物はどのように人間と共存しているのかを調べる中で、社会の仕組みを発見することに繋がったり、地域に住む人間との繋がりが児童の間に生まれたとする。その時、児童の関心は教科書から抜け出て、自分の周囲の環境に向き、その社会を自分の生活する場として認識するだろう。

解決策or結論→授業に生徒が主体的に学ぶきっかけを組み込む

このように授業をきっかけに、生徒が主体となって自分の周囲を発見し理解していくプロセスを作ることで、「持続可能な社会の創り手」を育てることができるのではないだろうか。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

このように、インターネットでほぼすべてが簡潔してしまう現在こそ、人間や社会とつながり、自分もその社会の一員だという自覚を持つ児童を育てることが重要だと考える。(983文字)

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