上智大学 文学部 国文学科 海外就学経験者入試 2016年 小論文 解答例

問1

■設問

傍線部1はどのような「志向性」か。具体的に説明せよ。

■答案

比喩は、新しい意味の創造およびその効果的な伝達という重大かつ中心的な任務を担っている。その任務を十分に果たすことが志向される。傍線部1の「志向性」とはそのようなものである。(86字)

 

問2

■設問

傍線部2のように筆者が述べるのはなぜか。その理由を説明せよ。

■答案構成

議論の整理 → 最近の比喩への志向

論証 → 「比喩はあくまで比喩だ」の意味:比喩は表現技法のひとつに過ぎない

結論 → 論証から導かれる根拠

■答案

議論の整理 → 最近の比喩への志向

現在、比喩の重要性が強調され、比喩は非常に価値のあるものと捉えられるようになった。

論証 → 「比喩はあくまで比喩だ」の意味:比喩は表現技法のひとつに過ぎない

それに対して、「比喩はあくまで比喩だ」とは、「比喩は比喩以上でも比喩以下でもない」ということを表している。つまり、比喩とは表現技法のひとつに過ぎないと村上春樹は捉えているのである。

結論 → 論証から導かれる根拠

それが、「比喩を積極果敢に実際的・実用的価値のあるものとしてとらえていない」と筆者が考える根拠である。(182字)

 

現在、比喩の重要性が強調され、比喩は非常に価値のあるものと捉えられるようになった。

それに対して、「比喩はあくまで比喩だ」とは、「比喩は比喩以上でも比喩以下でもない」ということを表している。つまり、比喩とは表現技法のひとつに過ぎないと村上春樹は捉えているのである。

それが、「比喩を積極果敢に実際的・実用的価値のあるものとしてとらえていない」と筆者が考える根拠である。(182字)

 

問3

■設問

傍線部3は、ここではどのようなことを意味しているか。具体的に説明せよ。

■答案構成

論証 → 「死んだ比喩」の意味:字義的・慣用的で、概念的・固定概念的な意味を表す比喩のこと

結論 → 「死んだ比喩の再生」の意味:「死んだ比喩」を実体的・知覚的なものにしたこと

■答案

論証 → 「死んだ比喩」の意味:字義的・慣用的で、概念的・固定概念的な意味を表す比喩のこと

まず、「死んだ比喩」とはどのようなものだろうか。例えば、村上春樹が用いた「ケツの穴」という比喩表現は、ほとんど字義的・慣用的であり概念的・固定観念的な意味を表す。そのことを筆者は「死んだ比喩」と呼んでいる。

結論 → 「死んだ比喩の再生」の意味:「死んだ比喩」を実体的・知覚的なものにしたこと

だが、村上春樹は、その比喩の対象である土地の描写を具体的にすることで、その「死んだ比喩」を改めて実体的・知覚的なものにした。それが「死んだ比喩の再生」である。(182字)

 

まず、「死んだ比喩」とはどのようなものだろうか。例えば、村上春樹が用いた「ケツの穴」という比喩表現は、ほとんど字義的・慣用的であり概念的・固定観念的な意味を表す。そのことを筆者は「死んだ比喩」と呼んでいる。

だが、村上春樹は、その比喩の対象である土地の描写を具体的にすることで、その「死んだ比喩」を改めて実体的・知覚的なものにした。それが「死んだ比喩の再生」である。(182字)

 

問4

■設問

波線部「比喩もどき」という語を筆者は使うが、これはどのような表現を指すものと考えられるか。文章全体を踏まえたうえで説明せよ。

■答案構成

議論の整理 → 村上春樹が比喩を表現技術のひとつに過ぎないと捉えている

論証 → 村上春樹の比喩表現の特徴:本来の比喩とは正反対

結論 → 「比喩もどき」とは:比喩であって、比喩ではない表現

■答案

議論の整理 → 村上春樹が比喩を表現技術のひとつに過ぎないと捉えている

村上春樹は、最近の比喩論に懐疑的であり、比喩を表現技法のひとつにすぎないと考えている。それで、彼の用いる比喩表現はいかにもわざとらしい。

論証 → 村上春樹の比喩表現の特徴:本来の比喩とは正反対

また、彼の比喩表現は、予想・期待されるような明快で分かりやすい意味を目指したものではない。そのことは、本来の比喩表現とは正反対の特徴である。

結論 → 「比喩もどき」とは:比喩であって、比喩ではない表現

以上のことから、村上春樹の比喩表現は比喩であっても本来の比喩とは異なるのである。「比喩もどき」とはそのような表現を指すものと考えられる。(306字)

村上春樹は、最近の比喩論に懐疑的であり、比喩を表現技法のひとつにすぎないと考えている。それで、彼の用いる比喩表現はいかにもわざとらしい。

また、彼の比喩表現は、予想・期待されるような明快で分かりやすい意味を目指したものではない。そのことは、本来の比喩表現とは正反対の特徴である。

以上のことから、村上春樹の比喩表現は比喩であっても本来の比喩とは異なるのである。「比喩もどき」とはそのような表現を指すものと考えられる。(306字)

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