早稲田大学 帰国生入試 共通試験 小論文B 2017

文を読んで設問に答えなさい。

問1 

筆者はなぜ、現在の日本における少子化の責任を若い男女に向けることは歴史的・環境的変化を無視したものと考えているのか。200字以上250字以内でまとめなさい。

5STEPsの議論の整理でまとめる。

現代日本は「子ども」の存在意義が希薄化している環境にあり、誰のために、何をさせようとして「子ども」を産まなければならないのかという目的が見えていないから。かつて「子ども」が「成人」になるための条件の一つとして、「産み育てる」ことが位置づけられていた。これは共同体の一員として、その要請に答えうる基本能力とされていたからである。しかし共同体の変貌や崩壊、成長の場として与えられた環境の変化に伴い、成人のための資格と条件が変化したことで、もはや「産み育てる」ことは条件とはいえなくなった。(244)

 

問2 

代の日本社会で、子どもを「産み育てる」営みにどのような意義を付与することができるか。「生産活動」「共同体」「規範の崩壊」という用語を用いて450字以上500字以内で見解を述べなさい。

5STEPsの議論の整理・問題発見・結論でまとめる。

議論の整理→「成人」の条件の変化

従来、「成人」が行うべき生産活動とは「就職」と「生殖行為」の両方をさしていた。しかし共同体の変化により、現代の日本社会では「生殖行為」という生産行為を忌避する動きが目立っている。これは、「結婚は子どもをもうけるため」という規範の崩壊といえる。

問題発見→子どもを「産み育てる」営みにどのような意義を付与できるか

この現在の日本社会で、子どもを「産み育てる」営みにどのような意義を付与することができるだろうか。

解決策、結論→生殖行為により「私生活の充実」が得られるが、現代社会にはそれを得る余裕がない

ひとつに、「私生活の充実」が挙げられると私は思う。人間が共同体をつくる生き物である以上、結婚し子どもを育てるという行為は自然である。これらの行為は人生において大きな割合を占めるとともに、仕事だけでは絶対に得られない経験をもたらす。つまり現在における「産み育てる」営みの忌避は、本来ならば「仕事」と「生殖行為」の両方で行っていた生産行為の半分を排除する行為である。この不自然な行為が生じる一因として、現代の日本が要求する働き方に拘束が多すぎることが挙げられる。働きたい者は、家庭よりも仕事を優先させることを強いられる現状がある。働き方に柔軟性をもたせ、仕事と家庭の両立が現実的に可能になれば、家庭面での人生の幸せを求める者も自然と増えるのではないだろうか。(496)

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