早稲田大学 新思考入試 2018 小論文 解答例

問一 

表からいくつかの都道府県を指摘し、それぞれの特徴を比較した上で、その比較から考えられる課題とその課題が生じた背景について述べ、その課題を解決するために考えられる方策を1200字以上2000字以内で考察しなさい。

5STEPsの議論の整理・問題発見・論証でまとめる。

議論の整理→表から考えられることを整理(都道府県の特徴)

表には、2016年3月卒業の大学進学者について、出身高校の所在地と進学した大学の所在地がまとめられている。
出身高校の所在地に対する進学大学の所在地の比率を見た時、100%を超えている都市は東京や大阪、京都、福岡などの大都市であることがわかる。これらの都市は、進学により流出する人口と比較し、流入してくる人口が多いと解釈することができる。
一方で長野や三重、和歌山などは出身高校の所在地に対する進学大学の所在地の比率が30%台にとどまっていることが表から見て取れる。これらの都市は、進学により流出する人口と比較し、流入してくる人口が少ないと解釈することができる。

問題発見→人口分布の偏りと、それが生じた背景を整理 解決するためにはどうしたらよいか?

これらの傾向から、日本全国における人口分布の偏りが課題として考えられる。地方から進学により大都市圏へと拠点を移した学生は、大学卒業後も地元に戻らずそのまま都市圏で就職する可能性が高い。なぜなら地方に比べて都会のほうが働き口が多く、選択肢も広くあるという現状があるからである。こうしてますます都会には人が密集し、地方は過疎化してゆく。特に労働力となる若い世代が都会へと流出することにより、都会では交通の異常な混雑が日常化している。また都市機能が局所的に集中しているため、自然災害時のパニックが大きいという問題もある。一方で地方では労働力や税収の不足といった問題が深刻化し、生活が維持できない状態、すなわち「限界集落」と言われる状態に陥る地域が多発している。
こういった課題を解決するためにできることは何だろうか。

論証→「地方からの流出を防ぐ」および「都市部からの流入を増やす」の二つの視点から、有効な方策を考察

ここでは、「地方からの流出を防ぐ」と、「都市部からの流入を増やす」の二通りのアプローチが存在すると私は考える。
まず「地方からの流出を防ぐ」については、第一に若年層の地方への愛着、すなわち「その地で生きていこう」というモチベーションを維持することが重要である。高校に至るまでの教育の段階で、地域の歴史や魅力に触れる機会を多く確保することが有効であろう。第二に、いくらその地に愛着があろうとも、実際に希望する進学先が近くにない環境では、その地からの流出を避けることができない。そのため、教育機関や交通アクセスを充実させることも大切である。例えば高校から大学への一貫校を増やすことができれば、高校から大学へそのまま進学する学生を確保しやすいであろう。また、もしその都道府県に希望する学部学科がない場合でも、交通手段が整っていればある程度住居を移すことなく他府県の大学に通うことが可能となるだろう。
次に「都市部からの流入を増やす」については、雇用の確保が大事である。例えば、広い土地や綺麗な水、空気を活かして、企業の誘致を行うという方策が考えられる。この場合も、交通網やインフラの整備が重要になってくるであろう。また、地方都市は農業などの第一次産業を主力にしていることが多い。この第一次産業を若者にとって魅力あるものにすることも大きな効果を持つと考えられる。最近は会社員が副業として農業を行うスタイルが少しずつ増加している。ネット環境があれば本業が成り立つ職が増えている現代において、地方に拠点をおいて事業を行いながら農業を兼業するようなスタイルも不可能ではないだろう。最近は最先端技術を導入した農業のスマート化も試みられている。第一次産業への若者の参入を支援する方向に働きかけることで、日本における農業の発展が期待できるとともに、地方で働く、地方で生きるという選択肢がより魅力的になるであろう。(1427)

 

問二 

自身の課題として想定していた地域の課題やその解決への貢献、大学での学修や活動に関して、出願書類作成から今日までの期間になにを考え、調べ、行動してきたか。自分自身の活動を振り返って具体的に説明しなさい。字数制限は設けない。(解答例は割愛)

5STEPsでまとめる。

議論の整理 課題を想定するに至った背景や、大学を志望するに至った経緯

問題発見 想定していた課題

論証 課題に対して自分が行った行動やその理由

解決策・結論 その行動がどのような結果に結びついたか

解決策・結論の吟味 その結果を踏まえ、大学でそれをどう発展させてゆきたいか

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