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年中無休の家庭教師 毎日学習会

慶應義塾大学SFC 総合政策学部 英語 2005年 大問一 空所補充問題

空所補充問題
■第1段落
1:1 If we look at the languages spoken in the world today, we notice wide differences in
the use to which they are put.
1:1今日世界で話されている言語をみてみれば、それらの使われ方に大きな違い
があるのに気づく。
1:2 Most languages are the first language of some community and serve the everyday
functions of that community perfectly well.
1:2 ほとんどの言語が、ある社会の第一言語であり、その社会で日常的な機能
を完璧に果たしている。
1:3 On the other hand, some languages have wider functions than that of everyday
communication and are used as official languages in the administration of whole
nations.
1:3他方、日常的な意思伝達以上の幅広い機能を果たし、国全体の行政におい
て公用語として使われているものもある。
1:4 Yet other languages enjoy an international role.
1:4国際的な役割をもっている言語さえある。
1:5 English, for instance, is the language of international air traffic, business
communication, and scientific publication, and is the lingua franca of tourism.
1:5 たとえば、英語は国際航空交通や、商業通信、科学出版物の用語であり、
観光の国際共通語である。
1:6 [1](1. Fortunately 2. Unfortunately 3. Hopefully) , the differences in the roles that
languages play frequently lead some people to believe that some languages which do
not fulfill a wide range of functions are in fact incapable of doing so.
1:6不運にも、言語が果たす役割の違いのため、広汎な機能を果たしていない言
語のいくつかには、実際それをできる能力がないのだと信じてしまう人々もい
る。
1:7 In the view of some people, some languages are just not good enough.
1:7 まったく不十分な言語もあるという見方をする人もいる。
・解答 [1]―2
Fortunately「幸運なことに」
Unfortunately「不幸なことに」
Hopefully「願わくば」
>「1]著者の言語に対する見方が問われているので、ここまで読んだだけでは、
すぐに決められない。全体の論旨を把握する必要がある。文全体を読めば、著
者が「本質的に不十分な言語というものは、ないのだ」と主張していることが
わかる。そうすると、「ある言語が役目を十分に果たせないとか不十分だと考
える人々がいる」という事態は、著者からみて、2のUnfortunately「不運なこと
に。
不幸なことに」であると読み取れる。

■第2段落
2:1 This sort of opinion is often seen in societies where a minority language is spoken
alongside a major language.
2:1 この種の意見はしばしば、主要言語と並んで少数言語が話されている社会に
みられる。
2:2 Consider the situation of Maori, the [2] (1. indigenous 2. Inevitable 3. Institutional)
language of New Zealand.
2:2 ニュージーランドの現地語、マオリ語の状況を考えてみよう。
2:3 Linguists estimate that English is the native language of some 95 percent of the New
Zealand population and the only language of about 90 percent.
2:3言語学者は、英語がニュージーランドの人口の約95%の母国語であり、約
90%の人々にとって唯一の言語であると見積もっている。
2:4 People who identify themselves as Maori [3] (1. come out 2. make up 3. sum up)
about 12 percent of the New Zealand population of just over 3 million.
2:4自分をマオリ人だとみなす人々は、300万をわずかに越えるニュージーラン
ドの人口の約12%を占める。
2:5 Although the Maori language is regarded as an important part of identity as a Maori,
it is spoken fluently by only 30,000 people.
2:5 マオリ語はマオリ人の独自性の重要部分であるとみなされているとはいえ、
それを流陽に話すのは、ほんの3万人に過ぎない。
・解答 [2]―1 [3]―2
>[2]
Indigenous「現地の」
Inevitable「避けられない、必然の」
Institutional「制度上の、ずっと以前からある」
「マオリ語は、ニュージーランドの~語であるが」というのだから「現地語、
原住民によって使われる言語」という意味であることが容易に推測できるだろ
う。そうなるのは1のindigenous「(その土地・国に)固有の、(その地域の)原産
の、現地の」である。
>「3]
Come up「出世する、上ってくる」
Make up「化粧する、占める」
Sum up「要約する」
「マオリ族がニュージーランドの人口の約12%を~する」というのだから、2
のmake up~「~を占める」がふさわしい。cf. Female students make up about half
the campus population.「女子学生が全学生数の約半分を占める」

■第3段落
3:1 Over the last twenty years, there have been a number of initiatives in the areas of
politics, education and broadcasting to try to use Maori and, [4] (1. by the way 2. in
addition 3. as a result)
, it is now an official language of New Zealand.
3:1過去20年にわたって、政治、教育、放送の分野でマオリ語を使おうという
発案が何度もなされてきたのであり、その結果、マオリ語はニュージーランド
の公用語になっている。
3:2 As these initiatives have progressed, however, some people have begun to express
the view that Maori is simply not capable of being used as an official language.
3:2 しかし、このような発案が進展するにつれて、マオリ語は公用語として使う
ことはまったくできないという見解を表明する人が出始めた。
3:3 This kind of opinion, in fact, is not based on logic.
3:3実は、この種の意見は、論理的な根拠がない。
3:4 I recall a comment in a New Zealand newspaper, which tried to [5] (1. make 2. see
3. show)
the point that Maori was no good as a language because it had to borrow words
from English in order to express new ideas.
3:4私はニュージーランドの新聞に載った意見を覚えている。その意見は、マオ
リ語は新たな概念を表現するのに、英語から言葉を借り入れなければならない
から、言語として不十分であると主張しようとしていた。
3:5 English, [6] (1. on the one hand 2. on the other hand 3. On top of that) , was a very
flexible and vital language because it had throughout its history been able to draw
resources from many other languages to express new ideas.
3:5一方、英語は歴史を通じて、新概念を表現するために、他の多くの言語か
ら糧を得てきたがゆえに、きわめて柔軟で生き生きした言語であるというのだ。
・解答 [4]―3 [5]―1 [6]―2
>[4]
By the way 「ところで」
In addition「加えて」
As a result「結果として」
「マオリ語を使おうという発案が何度もなされてきた」こと(A)が「いまではマ
オリ語はニュージーランドの公用語になっている」こと(B)と、どのような関係
になっているかを考える。AとBとは、Aという「原因」によってBという
「結果」が生じたと考えられるから、3のas a result「その結果」が正解となる。
>[5]
熟語表現の知識が問われている。新聞の意見がしていることはmake the point
that S V…「…であると主張する」である。よって1のmakeが正解。3のshowで
は、「という事項を示す」となり、やや不自然。
>[6]
On the one hand「一方では」
On the other hand「その一方で」
On top of that「なおその上に」
マオリ語と英語とが対照的に論じられ、同じ理由で一方が不十分。他方が柔軟
で活発とまったく正反対の評価になっていることが、きちんと把握できたかど
うかがポイント。「対照」を示すのは、2のon the other handである。

■第4段落
4:1 Now let’s look at the ways in which languages are supposed to be inadequate.
4:1 では、どのようにして言語が不十分であると考えられるのかをみてみよう。
4:2 In some instances, it is features of the structure of a language which are picked on as the reason why another language is to be [7] (1. preferred 2. provoked 3. supported) for a particular function.
4:2 いくつかの事例では、言語の構造の特徴こそが、別の言語が特定の機能を
果たすには好ましい理由として選ばれる。
4:3 In Switzerland, some people speak Romansh, a language descended from Latin,
although German has been making inroads for centuries.
4:3 スイスでは、ドイツ語が何世紀間も侵食し続けてきたにもかかわらず、ラテ
ン語に由来するロマンシュ語を話す人々がいる。
4:4 [8] (1. As for 2. As with 3. As regards) Maori, there has been a [9] (1. play 2. push 3.pick) in recent decades to increase the areas of life and activity in which Romansh is used.
4:4 マオリ語と同様に、最近数十年間にロマンシユ語を使う生活や活動の場を
増やそうと推進されてきた。
4:5 Now, German is a language which can very easily combine words into ‘compounds’.
4:5 ところで、ドイツ語は単語を結合して「複合語」にすることがきわめてたや
すくできる言語である。
4:6 Romansh is a language which cannot do this so readily and [10] (1. instead 2.furthermore. additionally) uses phrases as a way of combining ideas.
4:6 ロマンシュ語は、そうたやすくはできないので、代わりに句を用いて概念を
結合する言語である。
4:7 Some speakers of Romansh believe that Romansh is not good enough to be used in
really technical areas of life because ‘German is able to construct clearly defined single words for technical ideas, Romansh is not’.
4:7 「ドイツ語は専門的な概念を表すはっきり定義された単一語を作ることが
できるが、ロマンシュ語はできない」からロマンシュ語は生活の真に専門的な
領域で使うには不十分であると信じているロマンシュ語の話者もいる。
4:8 This notion ignores the fact that other languages such as French and Italian are in exactly the same boat as Romansh, yet obviously have no problem in being precise in technical areas.
4:8 この考え方は他のフランス語やイタリア語のような言語もロマンシュ語と
まったく同じ苦境にありながら専門領域における精密さに何の問題もないこと
を無視している。
・解答 [7]―1 [8]―2 [9]―2 [10]―1
>[7]
Prefer「好む」
Provoke「引き起こす」
Support「支える」
不十分な言語と考えられるものがあり、別の言語が特定の役目を果たすのに、
その言語よりどうされるか、を考えると1のpreferred「好まれる」となる。
>[8][9]
As for「~に関する限りでは」
As with「~の場合のように」
As regards「~に関しては」
Instead「代わりに」
Furthermore「その上に」
Additionally「さらに」
[8]と次の[9]とは密接に関係していて、[9]の意味が理解できないとうまく解答で
きない。まず[9]の方から考えてみよう。「ロマンシュ語が使われる領域を増や
そうとする~が近年なされてきた」というのだから、には「努力」といった意
味合いをもつ語が入るはずである。選択肢の中では、2のpush「後押し、奮闘、
努力」が適切。この事態は第3段冒頭に記述されたマオリ語の状況と同じだと
いうことがわかる。したがって、[8]は「マオリ語と同じように」という意味に
すればよい。選択肢の中で、そのような意味をもつのは2のAs with~「の場合
のように」である。
1のAsfor4と3のAsregards4はそれぞれ「4について言えば」、「4に関して
は」という意味で、その後には4についての記述が続く表現であるから、ここ
に入れることはできない。
>[10]「複合語をすぐには作れない」ことと「結合の手段として句を使う」こと
の関係は、「代替(その代わりに)」である。そのような意味になるのは1の
insteadである。

■第5段落
5:1 Another reason given for the view that a language is not good enough is rather more serious;
5:1 ある言語が不十分であるという見解を支持するために示されるもう1つの理
由は、かなり重大である。
5:2 it is the argument that ‘X is not good enough because you can’t discuss nuclear
physics in it.’
5:2 それは、「Xという言語では核物理学を議論できないから不十分なのだ」
という議論である。
5:3 The [11] (1. objection 2. inclination 3. implication) is that English is a better
language than X because there are topics you can discuss in one but not in the other.
5:3 それはつまり、X語より英語が勝っているのは、一方では議論できるが、他
方では議論できない話題があるからだということだろう。
5:4 At first glance this seems a very [12] (1. saying 2. speaking 3. telling) argument.
5:4一見したところでは、これはかなり説得力のある議論である。
・解答 [11]―3 [12]―3
>[11]
Objection「反対」
Inclination「愛好」
Implication「含蓄、ほのめかし」
「核物理学をその言語で論じられないからX語は不十分だ」という記述と、
「X語では論じられない話題を英語は論じられるから、英語の方が優れてい
る」という記述の関係は、「言い換え(同じ事態を別のより明瞭な言い方で表現
している)」である。選択肢の中で、そのような意味を表しているのは3の
implicationである。The implication is that「(それが暗に意味しているのはという
ことである=)それはつまりということであろう」
>[12]
Saying「ことわざ(名詞)」
Speaking「ものを言うような、生きているような(形容詞)」
Telling「効き目のある、効果的な(形容詞)」
語句の知識が問われている。3のtellingは「効き目のある、効果的な、著しい、
印象的な、人の心を打つ、力強い」という意味の形容詞である。この議論を一
見したところa very telling argument「とても説得力のある議論、意見」とする
ことによって、次段落以降に述べられる、この議論に対する著者の反論を正し
く導入することができるのである。

■第6段落
6:1 However, this view confuses a feature of languages which is due just to their history
with an [13] (1. insistent 2. inherent 3. initial) property of languages.
6:1 しかし、この見解はその言語の歴史だけに起因する特徴と、その言語に固
有の特徴とを混同している。
6:2 That is, this opinion concludes that because there has been no occasion or need to
discuss, for arguments sake, nuclear physics in Maori; it could never be done because of
some inherent fault in Maori.
6:2 すなわち、議論を進めるためにいうと、この意見は、マオリ語で核物理学
を論じる機会や必要がこれまでなかったからだと結論づけ、マオリ語に固有の
欠陥のせいでそれを決して議論することができないとするのである。
6:3 A little thought, however, will show that this argument cannot be maintained.
6:3 しかし、少し考えてみれば、この議論が支持できないとわかるだろう。
6:4 Computers were not discussed in Old English;
6:4古英語でコンピュータは論じられなかった。
6:5 Modern English is the same language as Old English, only later;
6:5近代英語は古英語と同じものであって、時期が新しいというに過ぎない。
6:6 it should follow that Modern English cannot be used to discuss computers.
6:6 だから、近代英語はコンピュータを論じるのに使うことはできないという
ことになるはずである。
6:7 This is clearly [14] (1. assertive 2. absurd 3.appropriate) .
6:7 これは明らかにばかげている。
6:8 What of course has happened is that through time English has developed the
resources necessary to the discussion of computers and very many other topics which
were simply unknown in earlier times.
6:8 もちろん実際には英語はずっとコンピュータやその他、昔はまったく知られ
ていなかったきわめて多くの話題の議論に不可欠な資源を開発してきたのだ。
6:9 And ‘developed’ is the crucial word in this matter.
6:9 また、「開発した」というのはこの問題では大変重要な言葉である。
6:10 English expanded its vocabulary in a variety of ways so as to meet the new [15]
(1.demands 2. supply 3. necessity)
being made of it.
6:10英語は発展により生じている新たな需要を満たすために様々な方法でその
語いを拡大してきた。
6:11 All languages are capable of the same types of expansion of vocabulary to deal
with whatever new areas of life their speakers need to talk about.
6:11 すべての言語は同じように語いを拡大して、話し手が話題にする必要があ
る新しい生活領域がどのようなものであれ、それに対処することができるので
ある。
・解答 [13]―2 [14]―2 [15]―1
>[13]
Insistent「しつこい」
inherent 「生まれつき備わっている」
initial「頭文字の、当初の」
ここでも語い力が問われている。「言語の歴史的な特徴」と対になるのは「言
語の本来的な、言語に固有の特徴」である。そのような意味を表すのは2の
inherentである。1のinsistent「執拗な」、3のinitial「当初の」は、どちらも意
味をなさない。
>[14]
assertive 「正当に主張する、積極的な」
absurd 「理に反する」
appropriate「適切な」 自分自身のもの(propri)に(ap)する(ate)
直前に述べられた近代英語と古英語の議論を正しく把握できているかどうかが
問われている。「近代英語はコンピュータを論じるのには使えない」という結
論は、現実とまったく相容れない。したがって、2のabsurd「不合理な、ばか
げた」が適切である。1のassertive「断定的な」、3のappropriate「適切な」は、
語い的な知識があれば不適切であることは明らかである。
>[15]
demands 「需要、要求」
supply 「供給
necessity「必要」
語句の知識が問われている。meet the demand「需要を満たす、需要に応じる」
という表現は必修レベルの重要語句。3のnecessityもdemandに近い意味だが、
meet the necessityとはいわない。

■第8段落
8:1 However, this is by [16] (1. all 2. some 3. no) means the only way in which a
language can develop its vocabulary;
8:1 しかしながら、これは決して言語がその語いを拡大する唯一の手段ではな
いのである。
8:2 there are many cases where the vocabulary of a language is developed from within,
that is, by using its own existing resources.
8:2言語の語いが「内部から」、すなわち、自分自身の現存資源を利用するこ
とによって発達する数多くの事例がある。
8:3 One of the reasons why a languages own resources may be used in the expansion of
its vocabulary is that a writer wants his/her work to be readily understood by its
intended audience, who might be [17](1. put on 2. put off 3. pulled off) by too much
borrowing.
8:3言語自身の資源がその語い拡大に利用される理由の1つは、作家が自分の作
品を、対象とする読み手にたやすく理解してもらいたいと思うからであり、読
み手は借用が多すぎれば、嫌気がさしてしまうかもしれない。
8:4 This is what Cicero* did.
8:4 こうしたことを、キケロがやってのけたのだった。
8:5 In order to write in Latin about the ideas of Greek philosophy, he developed a Latin
vocabulary which corresponded to the ideas he wanted to put [18]( 1. away 2. down 3.
across)
.
8:5 ラテン語でギリシャ哲学の思想のことを書くために、彼は自分が理解しても
らいたかった思想に対応するラテン語の語いを生み出したのだった。
8:6 An example of this was his use of the Latin word ratio to mean ‘reason’, a usage
which has come down to us today in English.
8:6 この一例として、彼はラテン語のratioという語を「理性」を意味するよう
に用いたのであり、その用法は今日まで英語に受け継がれている。
8:7 He also invented new words made up of Latin elements:
8:7 また彼は、ラテン語の要素からなる新語も造った。
8:8 for instance, the word qualitas, which became ‘quality’ in English, was [19] (1.
coined 2. depicted 3. designated)
by Cicero to correspond to a Greek idea.
8:8 たとえば、qualitasという、英語ではqualityとなった語は、ギリシャの念に
対応するようにキケロによって造語されたのだった。
8:9 Thus, he composed his philosophical works in Latin partly to make Greek
philosophy available to a Latin-speaking audience, but also partly to show that it could
be done.
8:9 こうして、彼がラテン語で自分の哲学の著作を書いたのは、1つにはラテン
語の話し手である読者がギリシャ哲学を理解できるようにするためであったが、
また1つには、それができるということを示すためだった。
8:10 This was because some of his contemporaries were skeptical about the possibility
of Latin being able to express the ideas of the Greeks!
8:10 それは、彼の同時代人にはギリシャの思想をラテン語が表現できる可能性
に懐疑的だった人がいたからだったのだ。
・解答 [16]―3 [17]―2 [18]―3 [19]―1
>[16]
By all means 「どうぞ、ぜひ(口語的)」
By some means「どうにか」
By no means 「決して~ではない」
言語の語いが発展するmany cases「数多くの事例」があるので、the only wayの
前には「否定的な意味」をもつ語句を入れなければならない。したがって正解
は3のby no mean 「決して~でない」に決まる。この前置詞句も必修レベルの
表現で「何もない手段によって」などと読むと意味不明に陥る。
>[17]
put on 「身に着ける、装う」
put off 「延期する、いやにさせる」
pull off「去る、脱ぐ、うまくやり遂げる」
まず文脈を探ろう。「語い拡大に言語内部の資源を使う理由は、読み手にわか
りやすいからであって、借用語が多すぎると読み手はすなくすかもしれない」
という意味になることが理解できる。そのような意味になるのは2のput off
「やる気をなくさせる、いやがらせをする、不快にする、気を散らす」である。
putoffは「延期する」だと即断して、除外すると正解がみつからなくなってしま
う。
>[18]
Put away「片づける、取っておく」
Put down「下に置く、鎮める」
Put across「わかりやすく伝える、見事に行う」
この部分が[17]の直前に記述されたa writer wants his/her work to be readily
understood by its intended audience「書き手は読み手に自分の著作を容易にわかっ
てほしいと思う」に対応していることをつかむのが、正解のために不可欠であ
る。その対応から、この部分が「キケロが(読み手に)理解してもらいたい思
想」という意味になりそうだと判断できる。そのような意味になるのはput~
across「~をわからせる。受け入れさせる」であり、正解は3。
>[19]
語句の知識が問われている。「造語する」という表現は、coin a wordという、
特有のパターンを使うのである。よって1が正しい。make a wordなどとはいわ
ない。これもしっかり身につけておくべき重要表現である。

■第9段落
9:1 Minority languages, like Maori and Romansh, are today doing very much the same
thing as Cicero did for Latin, constructing vocabulary out of existing resources within
the languages, precisely so that they can be used to talk about areas like computers, law,
science, and so on, for which they have not been used so much in the past.
9:1 マオリ語やロマンシュ語のような少数言語は、今日、キケロがラテン語にし
たのとほぼ同じことを行って、言語内部にある現存資源から語いを作り上げて、
まさにコンピュータや法律、科学などといった領域のことを語るのに使えるよ
うにしようとしているが、それらの言語は過去には、そうしたことにはあまり
使われたことがなかったのである。
9:2 These two languages are [20] (1. likely 2. unlikely 3. inclined) ever to become
international languages of science or diplomacy, but if history had been different, they
could have, and then we might have been wondering whether perhaps English was ‘just
not good enough’.
9:2 この2言語がいつか、科学や外交の国際語になることは、ありそうもないけ
れども、もしも歴史が違っていたならばそうなっていたかもしれないのであり、
そうだったとしたら、私たちは、ひょっとすると英語では「まったく不十分」
なのではないかしらと思ったかもしれない。
・解答 [20]―2
>[20]
Likely「ありそうな」
Unlikely「なさそうな」
Inclined「気にさせる」
文脈理解の問題。「マオリ語もロマンシュ語も国際語になることは~ではあ
るが、歴史が違っていれば、そうなることもあり得たのだ」という論旨を把握
できればここには、否定的な含意をもつ語句がくることがわかる。それはbe
unlikely to do「~しそうもない」で、2が正解である。

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