[responsivevoice_button voice="UK English Female" buttontext="Listen to Post"]

年中無休の家庭教師 毎日学習会

慶應義塾大学SFC 総合政策学部 英語 2009年 大問二 空所補充問題

空所補充問題
■第2段落
2:1 That path is now gravely threatened.
2:1その旅路は今や重大な脅威にさらされている。
2:2 An extreme individualism equating happiness [31] (1. for 2. with 3. as) “value” alone now trumps choices and policies made in markets of all kinds, political and otherwise.
2:2幸福をただ「価値」だけと同一視する極端な個人主義が、政治やその他のあらゆる種類の市場でなされる選択や政策に勝っているのである。
2:3 “Value” and “I” can never migrate back into a sustainable blend with values” and “we must think differently about the real “we’s” of our lives – especially our organizations – and [32] (1. purposefully 2. accidentally 3. incidentally) blend “value” and “values” in those “we’s.”
2:3「価値」と「私」が、後戻りして「価値観」と「私たち」に混ざり合って維持されていくことは、決してありえない。私たちは、自分の暮らし、とりわけ組織体の中の現実の「私たち」について違う考え方をして、意図的にそうした「私たち」の中で「価値」と「価値観」とを混ぜ合わせなくてはいけないのである。
・解答 [31]―2 [32]―1
[31]
equateという動詞の語法が問われている。equate A with B「AをBと同じだとする」から考えて、正解は2。identifyと異なり、asという前置詞は用いられないことに注意。
[32]
「個人主義全盛の時代にあって、公共性について違った考え方をして、次にどのように個人主義との折り合いをつけねばならないのか」を考える。選択肢の意味はそれぞれ以下の通り。
1.「意図的に、故意に、目的をもって」pur(前に)pose(置く)ly(副詞の語尾)
2.「偶然に」ac(~へ)cident(降りかかってくる)
3.「付言すれば」in(~に)cident(降りかかってくる)
直前に「個人主義の方からは戻ってこない」とあるのだから、こちらの方から「意図的に」混ぜ合わせないといけないという文意になると判断できる。よって、正解は1である。

■第3段落
3:1 It is to be noted here that people use the words “value” and “values” in different ways.
3:1ここで注意すべきは、人々は「価値」と「価値観」という言葉をさまざまに使うということである。
3:2 On the one hand, the singular “value” arises in conversations about economics, finance, business, and markets.
3:2 単数形の「価値」は、経済や財政、事業、市場に関する話題で現れる。
3:3 Value connotes a pointed [33] (1. estimation 2. escalation 3. investment) of current or anticipated worth not distant from monetary equivalence.
3:3 それが意味するのは、現在の価値あるいは予想される価値の的確な評価であって、その金銭的対価から離れることはないのである。
3:4 On the other hand, the plural term ”values” crops up when people talk about beliefs and behaviors regarding how human beings do or do not get along with one another and with gods, spirits, and nature.
3:4 他方、複数形の「価値観」が出現するのは、人間が人間同士、あるいは、神々、精霊、自然といかにうまく折り合えたり、折り合えなかったりするのかに関わる信条や行動について語るときなのである。
3:5 “Values” is a noun, but a noun concerned with attitude and action.
3:5 「価値観」は、名詞であるとはいえ、態度や行動に関わる名詞である。
3:6 Values are sorted into several categories: social values, political values, family and religious values, and environmental values.
3:6価値観はいくつかの分類概念に分けられる。社会的価値観、政治的価値観、家族宗教的価値観、環境的価値観といったものだ。
3:7 Unlike value, talk of values [34] (1.increases 2. incorporates 3. ignores) money.
3:7価値とは異なり、価値観について語るのに、金銭を顧慮したりはしない。
3:8 There is a deep, backward­ and forward-looking quality to values.
3:8 価値観には、奥深くて、これまでとこれからを見据える性質がある。
3:9 If value makes us wealthy, values make us human.
3:9価値によって私たちが豊かになるとすれば、価値観によって私たちは、人間となるのである。
・解答 [33]―1 [34]―3
[33]設問部分は「価値は、金銭的対価から離れることがない、現在の価値あるいは予想される価値の的確な…を暗示している」が文字通りの意味だが、これを「価値が暗示しているのは、現在の価値あるいは予想される価値の的確な…であって、その金銭的対価から離れることはない」と読み換えることができればよい。
1.「見積もり、推定、評価」estim(評価)ate(する)tion(名詞化)
2.「増大、拡大、段々と増加していくこと」
3.「投資」 investment in(中に)vest(身に着ける)
[34]「価値」というものが、「金銭的なもの」と不可分であることが当該段落の前半に記述されている。そうした「価値とは違って」というのだから、「価値観(について語ること)は金銭とは無関係である」という意味になるはずである。選択肢の意味はそれぞれ以下の通り。
1.「増やす」increase in(中に)crease(成長する)
2.「組み込む、包含する」incorporate in(中に)corporate(いれる)
3.「無視する、顧慮しない」 ignore
否定の含意があるのは、3しかない。

■第4段落
4:1 Billions of people on the planet continue to live and to share fates because of places.
4:1 地球上の数十億の人々が暮らし続け、また運命を共有し続けているのは、地域のためである。
4:2 But, not us.
4:2しかし、私たちは違う。
4:3 What we share with others fates, ideas, roles, relationships depends more on the purposes we bring to markets, networks, and organizations than the places in which we [35] (1. reside 2. believe 3. participate) .
4:3 私たちが他者と共有するものつまり運命、思想、役割、関係といったものは、暮らす地域よりも、市場やネットワーク、組織体へと持ち込む目的によって決まる。
4:4 We share fates with other people in the form of friends, family, and organizations, not places.
4:4私たちは他者と、友人、家族、組織体といった形で運命を共にするけれど、地域とではないのである。
4:5 The [36] (1. coordination 2. comparison 3. split) between value and values is a corollary of is” who have spun out of orbit from was.”
4:5価値と価値観の対立は、「私」が「私たち」から軌道を外れて飛び出してしまったことの必然的な結果である。
4:6 Those of us who live in markets, networks, nations, and organizations no longer belong to base traditional was.”
4:6市場やネットワーク、国家、組織体の中で暮らす私たちは、もはや基礎をなす伝統的な「私たち」には属していない。
4:7 Therefore, we must learn to think differently about “we” in this age of “me.”
4:7だから、私たちは「私」というこの時代にあって「私たち」を異なった仕方で考えるようにせねばならない。
・解答 [35]―1 [36]―3
[35]他者と共有している運命などは、私たち資本制社会に暮らす現代人にとっ
ては、自分の属する地域社会ではなくて、むしろ市場や組織体の中で追求する目的によって決まるのだ、という本文の論旨を踏まえれば正解は1の「住む、居住する」に決まる。他の選択肢は、2が「信じる」、3が「参加する」という意味で、「地域」という先行詞に整合しない
[36]本問でも、「私たちは、『価値観』と結びついた地域という『私たち』から証離して、『価値」を追求する「私」という存在となった」という本文の主旨の理解が問われている。設問部分は「価値と価値観の間の…は『私」が『私たち』から軌道を外れて飛び出してしまったことの必然的な結果である」というのだから、「分離」といった意味になると予想できる。選択肢の意味はそれぞれ次の通り。
1.「協同、調整」coordination co(共に)ordinate(軸)
2.「比較」 comparison com(共に)pare(置く)
3.「分裂、対立」

■第5段落
5:1 In our placeless world, our dominant shared role in relation to government is consumer, not citizen.
5:1地域の消えた現代社会では、統治に関連して私たちが共有する主要な役目は、消費者であって、市民ではない。
5:2 Citizenship becomes [37] (1. no less than 2. no more than 3. as little as) a nostalgically shared idea.
5:2市民であることは、懐かしく分かち合う概念にすぎなくなる。
5:3 We experience the self-governance historically linked to the role of citizen in organizations, not places.
5:3私たちが市民の役割に結びついた自治を歴史的に経験するのは、組織体の中なのであって、地域ではない。
5:4 If we find the meaning of community, we do so in organizations and among friends, not places.
5:4もしも私たちが地域社会の意味を見出すとすれば、それは組織体や、友人たちの間でのことであって、地域ではない。
5:5 We can vote.
5:5私たちは投票をすることができる。
5:6 But voting is a single thread of democracy.
5:6 しかし、投票は民主主義のたった一本の糸なのだ。
5:7 In the [38] (1. event 2. absence 3. institution) of accompanying political and social values, voting is a specialized currency for consumption in political markets.
5:7それに伴う政治的・社会的な価値観がなくては、投票は政治という市場で流通する特殊な消費用通貨になってしまうのである。
・解答 [37]―2 [38]―2
[37]
直前の文に「…私たちが共有する主要な役目は消費者であって市民ではない」とあるのだから、「市民権」についての記述も、否定的な意味になると読み取れる。よって、設問部分が「郷恋を込めて共有される概念にすぎない」といった意味になるようなものを選ぶ。1のno less than〜は「に勝るとも劣らない(それ以上だ)」で、否定的な意味にならないので、不適。2はonlyとほぼ同じ意味で「にすぎない」という否定的な意味。よって、これが正解。3は「しかない」という意味であるが、あくまで事態の「量」について記述する表現なので、不適。
[38]
直前文に「投票は民主主義のたった一本の糸(a single thread)にすぎない」と述べられているから、設問部分には「投票が民主主義という制度の中で意味をもつためにはどのような条件が必要か」が、述べられていると判断できる。よって、「投票に伴う政治的社会的な価値観がなかったら、投票は消費用通貨になる」という文にすれば、文意が通る。よって「がなければ」という意味になる2の「不在」が正解。in the absence of~「〜がなければ」は必修表現。その他の選択肢はそれぞれ1はin the event of〜で「万一の場合には」、3は「制度、機関」という意味でいずれも不適。

■第6段落
6:1 In worlds where people share ideas, roles, resources, purposes, and fates because of places, shared paths weave into the larger was” of town and neighborhood, city, and state.
6:1地域のために人々が思想や役割、資源、目的、運命を共有する世界では、共有の通路が搬り合わさって、町や近隣、都市、国という「より大きな私たち」となっていく。
6:2 Place blends religious, ethnic, national, political, and other values to [39] (1. forbid 2. forsake 3.forge) “thick we’s.”
6:2地域が宗教的、民族的、国家的、政治的、その他の価値観をない交ぜにして「濃密な私たち」を練り上げていくのである。
6:3 In a world of purposes, the inescapable shared fates necessary to “thick we’s” occur among friends and families, and in organizations.
6:3目的の世界では、「濃密な私たち」に不可欠な必然的に共有される運命は、友人や家族の間や、組織体の中で生じる。
6:4 Our cares and animosities arise in them.
6:4私たちの不安も憎しみもそこから生まれる。
6:5 We know that Germany and France were mortal enemies many times in the olden days.
6:5ドイツとフランスは昔には何度も、不倶戴天の敵同士だったことを私たちは知っている。
6:6 But we do not [40] (1. allow 2. expect 3. implore) them to go to war ever again.
6:6しかし、私たちは両国がまた再び戦争をし始めるとは思っていない。
6:7 In a world of purposes, we do not hate people in the “thick we’s” of other organizations.
6:7目的の世界では、組織体は違っても「濃密な私たち」の中の人々を憎悪することはないのである。
・解答 [39]―3 [40]―2
[39]
直前の文に「共有の通路が撚り合わさって、町や近隣、都市、国という『より大きな私たち』となっていく」とあるので、後続の設問部分も「地域がさまざまな価値観をない交ぜにして『濃密な私たち』を生み出していく」といった意味でなければならないことがわかる。選択肢の意味はそれぞれ次の通り。
1.「〜を禁じる」
2.「〜を見捨てる、止める」
3.「鍛えて作る、築く」
[40]
直後の文に「憎悪することはない」とあるから、設問部分も「戦争が起こらない」という意味にならなければいけないとわかる。選択肢の意味はそれぞれ次の通り。
1.「許す」
2.「予期する」
3.「懇願する、お願いする」
2が正解。なお、戦争勃発を「許さない」とするのは、戦争が起きそうな場合に用いるのが自然で、ここでは「憎しみがない」以上、不自然である。よって、1は不適切である。

■第7段落
7:1 Large societies are unsustainable without organizations or midlevel formations.
7:1大きな社会は、組織体や中間層なしには維持できない。
7:2 If organizations disappear, societies [41] (1. Destabilize 2. Consolidate 3. Develop) until new ones emerge.
7:2組織体が消えてしまったら、社会は、新たな組織体が生じるまで、不安定になる。
7:3 De Tocqueville, for example, considered towns and associations [42] (1. vital 2. detrimental 3. harmless) to 19th century American democracy.
7:3 たとえば、ド=トクヴィルは、町や連合組織が19世紀アメリカの民主主義に極めて重要であったと考えた。
7:4 The immense Soviet Union was also just that — a union of mid­level social formations called soviets.
7:4巨大なソビエト連邦もまた、まさにそうしたものだった。ソビエトと呼ばれる社会的中間層の連合だったのである。
7:5 However, mid­level social formations grounded in place have at amazed in the last 30 years.
7:5しかしきちんと根を張っていた社会的中間層はこの30年間のうちに個々ばらばらとなってしまった。
7:6 Structures that once made sense local government, neighborhood, and community – destabilized.
7:6かつては理にかなっていた構造体であった地方政府、近隣地域、地域社会といったものは安定を失った。
7:7 This instability will [43] (1. insist 2. resist 3. persist) until we recognize that organizations, not collectivities of is,” are the thick was” in which we share fates with others.
7:7この不安定は組織体が「私の集まり」ではなく、他者と運命を共にする場となる「濃密な私たち」なのだと、私たちがわかるまで持続するであろう。
7:8 Organizations are the mid­level social formations in a world of purposes.
7:8組織体は目的の世界の社会的中間層なのである。
・解答 [41]―1 [42]―1 [43]―3
[41]
前に「大きな社会は、組織体や中間層なしには維持できない」とあるので「組織体が消えてしまったら当然社会は維持できなくなる」という意味になるように、空所を埋める。選択肢の意味はそれぞれ次の通り。
1.「安定を失する」
2.「堅牢になる、強固になる」
3.「発展する」
[42]
「町や連合組織」は、明らかに「大きな社会」の中間層に当たるものでそれが社会の維持に必要なことを示す例として挙げられているので「19世紀アメリカの民主主義にとって、維持するのに不可欠なものだ」と考えて、1の「極めて重要な」を選ぶ。他の選択肢の意味はそれぞれ2は「有害な、不利益な」、3は「無害な」だから、「維持するのに欠かせない」を表すには不適切
[43]
This instabity「こうした不安定」とは「中間層が消えてしまって社会に生じた不安定」のことである。そして、「組織体が…他者と運命を共にする場となる『濃密な私たち』なのだと、私たちがわか」ればすなわち、中間層の重要性に気がつけば、「中間層」が復活し、社会も安定に向かうことになる。逆に、「気づくまでは」、社会の不安定は続くことになるだろう。よって、空所には「(不安定が…まで)続く」という意味になるものが入る。選択肢の意味はそれぞれ次の通り。
1.「主張する」
2.「抵抗する」
3.「持続する」

■第8段落
8:1 Organizations are “thick we’s” in which individuals must [44] (1. hinder 2. balance 3. inflate) self-interest with the common good.
8:1組織体は、個人が私利私欲と共通の利益とを均衡させなければならない場となる「濃密な私たち」なのだ。
8:2 It is in organizations, not in places, that we most meaningfully share fates with other people beyond friends and family.
8:2私たちが友人や家族以外の他者と運命を共にすることに最も意味があるのは、地域ではなく、組織体という場所においてなのである。
・解答 [44]―2
[44]
前段の「組織体は社会の安定に不可欠な中間層だ」という記述を受けて、そのような中間層は「濃密な私たち」であってそこでは「私利私欲と共通の利益」とがどうされなければならないのかを考える。社会の安定のためには両者がうまく調和されねばならないであろう。そのような意味になる選択肢は2の「〜を均衡させる」である(balance A with B「AをBと釣り合わせる」)。他の選択肢はそれぞれ1は「〜を妨げる」(前置詞はfromを伴うのが普通)、3は「〜を膨張させる」という意味でいずれも不適。

■第9段落
9:1 Organizations compete in markets and networks.
9:1組織体は、市場やネットワークの中で競争を行う。
9:2 Organizations must link their common good to the greater good of the planet.
9:2組織体はその共通の利益を世界全体のより大きな利益と結びつけなければならない。
9:3 For example, in organizations, employees and volunteers must [45] (1. be indifferent to 2. make little of 3. take responsibility for) blending value and values in the good things they provide to others.
9:3たとえば組織体の中では、従業員やボランティアは他者に対して自分が提供する有益物の中にある価値と価値観とを混ぜ合わせる責任を負わなければならない。
9:4 To ignore or abuse that [46] (1.value 2. right 3. burden) is to fail to lead a good life in our new world of purposes.
9:4 そうした負担を無視したり、悪用したりすれば、私たちの新たな目的の世界では良い暮らしは送れないのである。
・解答 [45]―3 [46]―3
[45]
直前の文に「組織体はその共通の利益を世界全体のより大きな利益と結びつけなければならない」と述べられているところから「他者に対して提供する有益物の中にある価値と価値観とを混ぜ合わせる」ことは組織の一員にとって義務的なものであるはず。選択肢の意味はそれぞれ次の通り。
1.「〜に無関心である」
2.「〜を軽視する、~を見くびる」
3.「〜の責任をとる」
この中で最もふさわしいのは、3である。
[46]
直前のthatは指示詞で、空所は前問の「責任をとる」こと、を受けている。したがって、3を空所に入れて、そうした(責任があるという)「負担」とすれば前にある「組織の一員がしなければならないこと」という内容に沿う。他の選択肢は1が「価値」、2が「権利」という意味でいずれも不適切。

■第10段落
10:1 This ethical imperative is inescapable.
10:1このような倫理的な義務は不可避である。
10:2 We understand that the common good of our organizations must incorporate concerns ranging from work/family balance to customer satisfaction to investment returns.
10:2私たちは自分の組織体の共通利益には、仕事と家庭の両立から、顧客満足度、投資利益までに及ぶ事項が含まれねばならないことを理解している。
10:3 The common good of organizations [47] (1. demands 2. demonstrates 3. denies) that we weave together hierarchical and democratic social and political values.
10:3 組織体の共通利益が、階級的民主的、また社会的、政治的価値観をまとめ上げるよう私たちに要求してくる。
10:4 This is [48] (1. progressive 2. promising 3. premature) because strong, predictable shared values practiced in organizations are the values shared among friends and families in markets, networks, nations, and the world.
10:4 これに期待がかけられるのは、組織体の中で実践される強力で予測可能な共有価値観が市場やネットワーク、国家、世界の中で友人や家族の間で共有される価値観だからなのである。
・解答 [47]―1 [48]―2
「47]
直前の文の記述から、「組織体の共通の利益」とは具体的には「仕事と家庭の両立から、顧客満足度、投資利益までに及ぶ事項」といったものである。それが「階級的、民主的、また社会的、政治的価値観をまとめ上げる」ことをどうするのかを考える。これまでの本文の論旨は第8段第1文(Organizations are“thick we’s”…)にある通り、「組織体は個人が私利私欲と共通利益とを均衡させなければならないところ」なのだからここでも、「価値観をまとめ上げるようにさせる」といった意味になるはずだと判断できる。選択肢の意味はそれぞれ次の通り。
1.「〜を要求する」
2.「〜を証明する」
3.「〜を否定する」
上記の検討に最もふさわしいのは1である。
[48]
本文の中で「組織体の中で共有される価値観」は、一貫して「現代社会を良好に維持するためのカギ」とされてきた。ここでも、そうした意味をもつ選択肢を選べば、論旨が一貫する。選択肢の意味はそれぞれ次の通り。
1.「進歩的な」
2.「期待のもてる」
3.「時期尚早な」

■第11段落
11:1 People who experience robust democracy in organizations are more likely to respect dissent, free speech, consent, participation, and responsibility.
11:1 組織体の中で確固とした民主主義を経験した人々は違う意見、自由な言論、意見の一致、参加、責任を尊重する傾向がある。
11:2 They are less likely to violate the liberty and freedoms of others.
11:2 他者の自由を踏みにじるようなことをする傾向は低い。
11:3 Neither value nor values can be [49] (1. promoted 2. ignored 3. achieved) in organizations.
11:3 価値も価値観もどちらも組織体の中でないがしろにされることはありえない。
11:4 Again, organizations must link their common good to the greater good of the planet.
11:4 繰り返すが組織体はその共通の利益を世界のより大きな利益に結びつけなければならないのである。
11:5 In a world of purposes, this is what organizations do – this is what they are for.
11:5 目的の世界で組織体が行うのは、このことである。これこそが組織体の目的なのである。
11:6 Organizations are the solutions to [50] (1. restore 2. regulate 3. monopolize) “thick we’s,” where value and values as well as “I’s” and “we’s” can migrate.
11:6 組織体は「濃密な私たち」を回復する解決策であり「私」と「私たち」ばかりでなく、価値と価値観が行きつく先である。
11:7 Organizations decide the fate of the twin towers of democracy.
11:7 組織体が、民主主義の双壁の命運を決するのである。
・解答 [49]―2 [50]―1
[49]
設問部分は「組織体の中の人々は他者のもつ自由を踏みにじるようなことはしそうにない」に続く部分。「価値も価値観も、どちらも組織体の中では、どうされることはありえないか」を考える。選択肢の意味はそれぞれ次の通り。
1.「促進される」
2.「無視される」
3.「達成される」
先行文のviolate「踏みにじる」に最も近い意味になるものを選べばいいのだから、正解は2に決まる。
[50]
本文の中で共同社会を現代に実現するために一貫して「組織体」に与えられてきた高い評価を前提にして考えれば、「解決手段」とは、「現代の市場万能社会で失われた共同社会を取り戻す解決策」という意味になるはずだと理解できる。選択肢の意味はそれぞれ次の通り。
1.「〜を回復する」
2.「〜を規制する」
3.「〜を独占する」

copyright 2016/Everyday school