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年中無休の家庭教師 毎日学習会

慶應義塾大学SFC 総合政策学部 英語 2010年 大問一 語法三択問題

語法三択問題

■ 第1段落
1:1 ここ数十年にわたって,大勢の様々な育児専門家が出現した。
1;1 Over the recent decades, a vast and diverse flock of parenting experts has arisen.
1:2何の気なしであってさえ,彼らの助言に従おうとする人々は,困惑するだろう。というのも,育児に関する一般常識は,時間ごとに変わるように思われるからである。
1:2 Anyone who tries even casually to follow their advice may be stymied, for the conventional wisdom on parenting seems to shift by the hour.
1:3専門家どうし,言うことが違うという場合もある。
1:3 Sometimes it is a case of one expert differing from another.
1:4最も声の大きい専門家たちが突然一団となって,古い知見は誤りであり,新たな知見が,少なくとも当面は,反論の余地なく正しいことに意見が一致することもある。
1:4 At other times, the most vocal experts suddenly agree en masse that the old wisdom was wrong and that the new wisdom is, for a little while at least, irrefutably right.
1:5典型的な育児専門家は,他分野の専門家同様,自信過剰のように聞こえがちである。
1:5 The typical parenting expert, like experts in other fields, is [1] (1. prone 2. unlikely 3. afraid) to sound exceedingly sure of himself.
1:6専門家は問題の様々な側面を論議するのではなく,むしろ一方の側に自分の旗をしっかりと打ち立てるのである。
1:6 An expert doesn’t so much argue the various sides of an issue as plant his flag firmly on one side.
1:7遠慮や曖昧さの臭う議論をする専門家は,あまり注意を引かないことが多いからである。
1:7 That’s because an expert whose argument reeks of restraint or nuance often doesn’t get much attention.
1:8専門家は自分の手作りの理論を黄金の一般常識に変えたいと思うなら図太くなければならないのだ。
1:8 An expert must be bold if he hopes to alchemize his homespun theory into conventional wisdom.
1:9 そうするには,大衆の関心を引くのが絶好なのである。というのも感情は合理的な議論の敵だからである。
1:9 His best chance of doing so is to [2] (1. dispute 2. ignore 3. engage) the publics emotions, for emotion is the enemy of rational argument.
1:10 そして感情としては,そのうちの一つである恐怖感は,他よりも強い影響力がある。
1:10 And as emotions go, one of them―fear―is more potent than the rest.
1:11狂牛病,乳児の突然死,鳥インフル,これらの脅威について専門家の助言にどうして留意せずにいられるだろうか。あの意地悪なおじさんが幼すぎる子どもたちに怖すぎる話を語って聞かせるように,専門家は私たちを震え上がらせてしまっているというのに。
1:11 Mad-cow disease, crib death, avian flu―how can we fail to heed the expert’s advice on these horrors when, like that mean uncle telling too-scary stories to too-young children, he has reduced us to quivers?

・解答 [1]―1
>[1] 次文に「専門家は問題の様々な側面を論議するのではなく,むしろ一方の側に自分の旗をしっかりと打ち立てるのである」とあり,問題について断定的であるということなので,空欄は「自信過剰らしく聞こえる」という意味にならなければいけない。選択肢はそれぞれ,1が「〜しがちである」,2が「〜しそうにない」,3が「〜するのを恐れる」という意味だから,肯定の意味にするには,1しかない。

・解答 [2]―3
>[2] 主語のchance of doing soとは「自分の手作りの理論を黄金の一般常識に変える可能性」の意味だから,それには「大衆の関心を引く」という意味にすればよいとわかる。選択肢はそれぞれ,1が「争う」,2が「無視する」,3が「引きつける」という意味だから,正解は3に決まる。

■ 第2段落
2:1親ほどに,専門家の恐怖心のあおり立てに影響を受けやすい人はいない。
2:1 No one is more [3] (1. indifferent to 2. suspicious of 3. susceptible to) an expert’s fear-mongering than a parent.
2:2恐怖心は実は育児行為の主要構成要素である。恐怖心は実は育児行為の主要構成要素である。
2:2 Fear is, in fact, a major component of the act of parenting.
2:3親というのは何と言っても,別の生物の命,始めのうちは他のほとんどどの種の新生児よりも無力な生物の介添え役だからである。
2:3 A parent, after all, is the [4] (1. beneficiary 2. steward 3. successor) of another creature’s life, a creature who in the beginning is more helpless than the newborn of nearly any other species.
2:4 このために,多くの親たちは大量の育児に使う労力を単に怯えることに費やすことになるのである。
2:4 This leads a lot of parents to spend a lot of their parenting energy simply being scared.

・解答 [3]―3
>[3] 設問部分は「親ほどに,専門家の恐怖心のあおり立てに~な人はいない」という意味。第1段末尾に「専門家の助言にどうして留意せずにいられるだろうか」とあったのだから,空欄には「弱い」といった意味になるものが入るとわかる。選択肢はそれぞれ,1が「無関心な」,2が「疑う」,3が「影響を受けやすい」という意味だから,正解は3だとわかる。

・解答 [4]―2
>[4] 設問部分は「親は…始めのうちは他のほとんどどの種の新生児よりも無力な生物の~だからである」という意味。よって,空欄には「世話をするもの」という意味の語句が入ると判断できる。選択肢はそれぞれ1が「受益者」,2が「世話係」,3が「後継者」という意味だから,正解は2だと判断できる。

■ 第3段落
3:1問題は,彼らはしばしば誤ったことを恐れるということなのだ。
3:1 The problem is that they are often scared of the wrong things.
3:2 それは実は彼らの罪ではない。
3:2 It’s not their fault, really.
3:3事実と噂を区別することは,特に忙しい親にとっては常に荷の重い仕事である。
3:3 Separating facts from rumors is always [5] (1. hard work 2. hard-line 3. hard luck) , especially for a busy parent.
3:4 そして,専門家によって生み出されるホワイトノイズ(様々な周波数を含む雑音)は,仲間の親たちから加えられる圧力は言うまでもなく,あまりにも強力なので,親はほとんど自分では考えられないのである。
3:4 And the white noise generated by the experts―to say nothing of the pressure exerted by fellow parents is―so [6] (1. overwhelmed 2. overwhelming 3. being overwhelmed) that they can barely think for themselves.
3:5 かろうじて拾い集めることのできた事実は,たいがいごまかされているか,誇張されているか,さもなくば事情を無視して自分自身の問題とは違う問題を解決するためにもってこられたものである。
3:5 The facts they do manage to glean have usually been varnished or exaggerated or otherwise taken [7] (1. into consideration 2. out of context 3. by surprise) to serve an agenda that isn’t their own.

・解答 [5]―1
>[5] 設問部分は「事実と噂を区別することは,特に忙しい親にとっては常に~である」という意味。前文に親の間違いについて「彼らは悪くない」とあるから,空欄には「難しい」という意味になる語句がふさわしい。選択肢はそれぞれ,1が「重労働」,2が「強硬路線」,3が「不運」という意味だから,1が最もふさわしい。

・解答 [6]―2
>[6] overwhelmは「圧倒する」という意味の他動詞なので,専門家の様々な意見が「圧倒的である」という意味にするには現在分詞overwhelmingが適切。よって,正解は2である。

・解答 [7]―2
>[7] 設問部分は「かろうじて拾い集めることのできた事実はたいがいごまかされているか,誇張されているか,さもなくば〜(して)もってこられている」という意味。よって、空欄は「不適切なものになっている」といった意味がふさわしいとわかる。選択肢はそれぞれ、1が「考慮に入れて」、2が「文脈・事情を無視して」、3が「不意をつかれて」という意味だから、2が適切である。

■ 第4段落
4:1 8才の女児,例えばモリーの両親を考えてみよう。
4:1 Consider the parents of an eight-year-old girl named, say, Molly.
4:2彼女の2人の親友,エイミーと,イマーニが近所に住んでいる。
4:2 Her two best friends, Amy and Imani, live nearby.
4:3 モリーの両親は,エイミーの親が銃を家に置いているのを知っているので,モリーにそこで遊んではいけないと言った。
4:3 Molly’s parents know that Amy’s parents keep a gun in their house, so they have forbidden Molly to play there.
4:4 その代わり,モリーはイマーニのうちで多くの時間を過ごす。そこの庭にはプールがある。
4:4 Instead, Molly spends a lot of time at Imani’s house, which has a swimming pool in the backyard.
4:5 モリーの両親は娘を守るのに賢い決断をしたと気分がいい。
4:5 Molly’s parents feel good about having made such a smart choice to protect their daughter.
4:6 しかし,データによれば,彼らの選択は賢くも何ともない。
4:6 But according to the data, their choice isn’t smart at all.
4:7 どの年をとっても,合衆国では1万1千の住宅用プールにつき1人,子どもが水死する。
4:7 [8] (1. In any given 2. In a certain 3. In one particular) year, there is one drowning of a child for every 11,000 residential pools in the United States.
4:8 ということは,600万のプールのある国では,おおよそ550人の10歳未満の子どもが毎年溺れるということになる。
4:8 In a country with 6 million pools, this means that roughly 550 children under the age of ten drown each year.
4:9一方銃100万丁強ごとに1人,子どもが銃で命を落とす。
4:9 Meanwhile, there is 1 child killed by a gun for every 1 million-plus guns.
4:10 ということは,推定2億丁の銃のある国では,おおよそ175人の10歳未満の子どもが毎年銃によって亡くなることになる。
4:10 In a country with an estimated 200 million guns, this means that roughly 175 children under ten die each year from guns.
4:11 プールによる死亡の可能性(1万1千分の1)対銃による死亡の可能性(百万強分の1)は,近くさえない。モリーがイマーニの家のプール事故で落命する可能性は,エイミーの家での銃の撃ち合いに比べて,おおよそ100倍なのだ。
4:11 The likelihood of death by pool (1 in 11,000) versus death by gun (1 in 1 million-plus) isn’t even close: Molly is roughly 100 times more likely to die in a swimming accident at Imani’s house than in gunplay at Amy’s.

・解答 [8]―1
>[8] 次文に「600万のプールのある国では、おおよそ550人の10歳未満の子どもが毎年溺れる」とある。このデータは特定の年のものではなく、統計的平均でないと意味がないので、設問部分は「任意の年に」という意味でなければならない。選択肢はそれぞれ、1が「どの所定の年にも」2が「ある年に」、3が「ある特定の年に」という意味だから、1が正解。このgivenは「与えられた」ではなく「一定の、所定の、所与の」という意味の重要語である。

■ 第5段落
5:1 しかし、私たちの大半は、モリーの両親同様、リスク評価がひどく苦手である。
5:1 But most of us are, like Molly’s parents, terrible [9] (1.. risk takers 2. risk assessors 3. risk controllers) .
5:2 ピーター=サンドマンは自称、ニュージャージー州、プリンストンの「危険情報コンサルタント」であるが、彼は2004年の初頭、合衆国のたった一件の狂牛病の事例で、反牛肉騒乱が誘発された後に、このことを主張したのだった。
5:2 Peter Sandman, a self-described “risk communications consultant” in Princeton, New Jersey, made this point in early 2004 after a single case of mad-cow disease in the United States prompted an anti-beef frenzy.
5:3彼はニューヨークタイムズ紙に、「実は、基本的に人々が震え上がる危険と、人々に死をもたらす危険とは、まったく別物なのです」と語った。
5:3 “The basic reality,” Sandman told The New York Times, “is that the risks that scare people and the risks that kill people are very different.”

・解答 [9]―2
>[9] 設問部分は、前段のモリーの両親の例から考えて、「リスクを見誤って、間違ったほうを選択する人」という意味にならなければいけない。選択肢はそれぞれ、1が「危険を冒す(とんでもない)人」、2が「危険を評価する(とんでもない)人」、3が「危険を管理する(とんでもない)人」という意味だから、2が正しい。risk takerは「(危険であるとわかったうえで)危険を冒す人」の意味であることに注意。モリーの両親はじめ私たちの大半は、「危険でないと思って、実は危険なことをする」人である。

■ 第7段落
7:1 サンドマンの「制御できる」原理から、大半の人々が車を運転するより飛行機に乗るほうを怖がる理由もまた、説明できるかもしれない。
7:1 Sandman’s “control” [10] (1. predicament 2. contradiction 3. principle) might also explain why most people are more scared of flying in an airplane than driving a car.
7:2彼らの考えは、こんな具合だろう。私は車を自在に操れるので、自分自身の安全を確保できる人間である。飛行機を操ることは私にはまったくできないので、無数の外的な要因のなすがままである、と。
7:2 Their thinking [11] ( 1. goes like 2. disagrees with 3. passes judgment on) this; since I control the car, I am the one keeping myself safe; since I have no control of the airplane, I am at the mercy of myriad [12] (1. external 2. internal 3. undisputed) factors.

・解答 [10]―3
>[10] 設問部分は「サンドマンの「制御できる」〜」という意味。これまでに述べられていたのは、「サンドマンの考え方」である。選択肢はそれぞれ、1が「苦境」、2が「矛盾」、3が「原理、法則」という意味だから、3がふさわしいとわかるが、選択肢に知らない単語があると、判断に時間がかかるかもしれない。

・解答 [11]―1
>[11] 設問部分の直後に述べられるのは、Their thinkingの具体的な内容である。選択肢はそれぞれ、1が「〜のようなものになる」、2が「〜とは一致しない」、3が「〜について判断を下す」という意味だから、1がふさわしい。

・解答 [12]―1
>[12] 設問部分は「飛行機を操ることは私にはまったくできないので,無数の〜な要因のなすがままである」という意味。選択肢はそれぞれ、1が「外的な」、2が「内的な」、3が「議論の余地のない」という意味。「制御できない」以上、自分の「外部」になければいけないから、1が正解。

■ 第8段落
8:1 では、実際に私たちは、飛ぶのと車を運転するのとでは、どちらを恐れるだろうか。
8:1 So which should we actually fear more, flying or driving?
8:2最初にもっと基本的な質問をするのが有益かもしれない。私たちは、一体何を恐れているのか、と。
8:2 It might first help to ask a more basic question: what, exactly, are we afraid of?
8:3死、であろう。
8:3 Death, presumably.
8:4 しかし、死の恐怖は限定される必要がある。
8:4 But the fear of death needs to be [13] (1. acted upon 2. narrowed down 3. held out) .
8:5当然、私たちは皆、自分が必ず死ぬのを知っているし、何気なくそれを気にかけてはいるだろう。
8:5 Of course we all know that we are bound to die, and we might worry about it casually.
8:5 しかし、翌年までに死ぬ確率は10%だと言われたらはるかに心配になり、別の生き方をしたいとさえ思うことだろう。
8:5 But if you are told that you have a 10 percent chance of dying within the next year, you might worry a lot more, perhaps even [14] (1. chose 2. being chosen 3. choosing) to live your life differently.
8:6 そして、もし後1分で死ぬ確率は10%だと言われたら、おそらくパニックになるだろう。
8:6 And if you are told that you have a 10 percent chance of dying within the next minute, you’ll probably panic.
8:6 だから、恐怖感を抱かせるのは切迫した死の可能性なのである。ということは、死の恐怖を計算するのに最も適切な手法は、時間ごとを基準にそれを考えることになろう。
8:6 So it’s the [15] (1. eminent 2. immanent 3. imminent) possibility of death that drives the fear―which means that the most sensible way to calculate fear of death would be to think about it on a per-hour basis.

・解答 [13]―2
>[13] 設問部分の2文後に「翌年までに死ぬ確率は10%だと言われる」という記述がある。これは,死の恐怖を「具体化」するものだといえる。選択肢はそれぞれ,1が「働きかけられる」,2が「限定される」,3が「提供される」という意味だから,「限定をかけることで具体化される」という意味を表す2が正解である。

・解答 [14]―3
>[14] choose to doは,単に「選ぶ」ではなく,「〜しようと決める,したいと思う」の意。コンマの後に接続詞がなく,分詞構文と考えられるのでchoosingとなる。よって,正解は3である。

・解答 [15]―3
>[15] 設問部分は「恐怖感を抱かせるのは,〜な死の可能性なのである」という意味。直前で述べられている「1年後」や「1分後」の死亡率によって恐怖を抱くという内容を考える。選択肢はそれぞれ,1が「著名な」,2が「内在的な」,3が「今にも起こりそうな,切迫した」という意味だから,正解は3である。eminent(e-minent)は「外へ突き出た」imminent(in-minent)は「突き出て中に入る」の意。高度な語彙力が問われている。

■ 第9段落
9:1 もしも旅行に出かけるのに、車と飛行機のどちらかを選ぶとするなら自動車対飛行機の毎時死亡率を考慮したいと思うかもしれない。
9:1 If you are taking a trip and have the choice of driving or flying, you might wish to consider the per-hour death rate of driving versus flying.
9:2合衆国では毎年自動車事故で亡くなる人(おおよそ4万人)のほうが,飛行機の墜落で亡くなる人(千人に満たない)より,はるかに多いのは間違いない。
9:2 It is true that many more people die in the United States each year in motor vehicle accidents (roughly forty thousand) than in airplane crashes (fewer than one thousand).
9:3 とはいえ,大半の人は,飛行機よりも自動車内で過ごす時間のほうがはるかに多いのもまた確かである。
9:3 But it’s also true that most people spend a lot more time in cars than in airplanes.
9:3 ところが,自動車対飛行機の毎時死亡率はだいたい等しいのである。
9:3 The per-hour death rate of driving versus flying, [16] (1. likewise 2. however 3. all the more) , is about equal.
9:4 2つの機械の死につながる可能性は,同じくらい高い,いや実際には,同じくらい低いのである。
9:4 The two contraptions are equally likely―or, in truth, unlikelyto lead to death.

・解答 [16]―2
>[16] 設問部分に先行するのは,it’s true … であるから,それに呼応するのはbutなどの逆説表現である。そうなっているのは2である。残りの選択肢はそれぞれ1が「同様に」,3が「それだけますます」という意味で,いずれも不適切。

■ 第10段落
10:1 では,プールのほうがどうして銃よりも怖くないのだろうか。
10:1 So why is a swimming pool less frightening than a gun?
10:2子どもが胸を隣人の銃で撃ち抜かれるだなんて,身震いがし,劇的で,身の毛がよだち,一言でいえば,気も狂わんばかりの思いがする。
10:2 The thought of a child being shot through the chest with a neighbor’s gun is gruesome, dramatic, horrifying―in a word, outrageous.
10:3 プールは,狂乱など引き起こさない。
10:3 Swimming pools do not [17](1.inform 2. contain 3. limit) outrage.
10:4一つには,これは親密度という要因のためである。
10:4 This is due in part to the familiarity factor.
10:5大半の人々が飛行機より,車中で過ごす時間のほうが多いのとちょうど同じように,私たちの大半は銃を撃つより,プールで泳いでいる経験のほうがはるかに多い。
10:5 Just as most people spend more time in cars than in airplanes, most of us have a lot more experience swimming in pools than shooting guns.
10:6 しかし,子どもが溺れるのは,ものの30秒もかからないし,音もなくということも多い。
10:6 But it takes only about thirty seconds for a child to drown, and it often happens noiselessly.
10:7幼児は数インチばかりの浅い水でも溺れることがある。
10:7 An infant can drown in water as shallow as a few inches.
10:8一方,溺死を予防する方法は,かなり単純である。大人が見張り,プールの周りにフェンスを張り,裏口にカギをかけて,よちよち歩きの子どもが知らないうちにこっそり外に出ないようにすることだ。
10:8 The steps to prevent drowning, meanwhile, are pretty straightforward: a watchful adult, a fence around the pool, a locked back door so a toddler doesn’t slip outside [18] (1. unwarned 2. unpunished 3. unnoticed) .

・解答 [17]―1
>[17] 設問部分は「(銃とは違って)プールは狂乱など〜しない」という意味。選択肢はそれぞれ,1が「〜を(人の心に)吹き込む」,2が「〜を抑える」,3が「〜を制限する」という意味だから,1が正解。前文のThe thought of 〜 との対比を考えて,この部分は「人に~を思い起こさせる」という意味でないと,文意が通らないと考えることがポイント。

・解答 [18]―3
>[18] 設問部分は「裏口にカギをかけて,よちよち歩きの子どもが~のままに,こっそり外に出ることがないようにする」という意味。選択肢はすべて補語であり,付帯状況を示す働きをもつことに注意。選択肢はそれぞれ,1が「望ましくなく」,2が「とがめを受けずに」,3が「知らないうちに」という意味だから,3が正解。

■ 第11段落
11:1 もしもあらゆる親がこうした予防処置に従うなら,毎年400人の幼子が救えるかもしれない。
11:1 If every parent followed these precautions, the lives of perhaps four hundred young children could be saved each year.
11:2 その数は,最近の記憶に残る最も広く推奨された2つの発明によって救われる命を上回ることになるだろう。安全性の高い幼児ベッドとチャイルドシートである。
11:2 That would [19] (1. outnumber 2. succeed 3. proceed) the lives saved by two of the most widely promoted inventions in recent memory: safer cribs and child car seats.
11:3 データによれば,チャイルドシートは有益だといっても,せいぜい名ばかり程度である。
11:3 The data show that car seats are, [20] (1. in the least 2. for the most . at best) , nominally helpful.
11:4後部座席に座らせておくほうが前の座席で膝の上に座らせておくよりも確かに安全である。前部にいて万が一,事故が起きれば,子どもは必然的に飛んでいってしまうのだから。
11:4 It is certainly safer to keep a child in the rear seat than sitting on a lap in the front seat, where in the event of an accident he essentially becomes a projectile.
11:5 しかし,ここで得られる安全性は,子どもが前部座席に座るのを防ぐことから生じるのであって,ベルトをかけて子どもを200ドルするチャイルドシートに収めておくのから生じるのではない。
11:5 But the safety to be gained here is from preventing the kids from sitting in the front seat, not from strapping them into a 200 car seat.
11:5 にもかかわらず多くの親たちはチャイルドシートの利益をあまりに誇張するので,彼らは地元の警察署か消防署にのこのこ出向き,それをきちんと設置してもらうのである。
11:5 Nevertheless, many parents so magnify the benefit of a car seat that they trek to the local police station or firehouse to have it installed just right.
11:6確かに,愛情の表現ではあるが,いわば心配性育児の表れでもあるのだ。
11:6 Theirs is a gesture of love, surely, but also a gesture of what might be called obsessive parenting.

・解答 [19]―1
>[19] 設問部分は「それ(親が気をつけることで溺死せずにすむ子どもの数)は,最近の記憶に残る最も広く推奨された2つの発明によって救われる命を〜することになるだろう」という意味。筆者は2つの発明(幼児ベッドと幼児用カーシート)の効果を疑問視していることを考える。選択肢はそれぞれ,1が「数がまさる」,2が「成功する」,3が「続行する」という意味だから,正解は1である。1以外は,どちらも自動詞なのでその点でも不適。

・解答 [20]―3
>[20] 設問部分は「データの示すところでは,カーシートは,〜,名ばかり程度に有益である」という意味。nominallyが「名ばかりで,名目上は」という意味であることがわかっていれば,「さほど有益ではない」という文脈の意味が理解しやすいであろう。選択肢はそれぞれ,1が「最小限」,2が「最大にとって」,3が「せいぜい」という意味だから,3が正解だとわかる。」

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