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年中無休の家庭教師 毎日学習会

慶應義塾大学SFC 総合政策学部 英語 2013年 大問二 語法三択問題

語法三択問題

■ 第2段落
2:1 その最も急進的な形である,「極端な」構成主義は,環境の知識の,この象徴的で観念的な特性をきわめて真剣に受け止める。
2:1 In its most radical form, “hard” constructivism [31](1. takes 2. puts 3. gets) this symbolic and ideational character of environmental knowledge extremely seriously.
2:2 ただ社会的な状況のみが世界を理解するための概念を条件づけ,決定し,そうして世界をその過程で,少なくとも実質的に創造するのだと,その考えは主張する。
2:2 It insists that it is social context alone that conditions and determines our concepts for understanding the world, and [32](1. here 2. so 3. there) creates the world, at least effectively, in the process.
2:3 こうした立場は,物事が真なのは,社会的に権力のあるものや影響力のあるものがそれを真だと考えているからであり,テレビ上では真だから,私たちの心の中では真だからだと,示唆している。
2:3 This position suggests that things are true because they are held to be true by the socially powerful and influential, because they are true on television, and because they are true In our minds.
2:4科学哲学者のスティーブ=ウールガーが主張するように,「自然と現実は,科学的な活動の事前決定要因であるというよりむしろ,副産物なのだ」。
2:4 As philosopher of science Steve Woogar insists, “nature and reality are the by-product rather than the pre-determinants of scientific activity.”
2:5 それゆえに環境的な対立は,自然論をめぐる争いなのであり,そこでは一団体が優勢となるにしてもそれは土壌浸食とか,地球温暖化,オゾン量減少といった変化のよりよい,あるいはより正確な説明ができるからではなく,真理に関する合意を生み出す社会的な権力に接近し,その権力を動員するからなのだ。
2:5 Environmental confects are, therefore, struggles [33](1. over 2. without 3. around) ideas about nature, in which one group prevails, not because they hold a better or more accurate account of a process―soil erosion, global warming, ozone depletion―but because they access and mobilize social power to create consensus on the truth.

・解答 [31]―1
>[31]設問部分は「「極端な」構成主義は、(    )特性をきわめて真剣に受け止める」という意味。文末にあるseriouslyという副詞が決め手。take A seriouslyで「Aを真剣に、重大に受け止める、考える」という意味。cf. take it easy「気楽に考える、のんびりする」

・解答 [32]―2
>[32]設問部分は「そして(    )世界をその過程で、少なくとも実質的に、創造する」という意味。選択肢はそれぞれ、1は「ここで」、2は「そうして」、3は「そこで」となっており、この部分の意味的な関連性が問われていることは明らか。hereとthereは場所に関する指示語であるから、先行部分に《場所》を示す指示対象が必要であるが、前文は「ただ社会的な状況のみが、世界を理解するための概念を条件づけ、決定する」となっていて、ここからは《場所》を読み取ることはできない。それに対してsoは《様態》の指示副詞であり、「そのようにして」という意味と前文の内容はよく呼応している。よって、正解は2だと判断できる。

・解答 [33]―1
>[33]設問部分は「環境的な対立が、一集団が支配している自然論(    )争う」という意味。選択肢はそれぞれ、1は「〜をめぐって」、2は「〜なしに」、3は「〜のまわりに」という意味だから、文意が通るのは1のみであるが、その判断にはstruggle over〜「〜をめぐる争い、闘争」という表現の知識が不可欠である。

■ 第3段落
3:1大半の政治生態学者にとって,このような研究手法はやや鋭すぎる諸刃の剣である。
3:1 For most political ecologists, this approach is somewhat too sharp a double-edged sword.
3:2 それによって,どのように政治的に権力を付与された環境科学が私たちの周りの世界の環境に影響を及ぼし,それを創造してきたのかを批判的に検証できるようになり,それは重要な政治的,生態学的企てではあるのだが,その一方,この手法では,結果を説明するのに人間以外の関与要因や過程(土壌や樹木,気候といったような)に言及することはできない。
3:2 While it [34](1. defies 2 undergoes 3. allows) a critical examination of how politically empowered environmental science has influenced and created the environments of the world around us, which is an important political ecological project, this approach does not allow us to make [35](1. adaptations 2 contributions 3. references) to non-human actors and processes (like soil, trees, and climate) In explaining outcomes.
3:3 このために,極端な構成主義は多くの研究者にとって魅力に欠けるものとなる。
3:3 This makes hard constructivism unattractive to many researchers.
3:4森の住人や,遊牧民,宗教哲学者といった他の社会団体によって保持されている代替的な環境構成を受容し正しく評価するための価値ある開放的な空間が生み出される一方で,この手法のために,象徴的な人間的制度がそれ以外のすべての現実より以上に重要となり,一見従来の環境科学の経験による調査が無力化されてしまうのである。
3:4 while producing a valuable open space for accepting and appreciating alternative constructions of the environment held by other social communities, like forest dwellers, nomadic herders, and religious philosophers, this approach makes the symbolic systems of humans [36](1. sovereign 2. go 3. carry) over all other reality, apparently disabling empirical Investigation In traditional environmental science.

・解答 [34]―3
>[34]設問部分は「それは、どのように政治的に増強された環境科学が私
たちの周りの世界の環境に影響を及ぼし,それを創造してきたのかについての批判的な検証を(    )する」という意味。選択肢はそれぞれ,1は「無視する,許さない」,2は「経験する,耐える」,3は「許す,可能にする」という意味。「鋭すぎる剣」というのだから「検証することができる」という意味にならなければ文意が通らない。よって,正解は3に決まる。

・解答 [35]―3存ク文
>[35]設問部分は「結果を説明するのに人間以外の関与要因や過程…に(    )することはできない」という意味。選択肢はそれぞれ,1は「適合,適応」,2は「貢献」,3は「言及」という意味だから,「結果を説明する」ためになされる行為として適切なのは,3以外にあり得ないとわかる。ただし,make reference to~が「〜に言及する」の意味であると理解できることが前提。

・解答 [36]―1
>[36]設問部分は「この研究手法は,象徴的な人間的制度がそれ以外のすべての現実より以上に(    )であるようにする」という意味。選択肢はそれぞれ,1は「最高の,至高の,最大の」,2は「越える」,3は「持ち越す」という意味。後続の文章に「そしてそれが一見従来の環境科学の経験による調査を無力化してしまう」とあるので,ここには経験による調査の無力化を引き起こすような事態が記述されていなければならないとわかる。そうするとsovereign over~「〜にまさって最高,至高である」とすれば,現実の経験が無力となるという文意とうまく適合することがわかる。よって,正解は1である。

■ 第4段落
4:1 その結果,大半の政治生態学者は暗黙のうちに「穏健な方の」構成主義を支持するようになるが,その思想は,私たちがもつ現実についての考えは本物であり,実世界でも力をもつけれども,それらは経験的にわかる現実の不完全,不正確で偏向し,誤った理解を反映していると考えるのである。
4:1 As a result, most political ecologists tacitly cling to a “softer” form of constructivism, which holds that our concepts of reality are real and have force in the world but that they reflect incomplete, incorrect, biased and false understandings of an empirical reality.
4:2別言すれば,客観的な世界は実在し,私たちの行う分類からは独立しているけれども主観的な概念構造と社会的に条件付けられた科学的な手法の中をくぐり抜けることになる。
4:2 In other words, the objective world is real and independent of our [37] (1. sophistication 2 categorization 3. cohabitation) but filtered through subjective conceptual systems and scientific methods that are socially conditioned.
4:3構成主義のこうした研究手法の内部では,力点は異なったところに置かれるが,関心の中心は客観的な事実に対する人々の誤解か,科学的な探求に入り込んでいる社会的な偏見のどちらかになる。
4:3 [38](1 Within 2. Without 3. By) this approach to constructivism, there are differing emphases, which center attention either on people’s misunderstanding of objective facts or on the social biases that enter into scientific exploration.

・解答 [37]―2
>[37]設問部分は「客観的な世界は実在し,私たちの行う(    )からは独立している」という意味。この部分は,前文の言い換えになっているのだから,私たちがもつ現実の概念は本物であり,実世界でも力をもつ,と同意でなければならない。選択肢はそれぞれ,1は「洗練」,2は「分類」,3は「共存」という意味だから,「客観的な世界は,人間の主観(=自然をどう見て,どう整理するか)によって影響されない」という意味になると考えられる。よって,2がそれにふさわしい。

・解答 [38]―1
>[38]設問部分は「構成主義のこうした研究手法(    ),力点は異なるところに置かれる」という意味。選択肢はそれぞれ,1は「の内部では」,2は「なしには」,3は「によって」という意味。後続の関係詞節に「力点が関心を集中するのは,客観的な事実に対する人々の誤解か科学的な探求に入り込んでいる社会的な偏見のどちらかだ」とあり,これらは先行する記述から,「穏健な構成主義」の内部の要素であることがわかる。よって,[38]は「内部」であることを示す語句がふさわしい。それは1である。

■ 第5段落
5:1最初の事例では,「人種」といった,誤った,社会的に偏向した世界分類法が,たとえそれらの実体である,一貫した,人種的に分化した遺伝的な差異が客観的に存在しないとしても,理解したり,探求したりするには重要となる。
5:1 In the first case, false and socially biased categories of the world like “race,” are important to understand and explore even while their reality―consistent, racially-differentiated genetic differences―does not objectively exist.
5:2人々はそれらを経験的に保持しているので,こうした概念や社会的な構造物は世界に差を生じ,しばしば,有害な結果を生じるが,それゆえに,理解しておく必要がある。
5:2 Since people hold them [39](1. importantly 2. experimentally 3. experientially) , these concepts or social constructions make a difference In the world, often with harmful effects and therefore need to be understood.
5:3自然に対するこのような「社会的物体」的な研究手法は,政治生態学者にとって魅力的である。というのも彼らは生態科学が土壌浸食といった現実の環境の趨勢を明らかにすることができる一方で,社会的な調査によって,無知な人々がどのようにして誤った世界像を,権力が付与された社会的な過程を経て生み出すのかを示しうると考えるからである。
5:3 This “social object” approach to nature is attractive for political ecologists, who are able to assume that ecological science can reveal real environmental trends, like soil erosion, while social investigation can show how ignorant people can create false pictures of the world through power-laden social processes.
5:4 このような研究手法は大半の研究者にとって満足のいくものなのだ。なぜなら,彼らは自分が科学者だと考えているからである。
5:4 This approach is satisfactory for most researchers since they consider themselves scientists.
5:5彼らは科学という道具を使って問題を見るという彼らの手法が偏向した不正確な自然観を暴くのに役立つと主張することができるのである。
5:5 They can insist that their way of seeing the problem, using the tools of science, helps to unmask biased and incorrect views of nature.

・解答 [39]―3
>[39]設問部分は「人々はそれらを(    )保持しているので」という意味。先行文から,「それらは客観的に存在しない」わけであるから,この部分にはそれ以外の保持法が示されなければならない。選択肢はそれぞれ,1は「重要に」,2は「実験的に」,3は「経験的に」という意味だから,3以外に文意が通るものはない。experimentとexperienceの区別がつくかどうかが問われている。

■ 第6段落
6:1 しかしながら,そのような研究手法が科学的な実践に寄せている信頼は大いに問題がある。
6:1 The confidence that such an approach places in scientific practice, however, is highly problematic.
6:2急進的な構成主義論者が説得力をもって指摘するように,また科学史に示されているように,科学的な調査の分類それ自体が一般大衆の誤った常識的な概念とまったく同じ「社会的物体」の序列なのである。
6:2 As radical constructivists persuasively point out, and as [40] (1. revealing it 2. is revealed 3. having revealed it) in histories of science, the very categories of scientific investigation are the same order of “social object” as the false commonsensical notions of the lay population.

・解答 [40]―2
>[40]設問部分は「科学史に示されているように」という意味になる。ここでasは(擬似)関係代名詞として働き,先行詞は後続の文全体,すなわち「科学的な調査の分類それ自体が…『社会的物体』の序列なのである」である。これがrevealに対して,意味上の目的語となるから,revealは受身となり,asは関係詞節の主語として働く。revealがそのような形になっているのは2である。なお,第7段の設問[42]を含む文の末尾にas is found in Romantic writers…という,まったく同型の文がある。これをヒントに考えてほしいところ。

■ 第7段落
7:1生態学の歴史はこの面では,啓発的である。
7:1 The history of ecology is revealing in this respect.
7:2自然の仕組みの作用についての支配的な理論は,一貫してその時代の支配的な社会的言語と前提を反映してきた。
7:2 The dominant theories of the operation of natural systems have consistently reflected the prevailing social languages and assumptions of their times.
7:3高度工業時代の間に登場してきたので,生態学という科学は機械工学に由来する比喩や概念に強く依存するようになり,秩序正しい周期的な過程が,均衡と相称とを取り巻く構造をもつようになった。
7:3 [41] (1. Underachieving 2. Culminating 3. Emerging) during the high Industrial age, the science of ecology came to depend heavily on metaphors and concepts from mechanical engineering, with orderly, cyclical processes structured around balance and symmetry.
7:4 それはまた哲学的なロマン主義と,全体論と相互依存に対する執着とに,強くまたいくらか矛盾をはらみながら,依存していた。それはヘンリー=デイヴィッド=ソローのようなロマン主義の作家に見られるのと同様である。
7:4 It also [42](1. laid 2 drew 3. carried) heavily, and somewhat contradictorily, upon philosophical Romanticism and the obsession with holism and interdependence, as is found in Romantic writers like Henry David Thoreau.
7:5 こうした比喩に科学は依存しているのだが,それらが近年不十分となってきたのは,いずれそれらが現実をよく反映しなくなったか,あるいは変わりゆく社会的文化的な規準に適応しなくなったかであり,今や激変状態にあるのである。
7:5 These metaphors, on which science depends, became unsatisfactory in recent years, either because they reflected reality poorly, or didn’t fit changing social and cultural codes and now are In a state of [43](1. satisfaction 2. agreement 3. upheaval) .

・解答 [41]―3
>[41]設問部分は「高度工業時代の間に(    )ので,生態学という科学は,機械工学に由来する比喩や概念に,強く依存するようになった」という意味。選択肢はそれぞれ,1は「成績が悪い」,2は「最高潮に達する」,3は「姿を現す,登場する」という意味だから,それぞれの選択肢の意味さえわかれば3以外に文意が通らないとわかる。

・解答 [42]―2
>[42]設問部分は「生態学はまた,哲学的なロマン主義と,全体論と相互依存に対する執着とに,…(    )していた」という意味。選択肢はそれぞれ,1は「用意した」,2は「依存していた」,3は「続行した」という意味。Draw upon〜が「〜に依存する」という意味であることを知っていれば,これが前文のdepend onの言い換え表現であるとわかり,正解は2に決まるが,離れた位置にあるuponとの結合関係がつかめなかったり,意味を知らなかったりすると,正解は難しい。

・解答 [43]―3
>[43]設問部分は「そして今や(    )状態にある」という意味。これは構文理解の問題である。These metaphors(S) … became(V1) unsatisfactory(C1) in recent years,(either because A or B) and now are(V2) in a state of …(C2).「こうした比喩…は,いずれAのせいかBのせいで近年,不十分となってしまい,そして今や(    )状態にある」となっているのである。これを正確に読み取れるなら,正解は,不十分な状態からさらに悪化した状態という意味になる選択肢だとわかる。選択肢はそれぞれ,1は「満足」2は「合意,一致」,3は「激変」という意味だから,正解は3である。

■ 第8段落
8:1 このことはまったく驚くに値しないと,生態学者のダニエル=ボトキンは主張する。以前の自然観は,有機的な全体としてであれ,神聖な秩序をもった一家としてであれ,明らかに,自然の秩序を説明しようと努めていた人々に利用可能な社会的言語を反映していた。
8:1 This should be in no way surprising, ecologist Daniel Botkin Insists: Previous views of nature, either as an organic [44](1. food 2 element 3. whole) or as a divinely ordered house, clearly reflected the social languages available to those who sought to explain nature’s order.

8:2 だから,ドナ=ハラウェイによって入念に詳細にわたって研究された霊長類学の歴史もまた,同様の社会的に制約された進化を示しているのである。チンパンジーとゴリラに関する調査と実験の変わりゆく主題(母親の本能攻撃,競争)はその歴史的な時期における社会の関心を反映しているのである。
8:2 So too, the history of primatology,* studied In careful detail by Donna Haraway, shows similar socially-bounded evolution; the changing topics of explorations and experiments on chimpanzees and gorillas (maternal instinct, aggression, competition) reflect the social concerns of their historical moment.
8:3 それは,動物行動学の秩序だった進化というよりむしろ現代アメリカ文化の歴史のように読める。
8:3 It reads more like a history of contemporary American culture than orderly evolution of animal ethology. **
8:4私たちの科学的な自然思想は,必然的にそれらが形成される場となった社会的条件と支配的な比喩とを反映している。
8:4 Our scientific ideas of nature inevitably reflect the social conditions and dominant metaphors in which they were formed.
8:5 このことは必ずしも悪いことではない。
8:5 This is not necessarily bad.
8:6変わりゆく比喩とともに,世界を考慮し再構成する新しい方法がやってくるのである。
8:6 With changing metaphors come emerging ways of thinking about and [45] (1. reproducing 2. reinventing g 3. reaching) the world.
8:7科学は「社会的物体」を免れることはできない。
8:7 Science is not free of “social objects.”

・解答 [44]―3
>[44]設問部分は「以前の自然観は、有機的な(    )としてであれ神聖な秩序をもった一家としてであれ…」という意味だから,後半の「神聖な秩序をもった一家としてであれ」と対照をなすようなものを選べばいいとわかる。選択肢はそれぞれ,1は「食物」,2は「要素」,3は「全体」という意味だから,house「一家,一家庭」と対になるのは3の「全体,一体」である。

・解答 [45]―2
>[45]設問部分は「変わりゆく比喩とともに,世界について考え(    )する新しい方法がやってくる」という意味。これも構文把握が問題になる。
With … metaphors(副詞句) come(動詞) emerging ays(主語) of thinking about(動名詞1) and (    )(動名詞2) the world(共通目的語)
という構造理解が前提。これが正確につかめれば,「世界について考える」ことと対になる意味を探せばよいとわかる。選択肢はそれぞれ,1は「再生産する」,2は「再構成する」,3は「到達する」という意味だから,2が正解だと判断できる。reinvent「再発明する,もう一度作り直す」

■ 第9段落
9:1 また別の穏健な構成主義的な研究手法である,「社会制度的な構成主義」が認めるのは,そうした偏見が科学的な実践の構造的な一部であるが,にもかかわらず,それらは客観的な物質世界の条件を決定するだけではないということなのだ。
9:1 An alternative soft constructivist approach, “social institutional constructivism,” allows that such biases are a structural part of scientific practice, but that they nevertheless do not solely determine the conditions of the objective material world.
9:2 むしろ,科学のこうした概念的な偏向は,なぜ科学がときに事実を誤認するのかを説明するのに役立つ。
9:2 [46](1. Rather 2 Moreover 3. Hence) these conceptual biases in science help to explain why science some times gets facts wrong.
9:3社会制度的な構成主義論者にとって,誤った自然観念は,学界の必然的な「社会性」の産物なのである。
9:3 For social institutional constructivists, wrong ideas about nature are a product of the inevitable “socialness” of scientific communities.
9:4 しかしながら,時間とともに,また実験と反証の進行につれて「社会的な」観念は私たちの自然理解からは除去され,自然界の物体の正しい理解へと進んでいく。
9:4 Overtime, however, and through progressive experimentation and refutation the “social” ideas are purged from our understanding of nature, moving towards a true understanding of the objects of the natural world.
9:5社会制度的な構成主義論者の意見では,現代生態学と生命科学が,客観的な構造に対する自らの分析の基礎を支える比喩についてますます反省的になるにつれて,とりわけそう言えるようになる。
9:5 This is especially true, a social institutional constructivist might argue, as contemporary ecology and life sciences become more and more reflexive about the metaphors that [47](1. understand 2. underpin 3. underestimate) their analysis of objective systems.

・解答 [46]―1
>[46]設問部分は「(    ),科学のこうした概念的な偏向は,なぜ科学がときに事実を誤認するのかを説明するのに役立つ」という意味。先行部分にはnot solelyという表現が含まれ「そうした偏向は客観的な物質世界の条件を決定するだけではない」という意味になっている。選択肢はそれぞれ,1は「むしろ」,2は「そのうえ」,3は「それゆえに」という意味。その後に続く「科学のこうした概念的な偏向は,なぜ科学がときに事実を誤認するのかを説明するのに役立つ」という文との連関を考えれば,「それどころか、正しくは」という添加、修正の内容を含むrather「むしろ」が妥当であろう。よって、正解は1である。

・解答 [47]―2
>[47]設問部分は「現代生態学と生命科学が、その客観的な仕組みの分析を(    )する比喩についてますます反省的になるにつれて…」という意味。metaphors「比喩」がどのような働きをするものであるかは、第7段の設問[41]のある文に「生態学という科学は、機械工学に由来する比喩や概念に、強く依存するようになった」とあるから、科学による客観的世界の分析を社会の構造や潮流に沿って構成するものだと読み取ることができる。選択肢はそれぞれ、1は「理解する」、2は「基礎づける」、3は「過小評価する」という意味だから、前述の検討に合致するのは2である。underpinは「(支柱などで)下から支える、支持する、基礎づける」という重要語である。

■ 第10段落
10:1政治生態学への取り組みとして,これはおそらく最もよくある魅力的な妥協であろう。
10:1 As an approach to political ecology, this is perhaps the most common and attractive compromise.
10:2大半の研究者の主張するところでは,知識はすべて多様であり,そして様々な経験は,生物学者,遊牧民,歴史家,農民,森の民の経験と同様,自然世界の客観的な現実を解釈するためのきわめて多様な分類上の構造を実際に生み出す。
10:2 Knowledges are all different, most researchers maintain, and different experiences, like those of biologists, herders, historians, famers, and foresters, [48](1. counter-intuitively 2 are unlikely to 3. do indeed) produce extremely different categorical structures for interpreting the objective realities of the natural world.
10:3 そうではあっても,こうした知識は局所的な理解方法を,柔軟ではあるが厳密な科学的構造へと組み込むことによって検証することができる。そして,そのような構造によって,現実から神話をこし取り,よりよい,より解放的な知識を生み出すことになるだろう。
10:3 Even so, these knowledges can be examined by incorporating local ways of knowing into a flexible but rigorous scientific framework, which will distill myths from realities and produce better, more emancipatory knowledge.
10:4科学のもつ社会的に位置づけられた特性を認めながらであれば,そうした手法はなおも相争う主張を検証するのに利用することができるのである。
10:4 [49](1. Acknowledging 2. Refuting 3. Reinforcing) the socially situated character of science, the method can still be used to test contested claims.

・解答 [48]―3
>[48]設問部分は「様々な経験は、生物学者、遊牧民、歴史家、農民、森の民の経験と同様…きわめて多様な分類上の構造を(    )生み出す」という意味。1は「直感に反するように」、2は「しそうもない」、3は「実際に」という意味である。「様々な経験が分類概念を生み出す」ことは、直感的に理解できるから、counter-intuitive「直感に反する」という1は誤り。次文に「たとえそうであっても…検証可能である」とあるので,ある事態が実現することを前提に叙述が進められているとわかる。よって、2は誤り。したがって《強調》の助動詞が使われ、事態が実現することを強く主張する3が正解だとわかる。

・解答 [49]―1
>[49]設問部分は「科学のもつ社会的に位置づけられた特性を(    )しながら」という意味。文頭に置かれた分詞構文である。主節は「そうした手法はなおも、相争う主張を検証するのに利用することができる」という意味だから、still「それでもなお」に注目し、認容的な選択肢を予感する。選択肢はそれぞれ、1は「認めながら」、2は「反駿しながら」、3は「増強しながら」という意味だから、先ほどの検討に合致するのは1であるとわかる。

■ 第12段落
12:1 どのようにして環境的な概念が有力で正しいものになるのかということに際立った興味をもつ一部の政治生態学者にとって、このことはきわめて不満足なものかもしれない。
12:1 For some political ecologists who are most definitely interested in how environmental concepts become powerful and true, this might be quite unsatisfactory.
12:2 そうした研究手法が機能するのは、自然に関する支配的な説明を含めて「誤っている」と私たちが信じている物事を説明するためだけでしかなく、またその主張がどのようなものであるにしても、それらが誤っており、科学的に不当であるとすでに確信している場合だけでしかない。
12:2 Such an approach only functions to explain things that we believe to be “wrong” including the dominant account of nature, and only if we are [50] (1. already 2. still 3. far from) confident that whatever the claims are, they are wrong, and scientifically untrue.
12:3一般に、これはつまり、他者(国有石油保護論者や、世界銀行の役員、種子会社の代表者のような「敵」)の主張は「構成」であるとして処理できる一方で、他の団体(地方の放牧民や漁民のような「味方」)の主張は環境的な「知識」として提示することができるということである。
12:3 Generally this means that the claims of others (“enemies” like state oil conservationists, World Bank officers, or seed company representatives) can be disposed of as “constructions,” while the claims of other parties (“allies” like local herders or fishermen) are held up as environmental “knowledge.”
12:4 こうした味方の知識でさえも、科学的実地検査に通らない場合には、それらもまた構成となるのである。
12:4 Where even those allies’ knowledges fail the practical tests of science―whatever that is taken to mean―they too become constructions.

・解答 [50]―1
>[50]設問部分は「そうした理解が機能するのは…その主張がどのようなものであるにしても、それらが誤っており、科学的に不当であると(    )確信している場合でしかない」という意味。ここの文意は順接である。選択肢はそれぞれ、1は「すでに」、2は「依然として」、3は「まったくない」という意味。2のstillは「(本来はそのままではないはずなのに)いまだに…」という意味の副詞であるが、そうした含意はこの文にはない。3は文意が逆になるので不適。よって、1がもっとも文意に合うと判断できる。

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