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年中無休の家庭教師 毎日学習会

慶應義塾大学SFC 環境情報学部 英語 2010年 大問一 語法三択問題

語法三択問題

■ 第1段落
1:1 20世紀は急速な科学技術の発展や,民主主義と人権意識の広がりが世界中で見られた時代だった。
1:1 The twentieth century was a time of exponential scientific and technical advance and the spread of democracy and human rights throughout the world.
1:2 この世紀は,世界大戦や大量殺戮が起き,全体主義的イデオロギーが台頭した,暗く残酷な時代でもあった。
1:2 It was also a dark and savage age of world wars, genocide, and totalitarian ideologies.
1:3 このような激動のすべてが時代を支配する一方で,同時に人類は,愚かにも自然環境に損害を与え,再生不可能な地球の資源を好き勝手に浪費してきた。
1:3 While [1] (1. combined 2. coupled 3. preoccupied) with all this tumult, humanity managed collaterally to damage the natural environment and draw down the nonrenewable resources of the planet with abandon.
1:4 それによって我々は,生態系全体の破壊と,何千種もの生物の絶滅を加速させた。
1:4 We thereby accelerated the erasure of entire ecosystems and the extinction of thousands of species.

・解答 [1]―3
>[1] 第1段第3文(While … )のWhile(    )with all this tumultは,Whileの直後にbeingが省略された分詞構文である。意味上の主語は主節の主語(humanity)と一致するので,「人類がこのすべての激動で(    )一方で」という意になる。よって,内容から3のpreoccupied「いっぱいになった」 pre(あらかじめ)+occupy(占める)が合う。
1のcombined「結合された」,
2のcoupled「つながれた」では意味が通らない。

■ 第2段落
2:1新世紀が始まり,我々はこの熱に浮かされた状態から醒めつつある。
2:1 As a new century begins, we have begun to awaken from this delirium.
2:2我々は今,この惑星を破壊してしまう前に,落ち着きを取り戻す時期を迎えたのかもしれない。
2:2 Now we may be ready to settle down before we wreck the planet. 2:3無限の未来に向かうすべての人に,持続可能な生活を与えるために必要なものを算出するときが来たのである。
2:3 It is time to [2] ( 1. modify 2. calculate . adjust) what it will take toprovide a sustainable life for everyone into the indefinite future.
2:4今世紀の問題は我々人類が,自分たちと人類の命を支える生物圏のために,恒久の文化へと移行できるための最善の方法は何かということである。
2:4 The question of the century is: How best can we shift to a culture of permanence, both for ourselves and for the biosphere that sustains us?

・解答 [2]―2
>[2] 第2段第3文(It is time to … )の「無限の未来に向かうすべての人に持続可能な生活を与えるために必要なもの(what it will … indefinite future)を(    )するときが来た」の空欄に適語を補う問題である。文意から2のcalculate「〜を計算する,算出する」が適切。What it takes to doは「〜するために必要なもの」の意。1のmodify「〜を修正する」3のadjust「〜を適合させる」は文意に合わない。

■ 第3段落
3:1世界の人口が60億を超え,今世紀半ばまでには80億を超える勢いで増加する中で一人当たりの真水の量と耕作に適した土地の面積が資源の専門家が危険だと口をそろえる水準にまで下がってきている現実を考えよう。
3:1 Consider that with the global population past six billion and on its way to eight billion or more by mid-century, per-capita fresh water and arable land are descending to levels that resource experts agree are [3] ( 1.reasonable 2.risky 3.debatable) .
3:2 エコロジカル・フットプリント(生態学的な専有面積)――食料水,住宅,燃料,輸送,交易,廃棄物の吸収のため使われる,一人当たりの耕作可能な土地と浅海の合計面積の平均値――は,発展途上国では約1ヘクタールだが,アメリカでは約9.6ヘクタールである。
3:2 The ecological footprint―the average amount of productive land and shallow sea appropriated by each person for food, water, housing, energy, transportation, commerce, and waste absorption―is about one hectare in developing nations but about 9.6 hectares in the United States.
3:3全人口の平均面積は,2.1ヘクタールである。
3:3 The footprint for the total human population is 2.1 hectares.
3:4世界のすべての人が現在の科学技術のままでアメリカの消費水準に達したら,地球があと4つ必要なことになる。
3:4 For every person in the world to reach present U.S. levels of consumption with existing technology would [4](1. substitute 2. eliminate 3. require) four more planet Earths.
3:5 それと同時に,「ホモ・サピエンス」は地球物理学的な力になったが、このような怪しげな特質を獲得した生物は,地球始まって以来である。
3:5 At the same time Homo sapiens has become a geophysical force, the first species in the history of the planet to attain that dubious distinction.
3:6我々は大気中の二酸化炭素濃度を,少なくとも過去20万年間で最高の水準に押し上げ,最終的には場所に関係なく厄介な問題となる,地球温暖化をもたらしたのだ。
3:6 We have driven atmospheric carbon dioxide to the highest levels in at least two hundred thousand years and contributed to a global warming that will ultimately be bad news everywhere.

・解答 [3]―2
>[3] 第3段第1文(Consider that with … )後半のthat resource experts agree … は,SV関係のある関係代名詞thatとareの間に,別のSV(resource experts agree)が挿入されたいわゆる連鎖関係代名詞節。「(    )であると資源の専門家が合意するレベル」の空欄に適当なのは,2のrisky「危険な」である。1のreasonable「合理的な」や3のdebatable「議論の余地がある」では,環境破壊を問題とする文脈に合わない。

・解答 [4]―3
>[4] 第3段第4文(For every person … )は「現在の科学技術で,すべての人がアメリカの消費水準に追いついたら,地球があと4つ(    )」の空欄を埋める問題である。人口が増え,消費水準が上がることで地球が人類を支えられなくなることを危惧する文脈から判断すると,3のrequire「〜を必要とする」が正解。
1のsubstitute「〜を代用に使う」sub(代わりに)+stitute(使う)
2のeliminate「〜を除く」は文脈に合わない。

■ 第段4落
4:1 つまり,我々は「環境の世紀」に突入したのだが,この世紀においては近い未来はボトルネック(関門)であると考えられている。
4:1 In short, we have entered the Century of the Environment, in which the immediate future is conceived of as a bottleneck.
4:2 科学技術は自己理解の欠如や頑迷さと相まって,我々を今日の状態に導いてしまった。
4:2 Science and technology, combined with a lack of self-understanding and obstinacy, brought us to where we are today.
4:3今こそ科学技術は,先見性と真の勇気をもち,我々がボトルネックを抜け出す助けとならねばならない。
4:3 Now science and technology, combined with foresight and moral courage, must see us [5] (1. through 2. over 3. beyond) the bottleneck and out.

・解答 [5]―11
>[5] bottle neck「ボトルネック,障害」は,物事の順調な流れを妨げるものを指す比喩表現。See A through Bで「AがBを切り抜けるのを助ける」の意なので,1のthrough「〜を通って」を選ぶ。もとの「瓶の首」の意味からの推測で選ぶことも可能であろう。2のover「〜の上を」3のbeyond「〜を超えて」は合わない。

■ 第6段落
6:1 2世紀にわたる悲惨な未来を予言する声にもかかわらず,人類は空前の繁栄を享受している。
6:1 In spite of two centuries of doomsaying, humanity is enjoying [6] ( 1. unperturbed 2. unperceived 3. unprecedented) prosperity.
6:2環境問題は存在するが,解決は可能であろう。
6:2There are environmental problems, but they can be solved.
6:3環境問題のことは,進歩の結果生じた処理しなければならない廃棄物だと考えなさい。
6:3 Think of them as the detritus of progress, to be cleared away.
6:4地球の経済の見通しは明るい。
6:4 The global economic picture is favorable.
6:5先進国のGNP(国民総生産)は増え続けている。
6:5 The GNPs of the industrial countries continue to rise.
6:6 1950年以来,一人当たりの所得はずっと上昇している。
6:6 Since 1950 percapita income has risen continuously.
6:7同じ期間に、世界人口は年率1.8パーセントという爆発的なペースで増えたが,貧困国では摂取カロリーの半分以上の源となる穀物の生産高は,人口の伸びを超えるペースを保っており,1950年代初期の一人当たり275キログラムから,1980年代までには370キログラムに増加した。
6:7 Even though the world population has increased at an explosive 1.8 percent each year during the same period, cereal production, the source of more than half the food calories of the poorer nations, has more than kept [7] ( 1. pace 2. face 3. race) , rising from 275 kilograms per head in the early 1950s to 370 kilograms by the 1980s.

・解答 [6]―3
>[6] 第6段第1文(In spite of … )は,前半に「2世紀にわたる悲惨な未来を予言する声にもかかわらず」と逆接が使われているので,後半では前半と反対のことが書かれていることがわかる。よって,3のunprecedented「空前の」が正解。1のunperturbedは「(人が物事に)動じない,落ち着いた」,2のunperceivedは「気づかれない」の意なので不適切。

・解答 [7]―1
>[7] keep paceで「(遅れずに)ついていく,(変化などに)対応する」という意味になるので,1のpaceが正解。ここでは,人口の増加に対する,穀物の生産量の増加のことを述べている。2のface「顔」,3のrace「競争」では意味をなさない。

■ 第7段落
7:1 2世紀の間,マルサスの亡霊が未来学者の描く夢を阻んできた。
7:1 For two centuries the specter of Malthus* troubled the dreams of futurists.
7:2悲惨な未来を予言する人たちは、人口が急激な増加によって世界の限りある資源を追い越してしまい、飢籠や混乱や戦争を引き起こすと主張した。
7:2 By rising exponentially, the doomsayers claimed, population must outstrip the limited resources of the world and bring about famine, chaos, and war.
7:3時には一部の地域でこのシナリオが展開されることもあった。
7:3 On occasion this scenario did [8]( 1. unfold 2. display 3. appeal) locally.
7:4 しかしそれは、マルサスの理論に基づいてというより、政治的な不手際の結果であった。
7:4 But that has been more the result of political mismanagement than Malthusian theory.
7:5人類の創意は、増え続ける人口に順応する手だてを常に見出してきたし、その大部分を繁栄させてきた。
7:5 Human ingenuity has always found a way to [9]( 1. accelerate 2. accommodate 3. encourage) rising populations and allow most to prosper.

・解答 [8]―1
>[8] 第7段第3文(On occasion this … )にあるthis scenario「このシナリオ」は,マルサスの理論に基づく事態の展開を指す。第4文(But that has been … )に「しかしそれは,マルサスの理論に基づいてというより … 」と逆接でつながることから,第3文は,地域的にはマルサスの理論は正しかった,という内容だとわかる。よって,正解は1のunfold「展開する」である。助動詞didが動詞の原形の前におかれた,強意表現になっている。2のdisplay「(コンピュータの画面に)表れる」,3のappeal「(人の心に)訴える」は意味的に合わない。

・解答 [9]―2
>[9] 「増え続ける人口を(    )する方法」の空欄に入る語句を選ぶ問題。直後に「その大部分を繁栄させてきた」とあるので,人口増加にうまく対処してきた,という内容になるものを選ぶ。よって,2のaccommodate「〜を収容する」が適切。1のaccelerate「〜を加速する」3のencourage「〜を促進する」は合わない。

■ 第8段落
8:1天賦の才と努力が、人間の生活の恵みとなるよう環境を変えてきた。
8:1 Genius and effort have transformed the environment to the benefit of human life.
8:2我々は、自然のままの荒れた世界を、庭園に変えてきたのだ。8:2 We have turned a wild and [10] ( 1. inevitable 2. negligible 3. inhospitable) world into a garden.
8:3人間による支配は、地球の運命である。
8:3 Human dominance is Earth’s destiny.
8:4我々がもたらした有害な変化は、我々が歩み続ける中で和らげられ、元に戻すことが可能であろう。
8:4 The harmful perturbations we have caused can be [11] (1. modernized 2. mobilized 3. moderated) and reversed as we go along.

・解答 [10]―3
>[10] 第8段第2文(We have turned … )は,人類が地球の荒れた環境を住みやすい土地に変えてきた,という主旨の文なので,wild「荒れた,自然のままの」と同様に,人には向かない環境を述べる形容詞を選べばよい。よって,3のinhospitable「荒れた,住みづらい」が正解。1のinevitable「避けられない」,2のnegligible「取るに足らない」は意味が合わない。

・解答 [11]―3
>「11] 第5〜8段の「経済学者の意見」の要旨は,人類が過去に様々な困難を克服してきたのと同様に,環境問題にも対処できるだろう,という内容である。よって,設問のある第8段最終文も「我々がもたらした有害な変化」は克服されるだろう,という主旨のはずなので,3のmoderated「和らげられた」が正解。1のmodernized「近代化された」,2のmobilized「動員された」は不適。

■ 第10段落
10:1 そう、確かに人類の生きる条件は、多くの方法で飛躍的に改善されてきた。
10:1 Yes, it’s true that the human condition has improved dramatically in many ways.
10:2 しかし、あなた(経済学者)は、全体像の半分を描いたにすぎない。
10:2 But you’re painted only half the [12] ( 1. picture 2. view 3. perspective) .
10:3 あなたの世界観が示すように、人類は経済主導による楽園のつくり方を学んだ。
10:3 As your worldview implies, humanity has learned how to create an economy-driven paradise.
10:4繰り返すが、確かにそうだ。しかしそれは、無限の広さと融通性をもつ惑星の上でのみ通じる話である。
10:4 Yes again―but only on an infinitely large and malleable planet.
10:5地球は限りがあり、その環境がますます脆弱になっているのは、あなたにも明らかなはずだ。
10:5 It should be obvious to you that Earth is finite and its environment increasingly brittle.
10:6長期的視点でみた世界経済の未来に関する適切な予測をするために、GNPや企業の年次報告書に目をやるべきではない。
10:6 No one should look to GNPs and corporate annual reports for a competent [13] ( 1. project 2. projection 3. provider) of the world’s long-term economic future.
10:7我々が現実の世界を理解するためには,天然資源の専門家による調査報告書が、それらの情報に加えられねばならない。
10:7 To the information there, if we are to understand the real world, must be added the research reports of natural-resource specialists.

・解答 [12]―1
>[12] 第10段第2文(But you’ve ainted … )の,paint「〜を描く」がヒントになるだろう。Paint a pictureには「絵を描く」という文字通りの意味以外に「詳細を説明する」という意味もある。よって,1のpictureが正解。2のview「眺め」,3のperspective「遠近法,観点」は不適。

・解答 [13]―2
>[13] 「長期的視点でみた世界経済の未来に関する適切(   )」の空欄を埋める問題である。意味から2のprojection「予測」が正解。1のproject「計画,課題」,3のprovider「供給者,インターネットの接続業者」は不適。

■ 第11段落
11:1彼らの主張によると、我々は環境資源の基盤に経済が依存していることを無視できる状況にはいない。

11:1 They argue that we can [14] ( 1. any longer 2. no longer 3. no less) afford to ignore the dependency of the economy on the environmental resource base.
11:2長期的にみて大事なのは、自然資源のことを考慮に入れた、経済成長の「中身」である。
11:2 It is the content of economic growth, with natural resources factored in, that counts in the long term.
11:3 コストを考えずに森林を破壊し、帯水層を枯らし、表土を川に流すような国は、行き当たりばったり進んでいるだけだ。
11:3 A country that levels its forests, drains its aquifers, and washes its topsoil downriver without measuring the cost is a country traveling blind.
11:4 そのような国には、経済的に不安定な将来が待っている。
11:4 It faces a [15] (1. shaky 2. crispy 3. transparent) economic future.

・解答 [14]―2
>[14] 第11段で筆者が述べたいのは「自然環境の犠牲の上に成り立つ経済成長はない」ということなので,内容から2のno longer「もう〜ない」を選ぶ。1のany longerを使う場合は,canの後ろにnotが必要。3のno less「言うまでもなく」は文脈に合わない。

・解答 [15]―1
>[15] 第11段第3・最終文(A country that levels … )は,環境に注意を払わない国がどのような「経済的な未来(economic future)」に直面するのかを述べている部分である。文脈から,否定的な含意のある1のshaky「不安定な」が正解。2のcrispy「パリパリした」,3のtransparent「透明な」は文脈に合わない。

■ 第12段落
12:1我々は、これら二つの対極的な経済の将来像を示すことで、異なる精神をもつ二つの文化が存在すると言いたいのではない。
12:1 By presenting these two polar views of the economic future, we don’t wish to imply the existence of two cultures with distinct ethos.
12:2経済と環境の両方に関心をもつ人は,皆同じ文化の構成員なのだ。
12:2 All who care about both the economy and environment are members of the same culture.
12:3上記二人の討論者は,世界の状況を予想するときに考慮する要素や,どれだけ先の未来を見るかまた人間以外の生命をどれだけ気にかけるのか,といった点で意見が異なる。
12:3 The two debaters differ in the factors they take into account in [16] (1. foreshadowing 2. foregrounding 3. forecasting) the state of the world, how far they look into the future, and how much they care about nonhuman life.
12:4今日の経済学者の大部分は,世界には限りがあり,これ以上の人口増加を支える余裕がないことは十分に認識している。
12:4 Most economists today recognize very well that the world has limits and the human population cannot afford to grow much larger.
12:5彼らは人類が生物の多様性を破壊していることをわかっている。
12:5 They know that humanity is destroying biodiversity.
12:6彼らは単に,そのことについて考えるために,多くの時間を費やしたくないだけなのだ。
12:6 They just don’t like to spend a lot of time thinking about it.

・解答 [16]―3
>[16] 第12段第3文(The two debaters differ … )は未来の予測に対する二人の討論者の相違点について述べている。よって,3のforecasting (fore(前もって)+cast(投げる))を選ぶと「世界の状況を予測することに関して」となり,文意が通る。
1のforeshadowing「〜を予示すること」fore(前もって)+shadow(示す)
2のforegrounding「〜を強調すること」は合わない。Fore(前もって)+ground(まわる)

■ 第13段落
13:1環境保護論者の考え,つまり環境保護主義は,幸いにも広まっている。
13:1 The environmentalist view, or environmentalism, is fortunately spreading.
13:2 この考えの本質は,以下のように定義される。
13:2 The essence of this view has been defined in the following way.
13:3地球は,他の太陽系の惑星と異なり,物理的均衡状態にはない。
13:3 Earth, unlike the other solar planets, is not in physical equilibrium.
13:4地球は,生命が存続可能な特別な諸条件をつくり出すことを,その生きた外殻に依存している。
13:4 It depends on its living shell to create the special conditions under which life is sustainable.
13:5地球の表面の土壌や水や表層の大気は,生物圏,つまり,きわめて複雑な生物のつくる層の活動によって,何億年もかけて現在の状態に進化してきたのだ。
13:5 The soil, water, and atmosphere of its surface have evolved over hundreds of millions of years to their present condition by activity of the biosphere, an extremely complex layer of living creatures.
13:6生物圏は,我々の世界を日々つくり直し,地球を特有の物理的不均衡状態に保っている。
13:6 The biosphere creates our world anew every day and holds it in a unique physical disequilibrium.
13:7我々が生態系を破壊し,種を絶滅させることは,この惑星が与えうる最大の遺産を傷つけ,それによって我々自身の存在を危機にさらすことになるのだ。
13:7 When we destroy ecosystems and extinguish species, we degrade the greatest heritage this planet has to offer and [17]( 1. hardly 2. conversely 3. thereby) threaten our own existence.

・解答 [17]―3
>[17』第13段最終文(When we destroy ecosystems … )は設問箇所の前に,「我々が…この惑星が与えうる最大の遺産を傷つけ」とあり,その結果として,設問箇所の後の「我々自身の存在を危機にさらす」事態が起きると述べられている。この二つの事柄の間には因果関係があると考えられるので,3のthereby「それによって」が正解。1のhardy「ほとんど〜ない」,2のconversely「逆に言えば」ではつながりがおかしくなる。

■ 第14段落
14:1 これが環境保護主義の本質である。
14:1 This is the essence of environmentalism.
14:2 それはこの惑星の健全性に尽くす人の指針となる原則なのだが,まだ一般的な世界観にはなっていない。
14:2 It is the guiding principle of [18](2. confined 3. devoted) to the health of the planet, but it is not yet a general worldview.
14:3環境に対する相対的な関心の低さは,人間の本質の奥深いところから生じている。
14:3 The relative indifference to the environment springs from deep within human nature.
14:4人間の脳は,狭い地域や,限られた同族の集団や,2.3世代先の将来にだけ注意が向く感情をもつように進化してきたようである。
14:4 The human brain evidently evolved to commit itself emotionally only to a small piece of geography, a limited band of kinsmen, and two or three generations into the future.
14:5 なぜ我々はこのように近視眼的に考えるのだろうか。
14:5 Why do we think in this short-sighted way?
14:6理由は簡単である。これは我々が受け継ぐ遺産の変われない部分だからである。
14:6 The reason is simple: it is a hard-wired part of our heritage.
14:7何十万年の間,親族や友人からなる小さな輪の中で,目先の利益を求めて働いてきた人々は長生きして,多くの子孫を残してきた。それは,その集団の奮闘により,所属する首長社会や帝国が滅ぼうとも同様であった。
14:7 For hundreds of millennia those who worked for short-term gain within a small circle of relatives and friends lived longer and left more offspring―even when their collective striving caused their chiefdoms and empires to [19] ( 1. crumble 2. grumble 3. trample) around them.
14:8遠く離れた子孫たちを救ったかもしれない長期的な展望をもつためには,本能的にもつことが難しい先見性と,広い意味での利他主義が必要だった。
14:8 The long view that might have saved their distant descendants required a vision and an extended altruism instinctively difficult to marshal.

・解答 [18]―3
>[18] 第14段第2文(It is the guiding principle … )の構文を考えると,設問箇所直前のthose「人々」を後ろから修飾する語句を選ぶ問題である。「この惑星の健全性に(    )人々の守るべき原則」の空欄には,be devoted to〜で「〜に尽くす」の意になることを考え,3のdevotedを選ぶ。1のbound「結びつけられた」,2のconfined「閉じ込められた」は意味的に合わない。

・解答 [19]―1
>[19] 第14段終わりから2文目(For hundreds of millennia … )のeven when「〜の場合でさえも」以下は「所属する首長社会や帝国が(    )場合でさえも」となり,この空欄を埋める問題である。意味的に合うのは1のcrumble「崩れ落ちる,滅びる」である。2のgrumble「不平を言う」,3のtrample「踏みつける」は合わない。

■ 第15段落
15:1環境問題に関する論考のもつジレンマは,短期的重要性と長期的重要性の衝突にある。
15:1 The dilemma of environmental reasoning stems from this conflict between short-term and long-term values.
15:2自分の一族や国家の近い将来のために重要なことを選ぶのは比較的易しい。
15:2 To select values for the near future of one’s own tribe or country is relatively easy.
15:3地球全体のために,長期的視点で大切なことを選ぶのも比較的易しい――少なくとも理論上は。
15:3 To select values for the distant future of the whole planet also is relatively easy―in theory [20] ( 1. at best 2. at least 3. at most) .
15:4 しかし一方で,世界共通の環境倫理をつくり出すために,この二つの将来像を一つにするのは非常に難しいのだ。
15:4 To combine the two visions to create a universal environmental ethic is, on the other hand, very difficult.
15:5 しかし我々は,一つにしなければならない。なぜならば,世界共通の環境倫理こそが人類が愚かにもつまずいたボトルネックを,人類と他の生物が安全に誘導され通り抜けるための,唯一の指針なのだから。
15:5 But combine them we must, because a universal environmental ethic is the only guide by which humanity and the rest of life can be safely conducted through the bottleneck into which our species has foolishly blundered.

・解答 [20]―2
>[20] 最終段第2文(To select values … )は,「地球にとって長期的視点で大切な選択をすることも比較的易しい」と述べた後に,「少なくとも理論的には」とつけ加えていると考えると,文意が通る。よって,2のat least「少なくとも」が正解。1のat best「よくても」,3のat most「多くとも」は文脈に合わない。

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