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年中無休の家庭教師 毎日学習会

慶應義塾大学SFC 環境情報学部 英語 2011年 大問二 内容一致問題

内容一致四択問題

■ 第1段落
1:1 インターネットの影響に関する私自身の考えについて思うとき、私はいつも同じ比喩に戻ってくる。
1:1 When I consider the effect of the Internet on my thought, I keep coming back to the same metaphor.
1:2 インターネットを、全く新しい人間のコミュニケーションのシステムたらしめているものは、それが可能にする多数対多数の結びつきなのである。つまり、インターネットを使う技術を身につけた任意の二人の人間は、原則的にいかなる情報でも、柔軟に、かつ効率的に転送しあうことが突然可能になった。
1:2 What makes the Internet a fundamentally new human communication system is the many-to-many connections it allows: suddenly any two Internet-equipped humans can transfer essentially any information, flexibly and efficiently.
1:3我々は言葉、暗号、方程式、また音楽やビデオを、いつでも誰にでも、本質的には無料で転送することができる。
1:3 We can transfer words, code, equations, music or video anytime to anyone, essentially for free.

1:4我々は、自分たちどうしが結びつくために出版社やメディアの製作者にはもはや頼らずともよい。
1:4 We are no longer dependent on publishers or media producers to connect us.
1:5 これは、動物の進化の過程で起きたことと似ている。我々は自分たちの行動を司る複雑な脳を、それ以前から存在した基本的にはホルモンの一対多数のシステムに、部分的に取って代わることで発達させたからである。
1:5 This [31] (1. parallels 2. contradicts 3. supports) what happened in animal evolution, as we evolved complex brains controlling our behavior, partially displacing the basically hormonal, one-to-many systems that came before.
1:6 そこで、この新しい様式のコミュニケーションを、過去5億年にわたる動物の進化の過程で起きた情報革命、つまり脳の進化と比較することで、長期的な進化の視点から考えてみよう。
1:6 So let’s consider this new mode of communication from the long evolutionary viewpoint, by [32] ( 1. adding 2. comparing 3. subordinating) it to the information revolution that occurred during animal evolution over the last half-billion years: the evolution of brains.

[51] In the 1st paragraph, words, code, equations, music and videos are offered as examples of information that
1. are created by publishers for global readers.
2. can flow without restriction.
3. displace hormonal communications.
4. are part of the animal evolutionary process.

・解答 [51]―2
>[51] 「第1段では,言葉,暗号,方程式,音楽,ビデオは ( )情報の例として示されている」
1. 「世界中の読者向けに出版社によって作られた」
2. 「制限なしに流通することができる」
3. 「ホルモン型のコミュニケーションに取って代わる」
4. 「動物が進化する過程の一部」
第1段第2文 (What makes the … )・第3文 (We can transfer … )では,インターネットがもたらす,人間どうしの新しい結びつきについて述べられている。その結びつきの持つ特徴である「いかなる情報 (any information)」でも「本質的には無料で (essentially for free)」で送ることが可能であるという部分を言い換えていると考えられる2が正解である。1はインターネット以前の,publisher「出版社」のような媒体が必要な情報を指すことになるので不正解。3を入れると,言葉や暗号などがホルモン型の情報伝達に取って代わる,という意味になってしまう。問題になっているのは,これらの情報を伝達する手段についてなので正しくない。4のような記述はない。

■ 第4段落
4:1 とは言っても、「何でも屋」であることで、このような細胞には傑出した点がなかった。
4:1 Nonetheless, being “jacks of all trades”, such cells were [36] ( 1. rulers 2. dictators 3. masters) of none.
4:2共同的多細胞性は細胞が専門化し、補助的支援、食料摂取、生殖等の個別の役割に集中することを可能にした。
4:2 Cooperative multi-cellularity allowed cells to specialize, focusing on the individual tasks of support, feeding, and reproduction.
4:3専門化と労働の分業により、細胞の一団が、個体の大きさや、効率性や、複雑さにおいて単細胞の祖先たちを大きく凌駕することを可能にし、全く新しい種類の生物を作るに至った。
4:3 Specialization and division of labor allowed teams of cells to vastly outclass their single-celled ancestors in terms of size, efficiency, and complexity, leading to a whole new class of organisms.
4:4 しかし、この新しい生物は、自分たち自身のコミュニケーションに関わる問題を作りだした。それは、この個々の細胞すべての間で、円滑で効率的な協調体制をいかに保持するか、という問題であった。
4:4 But this new organization created its own problems of communication: how to [37l ( 1. empower 2. ensure 3. entitle) smooth, effective cooperation among all of these independent cells.

4:5 この問題は、専門技能を身につけた人間によって構成される社会の起源と非常に似ている。
4:5 This question directly parallels the origin of societies of specialized humans.

[52] The metaphor of the evolutionary specialization of cells is intended to portray
l. the demand for division of labor as society grows more complex.
2. the relationship between evolution and reproduction.
3. the complexity of the human evolutionary story.
4. the need for masters and subordinates in class-based societies.

・解答 [52]―1
>[52] 「細胞の進化的分業化というたとえは ( )を表現することを意図している」
1. 「社会が複雑化する際の,労働の分業に対する需要」
2. 「進化と生殖との関係」
3. 「人類の進化の物語が持つ複雑さ」
4. 「階級社会における主人と家来の必要性」
人体における細胞の「専門化と労働の分業化 (specialization and division of labor)」については第4段第3文 (Specialization and division … )にある通り,単細胞の祖先たちをいろいろな面で上回り,全く新しい種類の生物を作ることになった。第4段第4文 (But this new … )と最終文 (This question directly … )では,そこで持ち上がったコミュニケーションの問題が,「専門技能を身につけた人間によって構成される社会の起源と非常に似ている」と述べられていることから,正解は1である。それ以外については,本文中に該当する記述はない。

■ 第7段落
7:1人類においては,言語が意思伝達の組織的なシステムの発端を備え,個々の人間を大きな組織化された集合体にまとめた。
7:1 In humans, language provided the beginnings of a communicative organizational system, [41] (1. identifying 2. unifying 3. categorizing) individuals into larger, organized collectives.
7:2 すべての動物は意思の伝達を行うが,その経路はたいてい狭く,ありとあらゆる思考の表現を支えるものではない。
7:2 Although all animals communicate, their channels are typically narrow and do not [42] (1. receive 2. support 3. broadcast) expression of any and all thoughts.
7:3言語によって人類は,自由な考えを一人の頭から別の人の頭に移すことを可能にし,集団組織という新しい文化的な発展段階を作り出した。
7:3 Language enables humans to move arbitrary thoughts from one mind to another, creating a new, cultural level of group organization.

7:4人類の進化の大部分において,このシステムは非常に地域的で,小さな集団が地域的な組織集団を作るのを可能にしただけだった。
7:4 For most of human evolution, this system was very local, allowing small bands of people to form local clusters of organization.
7:5話し言葉は狩猟採集民が狩猟採集の成果をまとめたり,小さな農耕共同体が作物をまとめたりすることを可能にしたが,それ以上のものではなかった。
7:5 Spoken language allowed hunter-gatherers to organize their foraging efforts, or small farming communities their harvest, but not much more.

[53] According to the 7th paragraph, why is communication among animals other than humans limited ?
1. Other animals do not possess a verbal communication system.
2. Other animals do not possess culture.
3. Other animals do not possess minds.
4. Other animals do not possess organizational skills.

・解答 [53]―1
>[53] 「第7段によると,なぜ人類以外の動物のコミュニケーションには限界があるのか」
1. 「他の動物は言葉によるコミュニケーションの仕組みを持たないから」
2. 「他の動物は文化を持たないから」
3. 「他の動物は心を持たないから」
4. 「他の動物は組織としてまとまる技能を持たないから」
第7段第2文 (Although all animals … )に,すべての動物はコミュニケーションをするが,その経路は限られている」という記述があり,続く第3文 (Language enables humans … )には言語によって人類は「集団組織の新しい文化レベル (a new cultural level of group organization)」を作った,という記述がある。この記述から,言語の獲得がコミュニケーションのレベルにおいて人と他の動物を隔てたと考えられるので,1が正解。2は「文化を持たない」という記述はない。むしろ上記の記述から筆者は動物も低いレベルにしろ,文化はあると考えている。3は本文中に記述がない。4は,現実にはコミュニケーションに限界があるので組織としてまとまれない,と考えられるので,因果関係が逆である。

■ 第8段落
8:1書き言葉の発明は,階層的な序列を基盤に組織された,最初の大規模な社会の成立を可能にした。そういった組織では,少数の権力を持った王と書記官がコミュニケーションの経路を支配し,すべての人間に対して命令を下した。この一対多数のモデルは基本的にホルモン型である。
8:1 The invention of writing allowed the first largescale societies, organized on [43] (1. hierarchical 2. horizontal 3. diagonal) lines: a few powerful kings and scribes had control over the communication channels and issued orders to all. This one-to-many model is essentially hormonal.

8:2技術的には高度であるにもかかわらず,ラジオやテレビはこの方式を共有する。
8:2 Despite their [44] (1. chronological 2. ecological 3. technological) sophistication, radio and television share this mode.
8:3布告や支配者(あるいはテレビ製作者)による法的決定は我々の体内でホルモンによって運ばれる命令と類似している。つまり命令はすべてのものに発信され,すべてがそれに従わなければならないのである。
8:3 The proclamations and legal [45] (1. maneuvers 2. properties 3. decisions) of the ruler (or television producer) parallel the orders carried by hormones within our bodies: commands issued to all, which all must obey.

[54] Which of the following is not mentioned as a characteristic of language?
1. Language enables humans to form social groups.
2. Spoken language and written language function in a different Way.
3. Language can be used in either a hormonal model or a neuronal model.
4. Written language is superior to spoken language.

・解答 [54]―4
>[54] 「以下のいずれが言語の特徴として述べられていないか」
1. 「言語は人類が社会集団を作ることを可能にしている」
2. 「話し言葉と書き言葉は,異なる役割を持つ」
3. 「言語はホルモン型モデルにも,ニューロン型モデルにも使われることがある」
4. 「書き言葉は,話し言葉よりも優れている」
1は,第7段第1文 (In humans,language … )で言及されている。2は第8段第1文 (The invention of … )に,「筆記の発明 (the invention of writing)」により,「階層的に組織された最初の大きな社会 (the first large-scale societies)」が可能になった,とあるので,ここの部分が話し言葉と違う書き言葉の役割について述べていると考えられる。3は第8段第1文 (The invention of … )にあるような,ホルモン型の社会と考えられる古代の階層社会でも,テレビやラジオ,インターネットのある社会でも言語は存在するので,本文で言及されていると考えられる。4. written language「書き言葉」とspoken language「話し言葉」の優劣については述べられていないので,4が正解である。

■ 第6段落
6:1 もう一つのやり方は情報伝達のために特化した新しいタイプの細胞,つまりニューロンが関係するものであった。
6:1 The other approach involved a novel cell type specialized for information processing: the neuron.
6:2 ホルモン型のやり方は植物や菌類ではうまく働くが,多細胞の動物が動いたり知覚したり行動したりするためには,もっと鋭敏な神経の制御形態が必要になる。
6:2 While the hormonal approach works fine for plants and fungi, multi-cellular animals move, sense and act, [39] (1. transforming 2. making . requiring) a more subtle neural form of control.
6:3最初からニューロンはネットワークとして組織されていた。つまりニューロンはチームとして働いており,協力して情報を伝達し,集団としての決定に到達するのである。
6:3 From the beginning, neurons were organized into networks: they are teamworkers collaboratively processing information and reaching group decisions.

6:4運動ニューロンのように,最後の出力段階のニューロンだけが体を制御する直接的な力を持っている。
6:4 Only neurons at the final output stage, like motor neurons, retain direct power over the body.
6:5 そして運動ニューロンでさえも,コントロール不能なけいれんではない協調的な動きを作り出すためには,協力して活動しなければならない。
6:5 And even motor neurons must act together to produce [40] (1. moderate 2. accelerated 3. coordinated) movement rather than uncontrolled twitching.

[55] Which of the following is not mentioned as a characteristic of the hormonal model or system of control ?
1. Kings can control society through their scribes.
2. Communication is one-to-many.
3. Teamwork enables collaborative information processing.
4. Powerful individuals use the system to retain power.

・解答 [55]―3
>[55] 「ホルモン型のモデル,または制御システムの特徴として述べられていないのはどれか」
1. 「王は自分たちの書記官を通して社会を治める」
2. 「コミュニケーションは一対多数である」
3. 「チームワークによって,協力的な情報伝達が可能になる」
4. 「力を持った個人が力を維持するためにシステムを使う」
1は,第8段第1文 (The invention of …)にホルモン型のモデルとして述べられている。
2は,第1段第5文 (This parallels…)にある,複雑な脳が発達する前の生物のシステムを説明している部分のthe basically hormonal, one-to–many systems that came beforeから,ホルモン型のモデルの特徴であるとわかる。3は,第6段 (The other approach … )参照。ここではニューロンによる情報システムが説明されているが,その第3文 (From the beginning … )にあるthey (=neurons)are team workers … group decisions「ニューロンはチームで … 」から,これはニューロン型の特徴であるとわかるので3が正解。4は,第8段第1文 (The invention of … )・第2文 (This one-to-many … )にあるking「王」の例がpowerful individuals「力を持った個人」の例に該当するとわかる。

■ 第5段落
5:1我々の体は、何十億の半独立細胞を統合することによって起こる組織的な問題を解決するうえで基本的に2通りのやり方を持っている。
5:1 Our bodies have essentially two ways of solving the organizational problems raised by coordinating billions of semi-independent cells.
5:2 ホルモンにおいては、主制御細胞が他の細胞すべてが従わなければならない影響力を持つ信号を発信する。
5:2 In hormonal systems, master control cells broadcast potent signals all other cells must obey.

5:3 ホルモンは体の細胞に入り、細胞核を貫いて、直接遺伝子発現を制御する。
5:3 Hormones enter the body’s cells, penetrating their nuclei and directly controlling gene expression.
5:4 ホルモンは、ものすごく強い力を持った独裁者のようで、すべてが従わなければならない全体に向けた命令を下す。
5:4 The hormonal system is like an [38] (1. intimately 2. immensely 3. intricately) powerful dictatorship, issuing sweeping orders that all must obey.

[56] Which of the following is in agreement with the authors argument?
1. All cells in one body receive all hormonal signals.
2. Hormonal communication works similarly to neuronal communication.
3. Neuronal signals support broadcast communication.
4. Neurons and hormones work together.

・解答 [56]―1
>[56] 「筆者の主張と一致するのは以下のいずれか」
1. 「ある個体のすべての細胞はすべてのホルモンの信号を受け取る」
2. 「ホルモン型のコミュニケーションは、ニューロン型のコミュニケーションと同じように機能する」
3. 「ニューロンの信号は、放送通信を助ける」
4. 「ニューロンとホルモンは、一緒に機能する」
第5段第2文 (In hormonal systems … )にある通り、ホルモン型の情報伝達では「主制御細胞 (master control cells)」がすべての細胞に対して信号を発する、という主旨の記述がある。よって、1が正解。2については第5段でホルモン型、第6段でニューロン型のコミュニケーションの説明がされているが、対比的に記述されており、同じように機能するとは言えない。3に関する記述は本文中にない。4も本文中にはホルモンとニューロンが「一緒に機能する」という記述はない。

■ 第9段落
9:1 グーテンベルク以来,人間社会は新しい組織原理に向かってゆっくりと手探りで進んできた。
9:1 Since Gutenberg, human society has slowly groped its way towards a new organizational principle.
9:2読み書き,郵便,電報,そして民主主義はホルモンよりも神経組織に近い,比喩的な新しい組織に向かう途中の段階だった。
9:2 Literacy, mail, telegraphs and democracy were steps along the way to a new organizational metaphor, more like the nervous system than hormones.
9:3 インターネットがそのプロセスを完結させる。つまり現在では各地に散らばった任意の個人が結びつき、情報を共有し、この新しく、共有された情報の源泉に基づいて、自分たちの決断を行うことが可能になった。
9:3 The Internet completes the process: now [46] (1. necessarily 2. slightly 3. arbitrarily) far-flung individuals can link, share information, and base their decisions upon this new, shared source of meaning.
9:4我々の脳内に存在する個々のニューロンのように、個々の人間は潜在的に影響力を持ち、またどこからでも誰からでも突然発信される情報に影響を与えられたりする。
9:4 [47] (1. Like 2. As for 3. As in) individual neurons in our brain, each human can potentially influence and be influenced, rapidly, by information from anyone, anywhere.

9:5比喩的な意味で世界脳のニューロンである我々は、全く新しい社会組織のシステムへと変わる寸前であり、その新しいシステムは,我々を一つにつなぐインターネットという比喩上の軸索によって、世界全体を繋げるのである。
9:5 We, the metaphoric neurons of the global brain, are on the brink of a wholly new system of societal organization, one spanning the globe with the metaphoric axons** of the Internet linking us together.

[57] In the 9th paragraph, the author suggests that the Internet society allows people to influence each other and
1. a person in power can dominate the relationship.
2. people tend to move in the direction of democratization.
3. one cannot predict how and where one will be influenced by others.
4. people can base their decisions on the structure of the Internet.

・解答 [57]―4
>[57] 「第9段で筆者は、インターネット社会では人々がお互いに影響しあい、 ( )を可能にすると示唆している」
1. 「権力を持つ側が、その関係において優位に立つ」
2. 「人々は民主化の方向に動く傾向がある」
3. 「人はどこでどのように他人に影響されるかについて予測することはできない」
4. 「人々はインターネットの構造を自分たちの判断の根拠にできる」
第9段第3文 (The Internet completes … )のthis new, shared source of meaning「この新しく共有された情報の源泉」とは、インターネットのことを指していると考えられるので、この部分は4と同じことを述べていると考えられる。よって4が正解である。1・2は、該当する記述がない。3については、one cannot predict「予想することはできない」の部分が第9段の内容を考えると言い過ぎである。

[58] According to the article, which of the following is true?
l. The Internet, like the nervous system, requires the coordination of its components.
2. Internet connections, like signals on the nervous system, are restricted to limited distances.
3. The Internet, like the nervous system, has many specialized communication mechanisms.
4. Individuals on the Internet, like parts of the nervous system, can be connected one-to-one.

・解答 [58]―4
>[58] 「本文によると、正しいのは以下のいずれか」
1. 「インターネットは、神経回路同様にその構成要素の協調が必要である」
2. 「インターネットの接続は、神経回路の信号のように、決められた距離の範囲内に制限される」
3. 「インターネットは、神経回路のように、多くの特化したコミュニケーションの仕組みを持つ」
4. 「インターネット上の個人は、神経回路の部品 (ニューロンのこと)のように、一対一でつながれる」
第1段第2文 (What makes the … )に、インターネットの特徴としてmany-to-many「多数対多数」という結びつきの特徴があるが、これは問題文中では、第1段第5文 (This parallels … )にあるホルモン型のone-to-many「一対多数」の対立概念であると同時にone-to-oneを内包すると考えられる。また、ホルモン型と対照的仕組みであるニューロン型では,第6段第3文 (From the beginning … )に「最初からネットワークとして組織されていた」とあるように、一対一の結びつきがあると考えられる。よって正解は4である。1はnervous systemが協調するという記述は第6段第3文 (From the beginning … )にあるが、インターネットが何かと協調する、という記述はない。2は、インターネットの接続は、第9段第4文 (Like individual neurons … )にby information from anyone,anywhere「誰からの、どこからの情報によっても」とあるように、距離的な制約はない。3は、本文にはインターネットにmany specialized communication mechanisms「多くの特化したコミュニケーションの仕組みがある」という記述はない。

■ 第10段落
10:1 これらの軸索は、実質的にはすでに配置されている。
10:1 These axons are already essentially [48] (1. in place 2. in touch 3. in shape).
10:2 HTMLやTCP/IPのような情報伝達のための世界共通のプロトコルは、台頭する世界脳が持つ神経伝達物質である。
10:2 Universal protocols for information transfer such as HTML and TCP/IP are the neurotransmitters of the emerging global brain.
10:3 まもなく、英語や中国語やスペイン語のような少数の有力な言語が、世界的な情報伝達を可能にするであろう。
10:3 Soon a few dominant languages like English, Chinese and Spanish will provide for universal information exchange.
10:4 グーグルやウィキペディアのような強い連結力を持った集合体が、他のすべての情報の集まりが適応しなければならない脳幹の核の役割を果たすことになるだろう。
10:4 Well-connected collective entities like Google and Wikipedia will play the role of brainstem nuclei to which all other information nexuses must [49] (1. apply 2. adapt 3. distribute).

[59] With regard to universal protocols as mentioned in the 10th paragraph, which of the following is true?
1. Diplomatic protocols help make political treaties more universal.
2. Universal protocols make it possible to translate any message into English, Chinese or Spanish.
3. Without a common language and agreed-upon way to transfer information, data cannot be shared.
4. Without universal protocols, only a few languages dominate over the others.

・解答 [59]―3
>[59] 「第10段で述べられている世界的プロトコルに関して正しいのは以下のどれか」
1. 「外交上のプロトコルは、政治条約をより普遍的にすることを助ける」
2. 「世界共通のプロトコルは、いかなるメッセージでも英語、中国語,またはスペイン語に翻訳することを可能にする」
3. 「共通の言語と、情報を伝達するための合意ずみの方法がなければデータを共有することはできない」
4. 「世界共通のプロトコルなくしては、こく少数の対して優位になる」
第10段では、インターネット時代の情報伝達に必要なものとして、HTMLやTCP/IPのような普遍的なプロトコル、英語・中国語・スペイン語といった有力な言語、グーグルやウィキペディアのような連結力の強い集合体の3つが挙げられている。3にあるagreed-upon way to transfer information「情報を伝達するための合意ずみの方法」とは、プロトコルを指すと考えられるので、3が正解である。1は本文に該当する記述がない。プロトコルによって情報を翻訳する、という記述もないため2は不適。4は、プロトコルがあることと、こく少数の言語が有利になることの関係を述べた記述は本文中に見られない。

■ 第11段落
11:1 2つの大きな問題が、この「世界脳」という比喩を損なっている。
11:1 Two main problems mar this “global brain” metaphor.
11:2第一に、現在の世界脳は、世界的に力を持つ組織と弱く結びついているにすぎない。
11:2 First, the current global brain is only weakly linked to the organs of international power.
11:3政治的、経済的、そして軍事的な勢力は世界脳とは絶縁されたままであり、力を持った個人は、ホルモン型の統治モデルと情報交換にしがみついて離れないかもしれない。
11:3 Political, economic and military power remains insulated from the global brain, and powerful individuals can be expected to cling tightly to the [50] (1. hormonal 2. neuronal 3. collective) model of control and information exchange.
11:4第二に、我々の神経回路は4億年にわたる自然選択を経て進化してきており、その間に何十億もの出だしでつまずいた競争相手や、誤って結びついた個々の細胞は容赦なく淘汰された。
11:4 Second, our nervous systems evolved over 400 million years of natural selection, during which billions of competing false starts and miswired individuals were ruthlessly weeded out.
11:5 しかし、今日においては、世界脳は一つしかない。そして実用的な構成を、可能性を持った何兆もの候補から選び出すための試行錯誤の過程はないのである。
11:5 But there is only one global brain today, and no trial and error process to extract a functional configuration from the trillions of possible configurations.

11:6 このやっかいなデザインの作業は、我々の手に委ねられているのである。
11:6 This formidable design task is left up to us.

[60] According to the author, what are the two problems with the “global brain” metaphor referred to in the last paragraph?
l. The Internet is strongly connected to society, and trial and error will force it to evolve.
2. The Internet is not used by the military, but there are too many choices for configuring the global brain.
3. Some holders of power protect themselves from the Internet, and the design configuration is left open.
4. The Internet has no internal organs, and is not a natural phenomenon.

・解答 [60]―3
>[60] 「筆者によると、最終段に述べられている「世界脳」というたとえに関する2つの問題とは何か」
1. 「インターネットが社会と強固につながり、試行錯誤によってインターネットが進化していく」
2. 「インターネットは軍隊によっては使われないが、世界脳を構成するための選択肢が多すぎる」
3. 「力を持った人の中に、インターネットから自分たちを守る人が現れることと、設計形態が (試行錯誤を経ずに)開かれてしまっていること」
4. 「インターネットには内部機関がなく、自然現象ではない」
the two problems with the “global brain” metaphor「「世界脳」というたとえに関する2つの問題」の1つめは、最終段第2文 (First the current … )・第3文 (Political economic … )にある。その主旨は、世界脳の影響力はまだ小さく、影響力を持った個人による従来型の統治に対抗するする力を持たない、ということである。2つめは、第4文 (Second,our nervous … )・第5文 (But there is … )にあるが、自然海決を経て生き残った神経組織と違い、世界脳は最初から唯一の選択肢として存在するがゆえの弱さに対する不安である。この2つに言及している3が正解である。1は2点とも、本文の内容の反対である。2は「軍隊では使われない」とは書かれていないし、インターネットに「選択肢が多すぎる」という記述もない。4も該当する記述はない。

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