青山学院大学 総合文化政策学部 2012年 小論文 解答例

(v9f122001m0)

 

■設問

 

(A)地震と津波  (B)福島第一原子力発電所の事故のうちいずれか一つを選んで回答する問題。ここでは(B)を選択した。解答には、5STEPを用いるべき問題。

 

議論の整理→福島第一原子力発電所の事故において見出される3つのテーマ

問題発見→ライフラインを他人任せにし、リスクを郊外の地域に押し付けてきた

論証→報道によって原発の必要性と安全性が植えつけられていた

解決策or結論→地域のつながりをとりもどすために文化の力が重要

解決策or結論の吟味→文化を通して街づくりが促進する

 

■解答

 

(B)福島第一原子力発電所の事故

議論の整理→福島第一原子力発電所の事故において見出される3つのテーマ

福島第一原子力発電所における事故は、東日本大震災の地震と津波の影響により、メルトダウンが生じるなど一連の放射性物質の放出を伴った。避難区域の住民が住み慣れた地域や人と分断されて各地への避難を余儀なくされ、被災地から離れた地域も慢性的な物資の不足や計画停電など、幅広く影響を受けた。事故直後の対応の遅れやその情報の隠ぺい、被害状況の不透明さ、土壌汚染や海洋汚染など報道による情報は錯綜し、国民は何を信じるべきか疑心暗鬼になっていたといえる。無暗に被災地の食品を買い控える風評被害も生じた。

 

問題発見→ライフラインを他人任せにし、リスクを郊外の地域に押し付けてきた

ここでの問題は、これまで電力はもちろん、食品の安全性や水など、我々がいかに自分たちの生活を支えているライフラインのことを考えなしに他人任せにし、そのリスクを郊外の地域に押し付けてきたかということである。

 

論証→報道によって原発の必要性と安全性が植えつけられていた

その原因の一つは、報道の在り方が影響していたと考えられる。つまり、いつの間にか「物の豊かさ」を至上とする価値観を植え付けられ、その豊かな生活を支えるための原発がいかに必要であるか、そして原発が安全であるという情報を信じきっていたということである。災害を機に、これまで原子力に頼った生活をしていたことに気付き、人と人のつながりの大切さを認識し、物の豊かさではなく心の豊かさが重要視されるようになってきたといえる。

 

解決策or結論→地域のつながりをとりもどすために文化の力が重要

このような影響がよりよい未来に向かっていくためには、ばらばらになってしまった人が集い、地域のつながりをとりもどしていくことが必要である。これには人を社会的なものへの参加を促し、人と人をつなげる文化の力が重要であると考える。

 

解決策or結論の吟味→文化を通して街づくりが促進する

文化を通して人々がつながることで、一人一人が主体的に自分たちの生活を創りなおそうとする街づくりが促進すると考える。

 

 

福島第一原子力発電所における事故は、東日本大震災の地震と津波の影響により、メルトダウンが生じるなど一連の放射性物質の放出を伴った。避難区域の住民が住み慣れた地域や人と分断されて各地への避難を余儀なくされ、被災地から離れた地域も慢性的な物資の不足や計画停電など、幅広く影響を受けた。事故直後の対応の遅れやその情報の隠ぺい、被害状況の不透明さ、土壌汚染や海洋汚染など報道による情報は錯綜し、国民は何を信じるべきか疑心暗鬼になっていたといえる。無暗に被災地の食品を買い控える風評被害も生じた。

ここでの問題は、これまで電力はもちろん、食品の安全性や水など、我々がいかに自分たちの生活を支えているライフラインのことを考えなしに他人任せにし、そのリスクを郊外の地域に押し付けてきたかということである。その原因の一つは、報道の在り方が影響していたと考えられる。つまり、いつの間にか「物の豊かさ」を至上とする価値観を植え付けられ、その豊かな生活を支えるための原発がいかに必要であるか、そして原発が安全であるという情報を信じきっていたということである。災害を機に、これまで原子力に頼った生活をしていたことに気付き、人と人のつながりの大切さを認識し、物の豊かさではなく心の豊かさが重要視されるようになってきたといえる。

このような影響がよりよい未来に向かっていくためには、ばらばらになってしまった人が集い、地域のつながりをとりもどしていくことが必要である。これには人を社会的なものへの参加を促し、人と人をつなげる文化の力が重要であると考える。文化を通して人々がつながることで、一人一人が主体的に自分たちの生活を創りなおそうとする街づくりが促進すると考える。(717文字)

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