千葉大学 教育学部 2000年 小論文1 解答例

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  • 設問

筆者は、「生徒化」とは何であり、また「生徒化」を防ぐためには、学校はどうあるべきであると考えているか。また、この筆者の考えについて、あなたはどう思うか。(500字以内)

 

  • 答案構成

この問題では設問に沿って5STEPで考えるとよい。「生徒化」の定義が議論の整理、「生徒化」を防ぐ方法が解決策にあたると考えられる。そして解決策の吟味として自らの考えを述べるのが良い。特に本文では教師と生徒という関係がカギになっており、この両者は同時に教育の利害関係者であることも意識すると良い。

 

  • 答案例

 

  1. 議論の整理

「生徒化」とは、教師から生徒へ一方的に知識が伝達され与えられることである。

 

  1. 問題発見

しかし、知識の一方的な伝達の過程で知は薄められて活力を失い、次第に貧しいものになってしまう。

 

  1. 原因分析

なぜなら、「生徒化」においては教師・生徒関係が固定化されて、生徒はまさに生徒という受動的な存在になってしまうからである。

 

  1. 解決策

そこで筆者は、人々がコミュニケーションのなかでみずからの力で新たに知を形作ることを主張する。そして、筆者は学校の教室がアトリエのような相互的な共同作業の場としてあるべきではないかと述べている。

 

  1. 解決策の吟味及び自分の意見

このように教育を相互的なコミュニケーションのなかで知を創造するという共同作業として捉えることは、教師や生徒にとってはなじみが薄いことは確かである。しかし、教師と生徒という関係を固定化せず、共同作業のパートナーとして考えることができれば「生徒化」の前提も破壊できる。さらに、教師と生徒の関係をパートナーとして再定義することは教育の当事者の自己意識の変化を促すことにもつながる。その第一歩として、私は教室という場を知識の対話的形成の場として変えていくことを考える。したがって、筆者の考えには賛成である。

 

 

 

「生徒化」とは、教師から生徒へ一方的に知識が伝達され与えられることである。

しかし、知識の一方的な伝達の過程で知は薄められて活力を失い、次第に貧しいものになってしまう。

なぜなら、「生徒化」においては教師・生徒関係が固定化されて、生徒はまさに生徒という受動的な存在になってしまうからである。

そこで筆者は、人々がコミュニケーションのなかでみずからの力で新たに知を形作ることを主張する。そして、筆者は学校の教室がアトリエのような相互的な共同作業の場としてあるべきではないかと述べている。

このように教育を相互的なコミュニケーションのなかで知を創造するという共同作業として捉えることは、教師や生徒にとってはなじみが薄いことは確かである。しかし、教師と生徒という関係を固定化せず、共同作業のパートナーとして考えることができれば「生徒化」の前提も破壊できる。さらに、教師と生徒の関係をパートナーとして再定義することは教育の当事者の自己意識の変化を促すことにもつながる。その第一歩として、私は教室という場を知識の対話的形成の場として変えていくことを考える。したがって、筆者の考えには賛成である。(488字)

 

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