慶應義塾大学SFC 環境情報学部 2019年 小論文 解答例

問1

問題発見……

現在広く使われている、音声誘導付き信号機ができる前は、盲目の人は道路を走る車の排気音を頼りに道路を渡らなければならないという問題があった。

原因分析……

なぜなら、盲目の人には信号機の表示の切り替えを判断することができないため、道路を走る車の排気音を頼りに横断歩道を渡るしかなかったためだ。そのため、車の通行量が少ない道路では、赤信号であるにもかかわらず、車の排気音が聞こえないことがあり、結果として安全だと判断し横断した盲人が、突然通行した自動車に撥ねられるなどの事故が続出した。

解決策……

このようなことから、現在では多くの横断歩道には、音声誘導が付くようになり、その音声の差異により、歩道から歩道への距離なども含めて把握することができるようになった。

現在広く使われている、音声誘導付き信号機ができる前は、盲目の人は道路を走る車の排気音を頼りに道路を渡らなければならないという問題があった。
なぜなら、盲目の人には信号機の表示の切り替えを判断することができないため、道路を走る車の排気音を頼りに横断歩道を渡るしかなかったためだ。そのため、車の通行量が少ない道路では、赤信号であるにもかかわらず、車の排気音が聞こえないことがあり、結果として安全だと判断し横断した盲人が、突然通行した自動車に撥ねられるなどの事故が続出した。
このようなことから、現在では多くの横断歩道には、音声誘導が付くようになり、その音声の差異により、歩道から歩道への距離なども含めて把握することができるようになった。
(317文字)

問2

(1)(6)(7) バス

問題発見……

私は、バスが来ない時間があったり、あるいはバス待ちの列が混むことが問題であると考える。

論証……

なぜこのような問題が起こるかを考えると、湘南台駅から慶應SFCのキャンパスまでのバスを一つの会社が独占して運営しており、消費者に選択の自由がないためである。このような規制がある理由としては、自由化すると不慮の事故や故意の事件が増える懸念があるため、運輸業者に強い規制をかけているためである。

問2

(10)(11) 就職案内

問題発見……

私は就職案内の告知が、極めてアナログな形で行われていることが問題だと考える。

論証……

なぜそのような形での告知が行われるかについて考えると、こうした告知が学生に真に告知されているかどうかを軽視し、その目的が形骸化しているためだと考えられる。たとえば、基本的に通路を通っている学生は目的地に向かうことに集中しているため、このような掲示方法ではさして認知を得られないだろうし、そのイベントがあることを学生に想起させることも難しいだろうが、そのような目的を考えずに施策を行うことでこのような形になっていると考えられる。

問2

(15) ポスト

問題発見……

私は、ポストが一ヶ所にしかないことが問題だと考える。これは、郵便物を出した後にまた研究棟に戻るなどする研究者にとっては作業動線が大きくなり非効率であるといえる。

論証……

なぜポストが一ヶ所にしかないかというと、郵便物の集荷を人間がおこなっているためコストがかかるためである。集荷に高いコストがかかると集荷場所を一つにせざるをえず、必然的に人の出入りが多い入り口付近にするのが最も効率的になる。

問2

(19) 生協

問題発見……

私は、生協が24時間365日営業ではなく、閉鎖されている時間帯・日があることが問題だと考える。

論証……

なぜこのような営業形態になるかというと、人が営業する以上、人件費をペイできるだけの利用者数が必要だからである。大学は、休日や開講時間以外は人が少ないため十分な利用者数が確保できず、結果として生協の営業時間が限られる形になる。

問2

(22) ドア

問題発見……

私は、ドアが手動でしか開かないことが問題であると考える。なぜなら、大学では大きな荷物などを研究のために運ぶことが多いため非常に不便だと考えられるためだ。

論証……

このようにドアが手動である理由は、自動ドアの部品が一般的には特注品であるため自動ドアにするコストが高いためだと考えられる。基本的に部品は、大量生産されればされるほど安く、一方で特注品であればあるほど希少性が高まり高い。自動ドアやエレベーターのメーカーはメンテナンスで利益を稼ぐために、特注品を使うことが多く、そのためコストが高くなり、自動ドアの導入が進まないと考えられる。

問2

(26) 裏道

問題発見……

私は、裏道がぬかるんでいて滑りやすく怪我の危険性が高いことが問題だと考える。

論証……

なぜ裏道が整備されていないのかを考えると、通路を利用者が通るからという基準ではなく、設計主義的に作っているためである。学生個々の位置情報を把握し、そのデーターを元に利用者にとって利便性のある通路を舗装すればこのような形にはならない。

問3

(19)

議論の整理……

近年、Amazonやアリババなど世界のEC事業者は、リアル店舗への展開を加速させつつある。日本でもEC化率が10%を越え始めたが、EC化率が30%を越えているアメリカや中国でも、リアル店舗が持つシェアはまだまだ大きく、リアル店舗へのIT技術の導入が今日の世界では課題となっている。
問題発見……
そうした世界の流れの中で、日本を代表する楽天市場の創業チームを生んだ慶應SFCにおいて、生協の定休日が多く学生に十分な利便性(コンビニエンス)を提供していないことは大きな問題であるといえる。
原因分析……
なぜ、慶應SFCの生協が、人間がいなければ運営できない体制になっているかというと、購買での電子決済の導入が十分に進んでいないためである。このような現状を生んでいるのは、購買において無人状態の場合に万引きなどを防止するセキュリティが十分に整っていないためである。こうしたセキュリティが整っていない理由としては、たとえば受験の際に受験票に証明写真のみを求めていることに原因がある。中国のTiktokという人気アプリでは、より精緻な顔認証を実施するために、正面と右左の背面を会員登録時に登録させる。慶應SFCの受験においても同じように、精緻な顔認証を実施するためのデーター収集を行い、合格後はそのデーターを活用して、顔認証による電子決済ができるようにすることで、万引きを防止つつつも、無人での24時間365日営業を実現するだろう。

解決策……

このように今日の世界の最先端を走る購買設備は、中国・杭州にあるアリババ本社の隣でも体感することができるが、残念ながら今日の日本においてこうした設備を体験できる場は少ない。その一つに慶應SFCの購買が入ることの意味は大きいだろう。
解決策の吟味……
たとえば、24時間365日無人営業を行う購買では、バックヤードの流通も大きな課題となる。賞味期限商品の廃棄なども全自動で行う小型の自動倉庫の仕組みを整えることなどで、流通と小売と情報産業が一体化した新たな小売業の可能性を模索することもできるだろう。こうした最先端の実験を行い、まだこの世界にないものを生み出すことができるのがまさに慶應SFCの存在意義であり、慶應SFCは常に最先端を走るために、いち早く導入れたネット設備などの負の遺産に埋没することなく、常に新たなインフラ作りをゼロベースで模索していかなければならないだろう。

(別解)

問3

(1)(6)(7) バス

問題発見……

私はバスが混雑したり、バスが来ない時間帯があることが問題だと考える。

論証……

なぜバスが極めて混雑したり、バスが来ない時間帯があるかというと、バス事業が許認可制で、湘南台駅から慶應SFCまでのバス路線の場合は一社が独占しているためである。このような規制の理由としては、自由化が事故や事件の元になり危険であるという考え方がある。

結論……

よって、私は同じように許認可制である程度の安全性が担保されているタクシーを用いた乗り合いタクシーの運行を提案する。乗り合いタクシーは湘南台駅から慶應SFCまでを運行することとし、湘南台駅から慶應SFCまで行きたい学生をアプリ上で4人マッチングさせ、1人250円の人数割りで、確実に席に座れる形で運行するものとする。これであれば既存の法令には違反せず、かつ学生にいままでとは異なった利便性を提供することができる。

問3

(10)(11) 就職案内

問題発見……

私は、就職案内が極めてアナログな形で行われていることが問題であると考える。

論証……

なぜこのような形で行われているかと言うと、学生に告知をするという手段だけが重要視され、学生への認知や想起を高めるという本質的な目的が形骸化しているためである。たとえば、学生は通路を通行しているときは目的地に急いでいるため、そもそも通路の近くに掲示物をおいても、ほとんどの学生は通り過ぎてしまう。また、イベントの直前に再告知をするなどの工夫がないため、イベントを認知していても、そのリマインドができない。

結論……

よって私は、アプリなどを用いて、学生がある程度ゆっくりしておりスマホに注意力が向いている状況のときに告知をし、かつ開催日時に近づいたらリマインダを送る形を考える。

結論の吟味……

このような形でスマホと紐付けることにより、その位置情報や参加の有無の確認から、予想参加者を想定し、教室変更などの柔軟な措置を取ることも可能だろう。これが教室の有効活用につながる可能性もある。

問3

(15) ポスト

問題発見……

私はポストが入り口付近に一つしかないことが問題だと考える。

論証……

なぜポストが入口付近に一つしかないかというと、ポストの郵便物を人間が集荷するため、コストをかけることができないためである。だが、このような構造だと、大学の出入りの際に郵便物を出す場合には問題ないが、大学の研究者などが郵便物を出す場合には、入り口付近まで行ったあとにまた研究棟に帰るという形の動線になり、動線に非効率が生じる。

結論……

このような問題を解決するためには、集荷をドローンで行う形が考えられる。アプリでドローンを呼び出せば、いつでも郵便物を集荷してくれるような形にすれば、研究者の貴重な時間を奪われずに済む。またドローン自体は非常に安価で自立・分散・協調的に動くため、破損した場合のリスクも少なく、酷使したとしても問題ない。このような点を踏まえても人間よりもコストが安く運用できると考えられる。

問3

(22) ドア

問題発見……

私は、SFCのドアの多くが手動で開閉する形であることが問題だと考える。

論証……

なぜドアの自動化が進まないのかを考えると、自動ドアの部品の多くが自動ドアのための特注品で、その希少性ゆえに極めて高価なことにある。

結論……

こうした問題を解決するためには、汎用性が高い一般的な部品で自動ドアを作れるようにすることが大切である。たとえば引き戸ドアであれば、スマートフォンとごく汎用的な部品だけで自動ドアを作れるなどの仕組みがあれば、自動ドアをより一般的なものとすることが可能だろう。

問3

(26) 裏道

問題発見……

私は、裏道がぬかるんでおり、怪我の危険性があることが問題であると考える。

論証……

なぜこのようなことが起こるかを考えると、通路の設計が人々が通るから通路を作るという考え方ではなく、作った通路に人を通すという設計主義的なものになっているからだと考えられる。

結論……

本来であればこのような形ではなく、GPSなどで人々の動線を把握した上で、人々の通行が多い部分が正規の道路以外にあればその道を舗装すべきである。それにより利用者本位の利便性が高い動線が生まれ、キャンパスでの時間がより効率的なものになるだろう。

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