慶應義塾大学 文学部 自主応募総合考査 2013年 解答例

2013年度 総合考査I

 

【設問1】

傍線(1)『「倫」という字が持つ厳しさ』とはどういうことですか。あなたの意見を含めて論じなさい。(240字以上300字以内)

 

  • 議論の整理→厳しさの内容を整理

倫理は心の厳粛な問題であり、言葉でいい尽くすことはできない。強いていうなら、「良心」のように本当にそれをしていいのか、と自省することである。

(70)

(2) 問題発見→そのことによる問題と自分の意見

その良心を忘れた倫理はただの服務規定や行動規定に成り果て、その倫理感のない規程を「倫理」と呼んでいるのが現状だ。「守らなければならない理由」よりも「規程だから」が優先されてしまうと、次の世代は倫理に対する疑問を持つだろう。本当の倫理を知らず、「倫理なんてただの規定でしょ」という価値観が蔓延する恐れもある。

(153)

(3) 原因分析→不要

(4) 解決策→まとめと冒頭との繋がり

ないがしろにされた倫理は、規程やルールで取り戻すことができるほど簡単なものではない。むしろ、個々人の在り方に問いかけてくる厳しさを持っている。

(71)

(5) 解決策の吟味

 

計294字

 

【設問2】

傍線(2)『「ネイション(nation)を中心とする教育」について、筆者はどのように考えているか、説明しなさい。(240字以上300字以内)

 

(1) 議論の整理→不要

(2) 問題発見→問題点を指摘

ネイション中心の教育は国家それ自体を大切にする教えであり、「人類」という概念を忘れてしまっている。

(49)

(3) 原因分析→問題が起こった背景を引用

近代国家が成立するまで、教育は宗教が受け持っていた。宗教教育の場合、自分が存在することへの感謝と合わせて、自他の幸せを祈るという教育がされる。そのため、国家を重視するだけではなく、人類の救済も考えていた。しかし、近代以降の教育により、国のためなら人を殺してもいいという考え方が行き渡ってしまった。

(148)

(4) 解決策→結論

日本では、特別な学校以外で宗教教育をしてはならないことになっているが、宗教がいずれの社会でも営まれる公器であるならば、人類に関する問題にも直結するので、その在り方を見直した方がよいと考えている。

(97)

(5) 解決策の吟味→不要

 

294字

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