慶應義塾大学 文学部 2016年 自主応募総合考査I 解答例

2016年度 総合考査I

 

【設問1】

傍線部(5ページ)に「この両者はある意味でかなり異質なものだと思われる」とあります。どのように異質なのか、筆者の主張に基づいて説明しなさい。(240字以上300字以内)

 

  • 議論の整理・問題発見(近代科学)

近代科学は資本主義という経済社会システムが根幹に存在している。短期の時間軸が基本となっており、一義的かつ普遍的な法則が貫徹しているため、それぞれの要素は独立しており関係への注目は二次的なものだった。一義的だからこそ、全ての地域は進んでいるか遅れているかという価値観で判断される。

(139)

(2) 議論の整理・問題発見(民俗学的・歴史学的な関心)

一方、民俗学的・歴史学的な関心は長期的に形成されたその地域の環境や資源の状況から、それらに対して人々が適応するために生み出した観念・思想を理解することが重要だ。そのため、特定の場所や空間の個別性によるローカルな要素と、歴史的な背景に注目しなければならない。

(128)

(3) 原因分析→不要

(4) 解決策→結論

結論、時間軸と多様性への関心という二点において両者は異質である。

(32)

(5) 解決策の吟味

 

計299字

 

【設問2】

「地球倫理」が求められるのはどのような理由によると筆者は考えているか、筆者の主張に基づいて説明しなさい。(240字以上300字以内)

 

 

 

 

(1) 議論の整理→不要

(2) 問題発見→求められる理由の根幹となる問題

近年、核廃棄物の問題や未曾有の災害、宗教間の争いなど、これまでの価値観では対応しきれない課題が表出している。

(54)

(3) 原因分析→その原因

資本主義の流れの中で、近代社会はローカルからユニバーサルへと変化していったが、それらをつなぐ「グローバル」な価値観が新しく求められる。思想や宗教、あるいは自然観、世界観などの多様性に積極的な関心を向け、そのような異なる観念や世界観が生成した背景や環境、風土までを含めて理解しようとすることが必要だ。

(149)

(4) 解決策→解決策と結論

これまでの歴史を紐解くと、人類が生存していくために、物質的生産の外的拡大から内的・文化的発展に方向転換するタイミングがあった。それと同様の転換点として、「地球倫理」が求められると主張している。

(96)

(5) 解決策の吟味→不要

 

計299字

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