慶應義塾大学SFC 総合政策学部 2018 小論文 解説

(問1・問2は省略)

問3

問1・問2の解答を踏まえ、さらに資料1~6も参考にしつつ、上記の5つのルール に対して、党首選のルールとしての望ましさの観点から相対的な順位をつけてみ よ。(但し、同順位の者が複数あっても構わない)。そのように考えた根拠ととも に、600字以内で答えよ。

議論の整理……党首選で留意すべきこと(当選者は一人、当選者以外の序列は重要で はない、党首選出後の政党運営を視野)
ここで、党首選において留意すべきことをまとめると、党首選であることから当 選者が一人であること、当選者以外の序列は幹部人事などに反映されることはある とはいえさして重要でないこと、党首選出後の政党運営を視野に入れなければなら ないことの三つがある。
問題発見……問題がある選考方法(ペアごとの多数決)
こうした観点から最も望ましくない選好方法は、ペアごとの多数決であるといえ る。
原因分析……その原因(集団の絶対的傾向と異なるものが選ばれる)
なぜなら、ペアごとの多数決においては、それぞれのペアを組成する段階で、集 団の絶対的な傾向と異なるものが選ばれる可能性が極めて高いためである。
解決策……決選投票(各々の最も望む候補を選んだ上で、新たに候補者を選び直す)
そうした観点から考えると、もっとも望ましい党首選のあり方は、各々が最も望 む候補を選んだ上で、その次以降の選挙においても、残された選択肢の中で最も望 ましいと考えられる候補を選び直し続けることができる選挙方法であると考えられ る。つまり、決戦投票法こそが、最も望ましい選挙方法であると考えられる。
解決策の吟味……順位評点法(意見の多様性か可視化できるが、意見の集約に不向き)、単純多数決(最大多数の最上位の選好が反映される、過半数に届かず当選した 場合問題)、逐次消去法(段階的な絞込、少なからぬ党員に支持された候補の落選可 能性)
ここで、決選投票法と比較すると、順位評点法は意見の多様性か可視化できる が、意見の集約に不向きという点で問題がある。また、単純多数決法は、最大多数 の最上位の選好が反映される、過半数に届かず当選した場合問題がある。逐次消去 法についても、段階的な絞込により、少なからぬ党員に支持された候補の落選可能 性があることが問題となる。

問4

社会的選択の分析枠組みに基づいた分析が可能な現実の事例の中で、あなたが興 味深いと思うものを、簡単な説明とともに、300字以内で紹介せよ。

結論……最高裁判事の罷免審査 ここで、社会的選択の分析枠組みに基づいた分析が可能な現実の事例の中で、私 が興味深いと考えるものは、「最高裁判事の罷免審査」である。
根拠……消極的選択により実際的な改革の余地を否定している なぜなら、「最高裁判事の罷免審査」においては、有権者が選びたい判事を選ぶ のではなく、有権者が選びたくない判事を選ぶ仕組みであるため、実際のところ判 事を選ぶ機能を持ち得てないためである。
具体例……具体的な罷免選挙活動の実例 例えば、憲法訴訟として有名な一人一票訴訟について、ネガティブな判断を下し た判事を罷免させようとする運動があったが、結局のところ罷免したい判事を選ぶ 仕組みの下においては、そうした運動は十分な盛り上がりを見せなかった。

小論文に関するご相談・10日間無料添削はこちらから

「小論文、どう書けばいいかわからない……」「小論文、添削してくれる人がいない……」という方は、こちらからご相談ください。
(記事執筆者が相談対応させていただきます!)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です