2019年 慶應義塾大学 総合政策学部 解答例

【2019年 慶應義塾大学 総合政策学部 解答例】

(1)

1. 経済格差 (E)(F)(I)(K)
2. グローバル・ガバナンスの破綻 (D)(J)
3. マクロ経済の不均衡 (E)(I)(M)
4. 不正経済 (L)
5. 水、食料、エネルギー (B)(G)(P)(Q)
6. サイバー・セキュリティ問題 (A)(S)(T)
7. 人口問題の動態 (O)(R)
8. 資源安全予想の問題
9. グローバル化の抑制 (H)
10. 大量破壊兵器 (C)(N)

(2)

7.人口動態の課題で書いた場合(400字)

議論の整理……人口動態についての予測

ここで、資料1では人口動態についての予測として、「先進国に財政的負担を与え、新興経済諸国の社会安定への重大な危険性を生み出す」としている。

問題発見……予測の成否を問う

これは主に移民による影響を想定したものだと考えられるが、資料(O)(R)からこの予測の成否を問いたい。

論証……予測の成否について実際の結果と合わせて検証する

まず、資料(O)パネルCから言えることとして、経済力を今後付ける可能性が高い労働移民と、比較的経済的余裕が出てきた労働移民が家族を帯同することから労働移民の帯同家族と家族移民に着目すると、これら経済的余裕が見込まれる移民がいずれも減少傾向にあることがわかる。これは新興経済諸国の発展により自国でもある程度の経済的安定を得ることができるようになったためだろう。一方、経済的余裕の見込めない人道移民が増えていることは、先進国への財政負担を増やす可能性があり憂慮すべきことだ。また、(R)より先進国の多いヨーロッパ地域の人口シェアが減少傾向にあり、一方北アメリカ地域はいまだ人口シェアが微増していることが分かる。だが、それはアジア地域やアフリカ地域の人口激増とは比べようもなく、少子化による財政負担の悪化が懸念される。

結果……予測の成否を書く

ここで、予測の前半部である先進国の財政負担の増大は、これらの資料から否定できないだろう。また新興経済諸国についても、先進国への人道移民が増えることで、先進国と新興経済諸国の情報交換が増え、その結果としてテロを誘発する危険性がある。実際資料(S)からもテロ頻発地域以外でのテロの増大が懸念される。

結果の吟味……成否の吟味を書く

なし

→ 総じて長すぎるので削ると、下記のようになる

ここで、資料1では人口動態についての予測として、「先進国に財政的負担を与え、新興経済諸国の社会安定への重大な危険性を生み出す」としている。
これは主に移民による影響を想定したものだと考えられるが、資料(O)(R)からこの予測の成否を問いたい。
まず、資料(O)パネルCから言えることとして、家族移民に着目すると、これら経済的余裕が見込まれる移民がいずれも減少傾向にあることがわかる。一方、経済的余裕の見込めない人道移民が増えていることは、先進国への財政負担を増やす可能性があり憂慮すべきことだ。また、(R)より先進国の多いヨーロッパ地域の人口シェアが減少傾向にあり、少子化による財政負担の悪化が懸念される。
ここで、予測の前半部である先進国の財政負担の増大は、これらの資料から否定できないだろう。また新興経済諸国についても、先進国への人道移民が増えることで、その結果としてテロを誘発する危険性がある。
(397文字)

(3) 

現代の世界でリスクになっている問題 「多国籍企業の租税回避問題」(200字)

結論……多国籍企業の租税回避問題

現代の社会でリスクとなっている問題として、「多国籍企業の租税回避問題」がある。

根拠……マルクスやレーニンが言ったように国境のない経済で大資本の力が強まり大資本が国家を越え始めた

これは一国家よりも強大な力を持ちつつあるネット企業が、その本拠地を主に事業を行っている国以外に移すことで、本来営業拠点としている国に支払うべき租税を回避する問題である。こうした問題は、ネット経済の国境を問わないあり方に由来するものだ。

具体例……アマゾン、Googleの租税回避

たとえば、アマゾンやGoogleがその登記上の本社をシンガポールやアイルランドなどの租税回避地に置いていることがその一例である。

→ これも長過ぎるので短くすると

現代の社会でリスクとなっている問題として、「多国籍企業の租税回避問題」がある。
これは国境を越えたビジネスをしている大手ネット企業が、その本拠地を主に事業を行っている国以外に移すことで、本来営業拠点としている国に支払うべき租税を回避する問題である。
たとえば、アマゾンやGoogleがその登記上の本社をシンガポールやアイルランドなどの租税回避地に置いていることがその一例である。
(190字)

(4) 

北極海の最小海氷面積が推移している理由と、その推移によって生じる様々な変化、リスク、好機(400字)

議論の整理……地球環境の現状

現在、ますます地球温暖化が進み、地球環境の現状は大きく変化している。

問題発見……北極海の最小海氷面積が推移している

その一例として、北極海の最小海氷面積は、近年減少傾向にある。

論証……北極海の最小海水面積が推移している理由

この原因は、地球温暖化に際して、従来であれば海氷となった部分が、氷が解け海水となっているためである。このような減少はオゾン層の破壊により紫外線量が増大している南極でも顕著に見られる。

結果……その推移によって生じる様々な変化、リスク、好機

この推移による変化は、従来保たれてきた生態系が変化することである。このことは、生態系を崩壊し、現地近辺に在住する人間が捕食してきた資源を脅かす可能性もある一方で、あらたな資源の出現、特に天然ガスなど広汎な役割を持つ海洋資源の発見・採掘が容易になることにもつながる。
結果の吟味……その推移によって生じる様々な変化、リスク、好機への批判的検討
有史以来、人間は多くの地球環境変化に直面しつつも、その変化をリスクにではなく好機へと結びつけ、適者生存を図ってきた。今日のこの変化においてもいたずらにリスクばかりを見るのではなく、好機を見出す姿勢が重要になる。

現在、ますます地球温暖化が進み、地球環境の現状は大きく変化している。
その一例として、北極海の最小海氷面積は、近年減少傾向にある。
この原因は、地球温暖化に際して、従来であれば海氷となった部分が、氷が解け海水となっているためである。このような減少はオゾン層の破壊により紫外線量が増大している南極でも顕著に見られる。
この推移による変化は、従来保たれてきた生態系が変化することである。このことは、生態系を崩壊し、現地近辺に在住する人間が捕食してきた資源を脅かす可能性もある一方で、あらたな資源の出現、特に天然ガスなど広汎な役割を持つ海洋資源の発見・採掘が容易になることにもつながる。
有史以来、人間は多くの地球環境変化に直面しつつも、その変化をリスクにではなく好機へと結びつけ、適者生存を図ってきた。今日のこの変化においてもいたずらにリスクばかりを見るのではなく、好機を見出す姿勢が重要になる。
(397文字)

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