東京学芸大学 学校教育専修 2016年 小論文 解答例

  • 設問

問Ⅰ

A、Bはそれぞれ、幼稚園(幼稚園・保育所)と小学校、小学校と中学校の間のスムーズな連携のために小学校の教師がなし得ることについて、現職の教師が経験にもとづいて提言いている文章である。これらの提言から読み取れる、幼保小の連携(A)と小中の連携(B)の課題の違いの中から、あなたが重要だと考えるものを一つ選び、文章を適切に引用して四〇〇字以内(句読点等を含む)で説明せよ。

 

問Ⅱ

幼児期―小学校―中学校のスムーズな連携のために小学校の教師にとって重要なことは何か、あなたの考えを六〇〇字以内(句読点を含めむ)で述べよ。

 

  • 答案構成

問Ⅰ

はじめに、幼保小の連携、小中の連携それぞれの課題の違う部分で自身が重要だと思うところを述べる。そしてその根拠を簡潔に示してから、本文中の引用を交えて具体例を述べる。すなわち、結論・根拠・具体例の形に落とし込めば良い。

 

問Ⅱ

はじめに、幼児期―小学校の連携の課題および小学校―中学校の連携の課題を議論の整理として述べる。次に、その問題点を書いたうえで、原因分析を行う。さらに自らの考えとしてその解決策および吟味を行う。つまり、この問題では、議論の整理、問題発見、原因分析、解決策、解決策の吟味という5STEPSに落とし込んで考えれば良い。

 

 

 

  • 答案例

問Ⅰ

  1. 結論

私は幼保小のスムーズな連携のために中心的に教えるべきこと、そして小中のスムーズな連携を考えた場合に中心的に教えるべきことがそれぞれ別々のものとなりがちであることが重要だと考える。

 

  1. 根拠

なぜなら、幼児期「からの」課題と中学進学「に向けての」課題が別々であると小学校教育の方針が定まらないからである。

 

  1. 具体例

例えば、幼保では「生活の基本の基本」、小学校では「集団生活でのルール」を学ぶため、幼保小の連携においては生活における基本的な態度を身に着けることに主眼が置かれる。一方で中学校では「中一ギャップ」と言われる問題のなかで「九九やローマ字、配当漢字、定規の操作、視写」といった「小学校で確実にみにつけておきたい学習内容」が定着していないと小学校教育の課題が挙げられている。つまり、小中の連携において基礎的な知識や学習能力を身に着けることが主眼に置かれている。

 

 

 

 

 

私は幼保小のスムーズな連携のために中心的に教えるべきこと、そして小中のスムーズな連携を考えた場合に中心的に教えるべきことがそれぞれ別々のものとなりがちであることが重要だと考える。なぜなら、幼児期「からの」課題と中学進学「に向けての」課題が別々であると小学校教育の方針が定まらないからである。例えば、幼保では「生活の基本の基本」、小学校では「集団生活でのルール」を学ぶため、幼保小の連携においては生活における基本的な態度を身に着けることに主眼が置かれる。一方で中学校では「中一ギャップ」と言われる問題のなかで「九九やローマ字、配当漢字、定規の操作、視写」といった「小学校で確実にみにつけておきたい学習内容」が定着していないと小学校教育の課題が挙げられている。つまり、小中の連携において基礎的な知識や学習能力を身に着けることが主眼に置かれている。(371字)

 

問Ⅱ

  1. 議論の整理

幼児期、小学校期においては校内の歩き方や和式トイレの使い方から始まり、集団生活のルールといった生活におけるごく基本的なことを学ぶ。それに対して、小学校から中学校期においては学習内容の高度化に伴い学力を身に着けること、さらには勉学を含めた大きな環境の変化に適応することが求められる。

 

  1. 問題発見

したがって、小学校期は、幼児期および中学校期を架橋する時期として大変重要でそれだけに難しい時期である。

 

  1. 原因分析

なぜなら、小学校期は幼児期「からの」課題に引き続き取り組みつつ、中学校期「に向けての」課題にも着手しなければならないという大変難しい時期であり、子どもの成長にとってはどちらの時期も非常に重要で決して疎かにできないからである。

 

  1. 解決策

この課題をうまく解決するに私は、小学校期において「自助」という姿勢を教えることが必要であると考える。すなわち、ノーチャイムの導入によって子どもたちが自ら時計を見て行動することが増えたように、自ら状況を判断する力を養うのである。

 

  1. 解決策の吟味

このような「自助」の習慣を学んでいくことは、子どもたちが受動的になることなく周りとの協調に積極的になることを助けると考える。つまり、中学校になってからも学習の習慣を身に着ける、つまり勉学における「自助」や、進学に伴う大きな環境の変化に対しても、一人で悩むのではなく友達と協力して解決に向かうといった日常生活における積極性の習得にも通じるものがある。

 

 

 

幼児期、小学校期においては校内の歩き方や和式トイレの使い方から始まり、集団生活のルールといった生活におけるごく基本的なことを学ぶ。それに対して、小学校から中学校期においては学習内容の高度化に伴い学力を身に着けること、さらには勉学を含めた大きな環境の変化に適応することが求められる。

したがって、小学校期は、幼児期および中学校期を架橋する時期として大変重要でそれだけに難しい時期である。

なぜなら、小学校期は幼児期「からの」課題に引き続き取り組みつつ、中学校期「に向けての」課題にも着手しなければならないという大変難しい時期であり、子どもの成長にとってはどちらの時期も非常に重要で決して疎かにできないからである。

この課題をうまく解決するに私は、小学校期において「自助」という姿勢を教えることが必要であると考える。すなわち、ノーチャイムの導入によって子どもたちが自ら時計を見て行動することが増えたように、自ら状況を判断する力を養うのである。

このような「自助」の習慣を学んでいくことは、子どもたちが受動的になることなく周りとの協調に積極的になることを助けると考える。つまり、中学校になってからも学習の習慣を身に着ける、つまり勉学における「自助」や、進学に伴う大きな環境の変化に対しても、一人で悩むのではなく友達と協力して解決に向かうといった日常生活における積極性の習得にも通じるものがある。(590字)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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