九州大学 共創学部 2018年 小論文 過去問解説

■答案構成

[設問1]

問1.

まず、5STEPの議論の整理「共通の前提」を使用して、

問題意識

についてまとめ、続けて

高齢者の問題
雇用の問題
女性の問題
若者の問題
日本人全体の問題

という各問題についてまとめる。

問2.

5STEPの解決策or結論部分を使用する。

解決策or結論
問題点の原因をつぶす解決策or結論→ 自分が貢献できること
解決策or結論の根拠→ 自分が貢献できることの根拠
解決策or結論の具体例→ 自分が貢献できることの具体例
解決のための資源→ 自分が貢献するための資源
他の解決策or結論→ 他に自分が貢献できること
解決策or結論の吟味→ 自分が貢献できることの批判

[設問2]

問1.

5STEPを使用する。

議論の整理→ 介護領域でのAI実用化 
問題発見→ 介護領域でのAI実用化の問題点
問題分析→ 介護領域でのAI実用化の問題点の原因
解決策or結論
解決策or結論→ 介護領域でのAI実用化の解決策or結論
解決策or結論の根拠→ 介護領域でのAI実用化の解決策or結論の根拠
解決策or結論の具体例→ 介護領域でのAI実用化の問題点の解決策or結論の具体例
解決策or結論成立のための資源→ 介護領域でのAI実用化の解決策or結論成立のための資源
他の解決策or結論→ 他の介護領域でのAI実用化の解決策or結論
解決策or結論の吟味→ 介護領域でのAI実用化の問題点の批判

問2.

結果・根拠・具体例を使う。

結果→ AI開発ガイドラインは必要 
根拠→ AI開発ガイドラインが必要な根拠
具体例→AI開発ガイドラインが必要な具体例

■ 答案例

[設問1]

問1.

問題意識について

このプロジェクトチームは、日本社会のあり方及びそれに対する政府の関与の仕方に問題意識を持っている。「昭和」の時代と比較した時に、チームは現在、高齢者・勤労者・女性・若者・全世代において問題が深まっていると認識していると私は推測する。

高齢者の問題

まず、高齢者について、働きたい健康な高齢者が増えているにもかかわらず定年の設定が早すぎることと、昭和の時代の高齢者にあわせてつくられた、高齢者に手厚い社会保障制度を現在も使っていることを問題として認識していると推測する。

雇用の問題

次に雇用について、非正規雇用者の増加と低年収と低学歴を問題として認識していると推測する。

女性の問題

それから、女性について、女性の人生のありかたが多様化していることを問題として認識していると推測する。

若者の問題

さらに、若者について、日本へ奉仕したい気持ちはあるが、政策決定過程への関与は困難であるという意識があることが問題として認識していると推測する。

日本人全体の問題

最後に、日本人全体の生活満足度が低いことを問題として認識していると推測している。

このプロジェクトチームは、日本社会のあり方及びそれに対する政府の関与の仕方に問題意識を持っている。「昭和」の時代と比較した時に、チームは現在、高齢者・勤労者・女性・若者・全世代において以下の問題が深まっていると認識していると私は推測する。
まず、高齢者について、働きたい健康な高齢者が増えているにもかかわらず定年の設定が早すぎることと、昭和の時代の高齢者にあわせてつくられた、高齢者に手厚い社会保障制度を現在も使っていることを問題として認識していると推測する。
次に雇用について、非正規雇用者の増加と低年収と低学歴を問題として認識していると推測する。
それから、女性について、女性の人生のありかたが多様化していることを問題として認識していると推測する。
さらに、若者について、日本へ奉仕したい気持ちはあるが、政策決定過程への関与は困難であるという意識があることを問題として認識していると推測する。
最後に、日本人全体の生活満足度が低いことを問題として認識していると推測している。
(444字)

問2.

1. 解決策or結論
解決策or結論→ 自分が貢献できること

ひとりひとりの構成員がより充実した生活を送ることができ、また持続的でもある社会を実現するために、私が貢献できることは、政策決定過程への関与である。つまり私の参加により、変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれないと思うことである。

解決策or結論の根拠→ 自分が貢献できることの根拠

なぜなら、政策決定過程への関与は可能だからである。

解決策or結論の具体例→ 自分が貢献できることの具体例

たとえば、ひとりひとりの構成員がより充実した生活を送るためには、経済成長だけでなく生活満足度を上げる必要があるが、生活満足度を上げるには、生活のどういう点に満足していて、生活のどういう点に不満があるかということを調査する必要がある。ひとりひとりの構成員の満足することは価値観によって多岐にわたる一方で、生活のどういう点に不満があるかということは、資料のスライドにあるように、ある程度まとめることが可能である。生活のどういう点に不満があるか明らかになれば、構成員が生活に満足するために、どのように政府が関与するかを検討することができる。構成員の生活を満足させるためにどのような政策をとるか、最終的に国民の代表である議員が決定することになるが、それまでの政策決定の過程への関与は実際には私たちにも可能である。

解決のための資源→ 自分が貢献するための資源

この政策決定の過程への関与を可能にする条件としては、誰かが政策について意見を言った場合に、政策決定の際にその意見を反映させてくれるような議会側の姿勢が必要である。

他の解決策or結論→ 他に自分が貢献できること

なお、他に私ができる貢献としては、働きたい高齢者に働いてもらうために、高齢者にできることを仕事としてお願いすることである。

解決策or結論の吟味→ 自分が貢献できることの批判

一方、人々が政策決定の過程への関与をしない場合、議員に政策決定をまかせるしかなく、議員間の限られた意見だけが反映された政策が決定されてしまう恐れがある。よって、ひとりひとりの構成員がより充実した生活を送ることができ、また持続的でもある社会を実現するために、私が貢献できることは、政策決定過程への関与であると考える

ひとりひとりの構成員がより充実した生活を送ることができ、また持続的でもある社会を実現するために、私が貢献できることは、政策決定過程への関与である。つまり私の参加により、変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれないと思うことである。
なぜなら、政策決定過程への関与は可能だからである。
たとえば、ひとりひとりの構成員がより充実した生活を送るためには、経済成長だけでなく生活満足度を上げる必要があるが、生活満足度を上げるには、生活のどういう点に満足していて、生活のどういう点に不満があるかということを調査する必要がある。ひとりひとりの構成員の満足することは価値観によって多岐にわたる一方で、生活のどういう点に不満があるかということは、資料のスライドにあるように、ある程度まとめることが可能である。生活のどういう点に不満があるか明らかになれば、構成員が生活に満足するために、どのように政府が関与するかを検討することができる。構成員の生活を満足させるためにどのような政策をとるか、最終的に国民の代表である議員が決定することになるが、それまでの政策決定の過程への関与は実際には私たちにも可能である。
この政策決定の過程への関与を可能にする条件としては、誰かが政策について意見を言った場合に、政策決定の際にその意見を反映させてくれるような議会側の姿勢が必要である。
なお、他に私ができる貢献としては、働きたい高齢者に働いてもらうために、高齢者にできることを仕事としてお願いすることがある。
一方、政策決定の過程への関与をしない場合、議員に政策決定をまかせるしかなく、議員間の限られた意見だけが反映された政策が決定されてしまう恐れがある。よって、ひとりひとりの構成員がより充実した生活を送ることができ、また持続的でもある社会を実現するために、私が貢献できることは、政策決定過程への関与であると考える。
(789字)

[設問2]

問1.

5STEPを使用する。

議論の整理→ 介護領域でのAI実用化 

厚生労働省の「保健医療分野におけるAI活用推進懇談会」は、介護・認知症の領域を、AI開発を進めるべき重点領域と位置付けている。

問題発見→ 介護領域でのAI実用化の問題点

ここで、介護・認知症の領域でAIを実用化しようとする場合に想定される問題として、介護・認知症の対象者の症状は様々で、時によって変化し、徐々に進行していくことをあげる。

問題分析→ 介護領域でのAI実用化の問題点の原因

なぜなら、ディープラーニングで、対象者から症状についてのデータを大量に抽出して、AIにデータを読み込ませて評価基準自体を考えさせても、しばらく時間が経過すると対象者の症状が変わるので、データが古くなり、評価基準があわなくなる可能性があるからである。

解決策or結論
解決策or結論→ 介護領域でのAI実用化の解決策or結論

この問題の解決策or結論として、汎用AIの実現が必要だと私は考える。

解決策or結論の根拠→ 介護領域でのAI実用化の解決策or結論の根拠

なぜなら、汎用AIは、経験からの学習を通じて様々な問題に対する多角的な解決能力が獲得できるからである。

解決策or結論の具体例→ 介護領域でのAI実用化の問題点の解決策or結論の具体例

たとえば、認知症の対象者の症状は様々で、日によって良くなったり悪くなったりするが、症状の進行のしかたには傾向がある。汎用AIは経験からの学習が可能なので、AIに不特定多数の認知症対象者の時系列のデータを大量に読み込ませれば、認知症の対象者の症状がある程度予測できるようになるので、問題が起こっても多角的に解決できる可能性がある。

解決策or結論成立のための資源→ 介護領域でのAI実用化の解決策or結論成立のための資源

ただし、汎用AIを実現するには、人間による客観的な時系列のデータが必要になる。つまり、対象者を日々客観的な目で観察して記録し、データを用意することが重要になってくる。

他の解決策or結論→ 他の介護領域でのAI実用化の解決策or結論

汎用AIの実現以外の解決策or結論としては、ディープラーニングで、一定期間ごとにデータを更新してAIに読み込ませて評価基準を再考させる方法がある。

解決策or結論の吟味→ 介護領域でのAI実用化の問題点の批判

一方、介護や認知症の対象者は日々落ち込んでいる人も多いが、汎用AIには、そんな人を笑わすような気を遣うことはできない。しかし、介護や認知症の対象者がいる現場では、ユーモアなど考えている間もなく仕事に追われることが多いため、汎用AIの実現が必要だと私は考える。

厚生労働省の「保健医療分野におけるAI活用推進懇談会」は、介護・認知症の領域を、AI開発を進めるべき重点領域と位置付けている。
ここで、介護・認知症の領域でAIを実用化しようとする場合に想定される問題として、介護・認知症の対象者の症状は様々で、時によって変化し、徐々に進行していくことをあげる。
なぜなら、ディープラーニングで、対象者から症状についてのデータを大量に抽出して、AIにデータを読み込ませて評価基準自体を考えさせても、しばらく時間が経過すると対象者の症状が変わるので、データが古くなり、評価基準があわなくなる可能性があるからである。
この問題の解決策or結論として、汎用AIの実現が必要だと私は考える。
なぜなら、汎用AIは、経験からの学習を通じて様々な問題に対する多角的な解決能力が獲得できるからである。
たとえば、認知症の対象者の症状は様々で、日によって良くなったり悪くなったりするが、症状の進行のしかたには傾向がある。汎用AIは経験からの学習が可能なので、AIに不特定多数の認知症対象者の時系列のデータを大量に読み込ませれば、認知症の対象者の症状がある程度予測できるようになるので、問題が起こっても多角的に解決できる可能性がある。
ただし、汎用AIを実現するには、人間による客観的な時系列のデータが必要になる。つまり、対象者を日々客観的な目で観察して記録し、データを用意することが重要になってくる。
汎用AIの実現以外の解決策or結論としては、ディープラーニングで、一定期間ごとにデータを更新してAIに読み込ませて評価基準を再考させる方法がある。
一方、介護や認知症の対象者は日々落ち込んでいる人も多いが、汎用AIには、そんな人を笑わすような気を遣うことはできない。しかし、介護や認知症の対象者がいる現場では、ユーモアなど考えている間もなく仕事に追われることが多いため、汎用AIの実現が必要だと私は考える。
(770字)

問2.

結果→ AI開発ガイドラインは必要 

AIのシステムが国境を越えて人間及び社会に広範かつ多大な影響を及ぼすと見込まれることから、AIの研究開発や利用に対し倫理規定を設けようとする活動が世界的に始まっているが、私はAI開発に関するガイドラインを定める必要があると考える。

根拠→ AI開発ガイドラインが必要な根拠

なぜなら、AIのシステムを使うのは人間だからである。ルールがないと暴走する人が出てくるだろう。また、ルールを守らないようなことをAIに指示する人のために、ルールを変更することは、社会に混乱が生じる可能性がある。

具体例→AI開発ガイドラインが必要な具体例

たとえば、自動運転車に「10分で30キロ先の目的地へ」と指示する人のために、速度制限を緩めたりなくしたりすることは、安全の面でも問題がある。少なくとも、自動運転車が走っている国のルールを守らないと交通に混乱が生じる可能性がある。

AIのシステムが国境を越えて人間及び社会に広範かつ多大な影響を及ぼすと見込まれることから、AIの研究開発や利用に対し倫理規定を設けようとする活動が世界的に始まっているが、私はAI開発に関するガイドラインを定める必要があると考える。
なぜなら、AIのシステムを使うのは人間だからである。ルールがないと暴走する人が出てくるだろう。また、ルールを守らないようなことをAIに指示する人のために、ルールを変更することは、社会に混乱が生じる可能性がある。
たとえば、自動運転車に「10分で30キロ先の目的地へ」と指示する人のために、速度制限を緩めたりなくしたりすることは、安全の面でも問題がある。少なくとも、自動運転車が走っている国のルールを守らないと交通に混乱が生じる可能性がある。
(320字)

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