名古屋大学 法学部 2015年 小論文 過去問解説

■ 答案構成

問1.
 
反証可能性がない仮説の定義をまとめる。

問2.

結論・根拠・具体例を使う。

1. 結論…N=K問題を抱える説明が適切でない理由
2. 根拠…N=K問題を抱える説明が適切でない理由の根拠
3. 具体例…N=K問題を抱える説明が適切でない理由の具体例

問3.

5STEPを使う。解決策部分は解決策を求める問題の構成を使う

1. 議論の整理…反証可能性のない仮説の具体例:猛暑の原因は神様の怒り仮説
2. 問題発見…神様の怒り仮説の問題点
3. 問題分析…神様の怒り仮説の問題点の原因
4. 解決策
1) 原因をつぶす解決策…反証可能性のある仮説にするダールの議論 
2) 解決策の抽象的な根拠…反証可能性のある仮説にする根拠
3) 解決策の具体的な事例…反証可能性のある仮説にする具体例
4) 解決策実行のために必要な資源…反証可能性のある仮説にするために必要な資源
5. 解決策の吟味…反証可能性のない仮説のままにすること

■ 答案例

問1.

反証可能性がない仮説とは、このような証拠があれば、仮説は間違っていましたと認める仮説の構造が存在しない仮説のことである。
(60字)

問2.

1. 結論…N=K問題を抱える説明が適切でない理由

N=K問題を抱える説明が適切でない理由は、その説明が反証可能性のない仮説だからである。

2. 根拠…N=K問題を抱える説明が適切でない理由の原因

なぜなら、反証可能性のない仮説には対立する仮説が提示されないので、説明されるべき事例の数と説明の数が等しくなるからである。

3. 具体例…説明が適切でない理由の具体例

例えば、各国の福祉の水準は文化によって決まるという説明は、反証可能性のない仮説のために対立する仮説がなく、各国の福祉の水準の事例の数と説明の数が等しくなってしまう。

N=K問題を抱える説明が適切でない理由は、その説明が反証可能性のない仮説だからである。
なぜなら、反証可能性のない仮説には対立する仮説が提示されないので、説明されるべき事例の数と説明の数が等しくなるからである。
例えば、各国の福祉の水準は文化によって決まるという説明は、反証可能性のない仮説のために対立する仮説がなく、各国の福祉の水準の事例の数と説明の数が等しくなってしまう。
(179文字)

問3.

1. 議論の整理…反証可能性のない仮説の具体例:猛暑の原因は神様の怒り仮説

反証可能性のない仮説の具体例として、今年の夏の猛暑は神様の怒りが原因であるという仮説を挙げる。

2. 問題発見…神様の怒り仮説の問題点

ここで、「神様の怒り」仮説の問題点は、夏の猛暑だけでなく、あらゆる異常気象について、それは神様の怒りが原因だと言えてしまうことである。つまり、1つの仮説でなんでも説明できてしまうことである。

3. 問題分析…神様の怒り仮説の問題点の原因

なぜなら、このような証拠があれば、「神様の怒り」仮説はまちがっていましたと認める仮説の構造が存在していない、言い換えれば反証可能性がないからである。

4. 解決策

1) 原因をつぶす解決策…反証可能性のある仮説にするダールの議論 

ダールは、仮説を議論する場合、仮説の前提になっているものの存在を検証して、どのような証拠が出たら、仮説の前提になっている存在はなかったとまちがいを認めるのかを明確にする必要があると述べている。

2) 解決策の抽象的な根拠…反証可能性のある仮説にする根拠

これは、反逆可能性のある議論をして、仮説を科学的に検証するためである。

3) 解決策の具体的な事例…反証可能性のある仮説にする具体例

たとえば「神様の怒り」仮説では、ダールの議論を参考にすると、まず神様の存在を検証する必要がある。そして、どのような証拠が出たら、神様はいなかったとまちがいを認めるのかを明確にする必要がある。そうすると「神様の怒り」仮説が反証可能性のある仮説になるというわけである。

4) 解決策実行のために必要な資源…反証可能性のある仮説にするために必要な資源

この解決策を実行するためには、宗教専門家などによる神様の条件や神様の存在についての研究が必要になるだろう。

5. 解決策の吟味…反証可能性のない仮説のままにすること

もっとも、「神様の怒り」仮説が反証可能性のない仮説のままでも、神様を信じる人は「神様の怒り」仮説は正しいと判断するだろう。しかし、科学の対象としてまじめに検討するためには、反証可能性のある仮説にすることが必要である。よって、神様の怒り仮説を反証可能性のある仮説にするために、まず神様の条件を明らかにし、神様の存在を検証する必要があると考える。

反証可能性のない仮説の具体例として、今年の夏の猛暑は神様の怒りが原因であるという仮説を挙げる。
ここで、「神様の怒り」仮説の問題点は、夏の猛暑だけでなく、あらゆる異常気象について、それは神様の怒りが原因だと言えてしまうことである。つまり、1つの仮説でなんでも説明できてしまうことである。
なぜなら、このような証拠があれば、「神様の怒り」仮説はまちがっていましたと認める仮説の構造が存在していない、言い換えれば反証可能性がないからである。
ダールは、仮説を議論する場合、仮説の前提になっているものの存在を検証して、どのような証拠が出たら、仮説の前提になっている存在はなかったとまちがいを認めるのかを明確にする必要があると述べている。これは、反逆可能性のある議論をして、仮説を科学的に検証するためである。たとえば「神様の怒り」仮説では、ダールの議論を参考にすると、まず神様の存在を検証する必要がある。そして、どのような証拠が出たら、神様はいなかったとまちがいを認めるのかを明確にする必要がある。そうすると「神様の怒り」仮説が反証可能性のある仮説になるというわけである。この解決策を実行するためには、宗教専門家などによる神様の条件や神様の存在についての研究が必要になるだろう。
もっとも、「神様の怒り」仮説が反証可能性のない仮説のままでも、神様を信じる人は「神様の怒り」仮説は正しいと判断するだろう。しかし、科学の対象としてまじめに検討するためには、反証可能性のある仮説にすることが必要である。よって、神様の怒り仮説を反証可能性のある仮説にするために、まず神様の条件を明らかにし、神様の存在を検証する必要があると考える。
(703文字)

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