早稲田大学 スポーツ科学部 2003年 小論文 過去問解説

■ 設問

これは、5STEPを使って解くべき問題。

1. 議論の整理→ ドーピングが規制される理由について

2. 問題発見→ ドーピング規制は公平性を保障するのか

3. 原因分析→ ドーピング規制を順守するためのサポートには、不公平さがある

4. 解決策→ ドーピング対応医療チームの無料化

5. 解決策の吟味→ 医療チームの国際的基準を設定する必要がある

■ 答案例

  1. 議論の整理→ ドーピングが規制される理由について

スポーツにおいてドーピングが厳しく規制されている背景には、公平性の問題や社会的影響への懸念、スポーツの価値を損なう可能性があること、選手の健康を害することなどが挙げられる。公平性の観点から言えば、ここでも述べられているように、テクノロジーを駆使したウェアやスポーツ用具を使用することも不公平である。しかし、ドーピングがとりわけ厳しく禁止されている理由の一つは、体内に物質を取り入れることによって身体機能を増強することが、個の身体の完結性を重視する近代スポーツの価値観に大きく反するからである。

  1. 問題発見→ ドーピング規制は公平性を保障するのか

だが、ここでの問題は、ドーピングの規制を厳しくすることは、果たしてスポーツおよび選手間の公平性を保障するかということである。

  1. 原因分析→ ドーピング規制を順守するためのサポートには、不公平さがある

たとえば、テクノロジーの進歩に伴って毎年のように禁止薬物が変わり、それに従ってアスリートは普段摂取している食料品やサプリメントに含まれる物質はもちろんのこと、医療的治療にも特別に気を遣わなくてはいけなくなった。つまり、アスリートがそれを順守するには、多かれ少なかれプロのサポートが必要であるということである。しかし、アスリートの置かれた環境や経済状況によっては、そうしたサポートが受けられない場合も考えられ、公平であるとは言えない。また、ドーピング問題を気にして最良の治療がためらわれることは、アスリートの健康の観点からも矛盾しているといえる。

  1. 解決策→ ドーピング対応医療チームの無料化

以上のことから、ドーピング規制によって公平性を維持しようとするならば、ドーピングに精通している栄養士、医師、薬剤師等の医療チームを設置し、選手ならば誰でも無料でサポートが受けられるようにすべきである。

5. 解決策の吟味→ 医療チームの国際的基準を設定する必要がある

一方で、このような国家的な医療チームを組織する場合、ロシアのように国が主導となってアスリートにドーピングをさせるという問題も起こりやすい。このようなチームにこそ、国際的な基準が必要であり、責任が課せられる必要がある。

 

 

スポーツにおいてドーピングが厳しく規制されている背景には、公平性の問題や社会的影響への懸念、スポーツの価値を損なう可能性があること、選手の健康を害することなどが挙げられる。公平性の観点から言えば、ここでも述べられているように、テクノロジーを駆使したウェアやスポーツ用具を使用することも不公平である。しかし、ドーピングがとりわけ厳しく禁止されている理由の一つは、体内に物質を取り入れることによって身体機能を増強することが、個の身体の完結性を重視する近代スポーツの価値観に大きく反するからである。

だが、ここでの問題は、ドーピングの規制を厳しくすることは、果たしてスポーツおよび選手間の公平性を保障するかということである。たとえば、テクノロジーの進歩に伴って毎年のように禁止薬物が変わり、それに従ってアスリートは普段摂取している食料品やサプリメントに含まれる物質はもちろんのこと、医療的治療にも特別に気を遣わなくてはいけなくなった。つまり、アスリートがそれを順守するには、多かれ少なかれプロのサポートが必要であるということである。しかし、アスリートの置かれた環境や経済状況によっては、そうしたサポートが受けられない場合も考えられ、公平であるとは言えない。また、ドーピング問題を気にして最良の治療がためらわれることは、アスリートの健康の観点からも矛盾しているといえる。

以上のことから、ドーピング規制によって公平性を維持しようとするならば、ドーピングに精通している栄養士、医師、薬剤師等の医療チームを設置し、選手ならば誰でも無料でサポートが受けられるようにすべきである。一方で、このような国家的な医療チームを組織する場合、ロシアのように国が主導となってアスリートにドーピングをさせるという問題も起こりやすい。このようなチームにこそ、国際的な基準が必要であり、責任が課せられる必要がある。(788文字)

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