横浜国立大学 教育人間科学部 2003年 小論文 第二問 過去問 解説

|1| 近年の日本においてよく論じられることの一つに、少子化の問題がある。以下の図表を参考にして、問いに答えなさい。(50点)

 

以下、各図表から読み取れる内容の概要である。

 

図1 離家未経験者(1988-1998)

1974年からの比較で、女性は25-29歳、30-34歳ともに離家未経験者の割合が10%程度増加している。男性は1-2%の増減である。

 

図2 未婚率(1974-1994)

男性はどの年齢層も10%以上増加。特に顕著なのは25歳以降で、20-30%増加している。女性も同様だが、20-29歳で顕著であり、どちらも30%以上増加している。

 

図3 失業率の推移(1988-1998)

男性はどの年代も1%以上増加、20-24歳が顕著で3%増加している

女性は20-29歳が顕著で2.5%程度増加している。

 

表1 合計特殊出生率(1950-1995)

15歳から45歳までの女性で考えている

 

問1

図1〜3および表1を参考に、 少子化の原因と現状を説明しなさい。

(200 字以内)

 

(1) 議論の整理→不要

(2) 問題発見→図表から読み取った現状を記載

(3) 原因分析→その原因を整理

(4) 解決策→結論。最後の一文。

(5) 解決策の吟味→不要

 

少子化の現状として、合計特殊出生率の大幅な低下が挙げられる。1950年との比較で約30%減少している。大きな原因は未婚率の上昇で、男性は25歳以上、女性は25-29歳代において顕著に表れている。男性は20-24歳代の失業率増加に伴い、経済的に自立する年齢が上がっていること、女性は25-35歳における離家未経験者の増加が原因だと考えられる。このため、結婚後の出産適齢期間が減少し、合計特殊出生率の低下を招いているのではないか。

(195)

 

問2

図1~3および表1からは読みとれない少子化の原因を、個人と社会的観

点から説明しなさい。(200 字以内)

 

(1) 議論の整理→最初の一文。論理が飛躍しないように記載。

(2) 問題発見→問題は個人、社会的観点に分けて記載。

(3) 原因分析→(2)の個人、社会的観点につなげて記載。

(4) 解決策→不要

(5) 解決策の吟味→不要

 

晩婚化が少子化につながることを前提とし、個人と社会的観点から晩婚化の原因を追求していく。まず、個人の観点だと、高校卒業後に進学する層が増加し、就職年齢が上昇したことが挙げられる。結婚・出産に伴う出費に備えて貯蓄する期間を鑑みると、晩婚化の原因となり得る。社会的観点だと、女性の社会進出機会の増加が挙げられる。キャリアを積む中で、結婚よりも仕事に力を注ぎたいと考える女性の増加が原因の一つだと考える。

(199)

 

問3

図3に示される若年失業率の経年推移と経済状況との関係を簡潔に述べな

さい。(100 字以内)

 

(1) 議論の整理→不要

(2) 問題発見→一文目

(3) 原因分析→二文目以降

(4) 解決策→不要

(5) 解決策の吟味→不要

 

経済状況の停滞と若年失業率の増加の間には比例的な相関関係がある。1990年代前半のバブル崩壊までの若年失業率の経年推移はほぼ横ばいだが、それ以降の平成不況と呼ばれる期間は右肩上がりに増加している。

(95)

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