2019年 上智大学カトリック高等学校対象特別入学試験 法学部・国際関係法学科 小論文 解答例

問題発見……

戦中にアジア諸国に対して行った侵略行為について、日本はいくどか謝罪の機会を設けているが、十分に受け入れられていない。

論証……

その理由となるのが、謝罪する行為とそれを批判する行為が、同時に存在していることである。過去の侵略行為を反省する旨を伝えると、日本国内で反中・反韓の声がわきあがる。平和を願う声明を出すと同時に、軍事増強、憲法改正の動きがあらわれる。日本というひとつの人格ではなく、個人あるいは特定の政権のレベルにおいてのみ、謝罪しているというのが現状である。

結論……

私は、「人格分裂」を克服する「謝罪の論理」として、ふたつの方法があると考える。このふたつの方法を一体化させることで、「人格分裂」を克服できると思っている。

ひとつめの方法は、過去の戦争に責任を負うべきひとつの人格による謝罪である。日本では、天皇がすでに不幸な過去について謝罪している。それが日本の謝罪として受け入れられないのは、現在の天皇は政治から切り離された存在だからである。アジア諸国に対する侵略は政治的行為である。過去の侵略行為の謝罪を成立させるためには、政府による明確な謝罪が不可欠である。

同時に、「二度と戦争をおこさない」という姿勢を法的に示すことも必要である。憲法第9条は、過去の過ちを二度と繰り返さないという日本の意志のあらわれである。それを改正する動きがある限り、いくら謝罪しても「人格の分裂」に陥るだけだろう。法律は、日本という人格を制度としてあらわすものだ。制度が変われば、人格が変わり、謝罪の意志は消え去ってしまう。

吟味……

「人格分裂」を克服する「謝罪の論理」を成立させるためには、政治的な謝罪と法的な謝罪を一体化させる必要がある。日本では、三権分立という考えから政治と法は切り離されている。しかし実際は、法律の制定や改正は政治と密着に結びついている。そこで、このふたつを一体化したうえで謝罪しなければ、人格は分裂せざるを得ないのである。(803文字)

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