上智大学 文学部フランス文学科 AO入試 吉村和明ゼミ向け

  • 議論の整理

シャルル・ボードレールの散文詩は現代に生きる我々の心にも強く訴えかけるものがある。なぜ彼の作品が、違う時代を生きる私のような人間をも魅了するのかというと、象徴主義文学の先駆者たる彼が普遍的な人間の想念を芸術に昇華しているからだと論じることができるであろうが、それ以上に私にとって重要だと考えられるのは、彼が扱う人間の想念が苦悩や憂鬱といった退廃的なものであるという点である。退廃的な思想の魅力は実生活の具体的な問題を抽象化し、死や愛といった答えのない壮大なテーマにすり替えることで、悩みを均質化できるところにあると私は考えている。

  • 問題発見

だがこれは芸術に昇華されるのでなければ、解決すべき問題をただ棚上げしているだけに過ぎない。このような態度を貫くことで救われる魂は存在しないように思われる。事実、詩人として満足のいく活動が出来ない無力感に苛まれた晩年のボードレールは、マネへの書簡の中で自身が絶望状態にあることを吐露している。それでは、このような退廃的芸術に我々はどう向き合っていくべきなのだろうか。ボードレールはこの芸術の中に救いを見出したのだろうか。

  • 論証

吉村教授の論によれば、ボードレールの未完の作品『哀れなベルギー!』にはこれまでの彼の作品にはなかった、卑近な現実に対して接近する試みが見られるという。これはその後に書かれた散文詩「健気な犬たち」を生み出すような、社会から阻害された者に対する愛ある眼差しと同じ次元にあると吉村教授は論じる。そして、このような散文詩的ともいえる雑多な現実世界の生と退廃的な芸術の反復運動の中で葛藤することでしか救いを見出す方法はないと私は考える。そこで、本研究ではボードレールに特に大きな影響を受けた詩人たちがいかにしてこの葛藤の果てに新しい芸術を生み出したのかという点を検討したい。

  • 結論

上記研究を行うにあたって、これまで貴学においてボードレール研究者として数多くの優れた論考を執筆してきた吉村教授のもとで学ぶことを強く希望する。

参考文献

吉村和明 (2011) 「ボードレールとロップス」『仏語仏学研究』 42, 93-104

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