上智大学 文学部史学科 AO入試 北条勝貴ゼミ向け

  • 議論の整理

犬は「人類の最良の友」と言われるように、最古の家畜として古代より人類とともに暮らしてきた。日本においても人と犬との関係は古くから存在し、縄文時代の遺跡から埋葬された犬の骨が出土している。人間との関わりにおける犬の役割は多様であり、野生動物から土地を守る為の「番犬」から愛玩用の「ペット」としての役割に至るまで幅広いが、これらの例から一般的に人間は犬に対して献身的な性格を求めてきたと言える。そしてその極致ともいえるのが、飼い主の為に自己を犠牲にした「義犬」に対する手厚い弔いである。

  • 問題発見

その真偽はさておき、日本には古代から数多くの「義犬伝説」が残っている。例えば大阪府泉佐野市の犬鳴山は、飼い主である猟師の誤解を受けて切られながらも彼を大蛇から守った義犬の献身的行動を称賛する為に宇田天皇が名付けたとされている。興味深いのは、これと類似の話が各地で伝わっていることである。また、古くから日本各地には義犬の墓である犬塚が存在している。このような全国各地における犬との関係を通して、古代日本人の自然観を考察することが出来ないだろうか。

  • 論証

近代的な動物愛護の先駆けは西洋文明に見られるとの意見が通説であるが、犬塚のように動物を大切に扱う文化は古代日本にも存在していたと考えられる。西洋の動物愛護はキリスト教的価値観に基づくものであり、特別な被造物である人間は他の被造物を守らなければならないとするスチューワードシップ的性格を持つのに対し、日本のそれは人間と動物の生命を明確に区別しないというようなアニミズム的考えから派生していると言われている。実際、上述の犬鳴山の義犬伝説では自らの誤解により飼い犬を切ってしまった猟師は、後にこの行動を懺悔し出家したと伝えられているが、これは犬の命にも相応の重さを見出していることの表れではないかと考えられる。そこで、本研究では各地に伝わる義犬伝説を調査し、古代日本人が犬や他の動物の生命をどのように捉えていたのかを検討したい。

  • 結論

上記研究を行うにあたって、これまで貴学において日本人と自然とのかかわりについて歴史学的な観点から研究を行ってきた北条教授のもとで学ぶことを強く希望する。

参考文献

小笹学 (2017) 「「義犬」の墓と動物愛護史」『日本獣医史学雑誌』 54, 1-24

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