上智大学 文学部史学科 AO入試 笹川裕史ゼミ向け

  • 議論の整理

中華人民共和国は複雑な社会的背景から成立した世界的に見ても特殊な国家である。我が国にとって隣国にあたる同国の歴史を正しく理解することは、適切な外交関係を築くうえで重要である。従来の近現代中国史観では、1949年革命が発生した原因を清末以降の社会問題にまでさかのぼって捉えようとするのが一般的であったが、笹川教授は日中戦争期における総力戦の経験がこの革命を受け入れる土壌を形成したという独自の観点から同国家設立の背景を論じている。このような視座は何故伝統的に国家の組織性が低かった中国社会において社会主義国家が誕生し、存続してきたのかを理解する一助になる。

  • 問題発見

笹川教授によれば、日中戦争において中国が経験した総力戦は近代国民国家としての成熟を経ない状態で行われた為、日本が経験したそれとは質的に異なるものであったという。中国における戦時徴発は不均等と粗暴を極め、それを取り締まるはずの末端行政が機能していなかったこともあって、その負担はすべて弱者へ押し付けられることとなった。急速に拡大する貧富の差が社会体制を揺るがしかねない程の富裕層と貧困層との分断を招いたという。それでは、このような事態に対して当時の中国政府はどのように対応したのだろうか。

  • 論証

もちろん政府もこの社会的混乱を黙って見過ごしていた訳ではなく、様々な措置を取りながら戦時負担の公平化を図ろうとしていた。公民の両方の面から起こった公平化への圧力は「強制的均質化」という社会変容作用の萌芽を促したが、先述の論文によればこの作用の実際の効果には疑問が残るという。そこで、本研究では強制的均質化という社会からの圧力を実体化させ、最終的に中国社会主義体制を成立させた中国共産党が、自覚的にこの役割を果たしていたのかを当時の史料から検討したいと考えている。

  • 結論

本研究を通じて中国共産党の成立背景を多角的に把握し、現代中国社会の理解に役立てたいと考えている。

  • 結論の吟味

上記研究を行うにあたって、これまで貴学において近現代中国史をテーマに数多くの研究を行い、優れた著書を執筆してきた笹川教授のもとで学ぶことを強く希望する。

参考文献

笹川裕史、奥村哲 (2007) 『銃後の中国社会――日中戦争下の総動員と農村』 岩波書店

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