上智大学 文学部国文学科 AO入試 瀬間正之ゼミ向け

  • 議論の整理

わが国最初期の歴史書である『古事記』と『日本書紀』は文学史においても重要な史料である。両者は同じ奈良時代に大和朝廷によって編纂され、多くの内容が重なっていながらも、中には編纂者の何らかの意図を読み取ることができるような違いが存在する。特に、正史として国外に向けて書かれた歴史書としての側面をもつ『日本書紀』では、当時の大和朝廷による支配を正当化する為の恣意的な編集の跡が『古事記』との比較によって見えてくる。このような比較分析を行うことで当時の朝廷の支配体制についてより深く知ることが可能となる。

  • 問題発見

遠藤は、『古事記』にあらわれる「稲羽の素兎」の物語を同書に存在する多くの物語と比べても異質な物語であるとして、その特異性に注目している。この物語中に表れる兎は他の物語に登場する動物と異なり、登場人物によって救済されるという役割を持つ。さらに興味深いのは、兎を救う人物であるオオナムチに関する神話がわが国の成立譚に欠かせないものであるにも関わらず、『日本書紀』にはほとんど記述されていないことである。『日本書紀』における不自然ともいえるような「稲羽の素兎」を含むオオナムチ神話の削除にはどのような意図が隠されていたのだろうか。

  • 論証

オオナムチの物語は末子成功譚の形を取って展開することが知られている。これははじめ無力であった末子が周囲の援助を受けて成功するというパターンの物語であるが、「稲羽の素兎」では無力の状態であったはずのオオナムチによって兎が助けられるという形を取る。即ち、この物語はオオナムチが最初から成功者としての資質を備えていたことを示すものであると読み取れる。その上で、先述の論文中ではオオナムチが戦を好まない性格として描写されていたことを指摘し、武力による絶対支配を目指す大和朝廷の望む支配者像にそぐわないからこそ、『日本書紀』ではこれが削除されたのだろうという見方を示している。この論を踏まえて、他の末子成功譚とこの物語の比較分析を行うことで大和朝廷が求めた支配者像について検討を行いたい。

  • 結論

上記研究を行うにあたって、これまで貴学において『古事記』や『日本書紀』などの最初期の国文学について多くの研究を行ってきた瀬間教授のもとで学ぶことを強く希望する。

参考文献

遠藤穂 (2017) 「『古事記』研究 : 「稲羽の素兎」とオオナムチ」『あいち国文』 11, 12-21

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