早稲田大学 文学部 AO入試 志望理由書 提出例(福川康之ゼミ向け)

■議論の整理

地域社会とのつながりが減少したと叫ばれて久しい。拡大家族から、核家族への移行が高度経済成長とともに進行し、今では核家族が一つの家族形態として定着している。働き方の多様化、子育て支援の多義化など、核家族によって人々の能力は家族と言うものに縛られずに発揮され、日本の発展を支えてきた側面があることは否定できない。

 

■問題発見

しかし一方で、核家族化の進行とともに、弊害も多数出てきている。児童虐待やDVなど、家族にまつわる問題が顕在化してきていることはいうまでもない。2018年3月に東京都目黒区で虐待死した5歳の女の子の凄惨な事件が記憶に新しく、児童虐待防止法が改訂されるなど、大きくクローズアップされた。この問題は、児童相談所の勤務実態や、親の子育て力不足などを浮き彫りにする一方で、核家族がもたらした弊害だ、という認識の枠組みを世間に呼び起こしているようにも思われる。

 

■論証

地域社会におけるつながりのメリットはなにか。それを擬似的に呼び戻そうとする活動も散見される。たとえば子ども食堂などのボランティア活動はその一つに当たるだろう。両親共働きで「孤食」に陥ってしまう子供に対し、擬似的な家族食を提供しようとする食育運動は、もともとは地域の人との連携、一親等以上の拡大家族とのコミュニケーションを擬似的に体験するための活動だ。社会は地域社会へのあこがれを強めている。

 

■結論

地域社会への関係性を指す擁護として「ソーシャル・キャピタル」という語が挙げられるが、これは個人と地域とのつながりをあらわす概念で、信頼感や互恵性規範、社会参加などの度合いを測定したものだ。これが高ければ、地域社会的な関係が強いと言えるし、少なければ弱いことになる。一般的なイメージ通り、若者は高齢者にくらべ、ソーシャル・キャピタルが低いという結果は多くのデータによって測定されているが、高齢者の中で細分化した場合どうなるのか。

 

■結論の吟味

「高齢者におけるソーシャル・キャピタルの地域差と年代差」※1という研究報告を見ると、必ずしもどの世代でも、どの地域でも高齢者全体でソーシャル・キャピタルが高いというわけではないという結果が出ている。地域社会のつながりが、世代や地域によって、くずれてきているとみることが可能であり、これは家族の問題として大きなインパクトを持っていると思われる。家族の問題を解決しようとしても、年長世代に頼ることがもはや難しい地域や世代がいるということだ。家族の問題を地域社会の問題としてとらえ、多くのデータ分析とともに、再考してみたいと考え、貴学への入学を希望する。

 

※1小野口航・福川康之・樺山舞・権藤恭之・増井幸恵・石崎達郎・安元佐織・松本清明「高齢者におけるソーシャル・キャピタルの地域差と年代差―SONIC研究の横断的データから― 」『日本心理学会大会発表論文集』(81-0)2017

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